辻野隆三選手。松岡修造選手とともに日本男子テニス界を先導してきたプロテニスプレイヤー
辻野隆三という名前はテニスファンであれば知っているであろう。松岡修造選手とともに日本男子テニス界を先導してきたプロテニスプレイヤーだ。1969年2月24日生まれ。1990年のセイコースーパーテニスでは一回戦を勝ち上がりB・ベッカーと対戦。1994年全豪オープンでは松岡修造以来となる予選勝ち上がりでの本戦出場を果たす。現役引退後は、自ら運営する、MIRAI TENNIS ACADEMYで選手育成に力を注いでいる。 そして、歌手の荻野目洋子さんのご主人ということでも有名である。

その辻野選手が、最近、インターネットという媒体を利用して、さまざまな情報を発信しているという噂をキャッチしたので、インタビューを試みた。まずは、インターネットへの取組みからインタビューをスタートし、辻野選手のテニスライフを伝えていきたい。

辻野選手とインターネットの関わり

とにかく、パソコンが好きで部品を買い集め、自分で組み立ててしまうほどで、一時期は秋葉原に通いつめ、ちょっとしたパソコンオタクだった。

その後、インターネットが普及してから積極的に活用している。今は1年前に世界に通じるジュニア選手を育てることを目的に立ち上げたMIRAI TENNIS ACADEMYのホームページを運営しながら、tennis365.net でテニスブログ「Ryuso’s BLOG 」を展開している。

自分のテニス人生をときに振り返り、現在、取り組んでいるテニスをインターネットという媒体を通じて積極的に発信している。

テニスブログとは?

辻野隆三選手のブログ
テニスのポータルサイトtennis365.netで、5月からテニスブログがオープンし、テニス好きな芸能人の根津甚八、勝村政信をはじめとして、現役テニス選手の岩淵聡、元テニスプレイヤーの吉田友佳、増田健太郎、西尾茂之、白戸仁などが中心となって、テニスブログを展開している。これはテニス界では初の試みで、この話が舞い込んできたときは「これはいける!」即決。まだ開設して1ヵ月足らずだというのに毎日のアクセス数の多さにも驚き、ブログの力を痛感している。

Ryuso’s BLOGを通じてテニスのことや、普段あまり伝えることのない個人的なことまで、日々の暮らしのなかの出来事を積極的にブログに書き込み、テニスファンの人たちに、より身近な存在に感じてもらいたいという目的もある。つまり、辻野隆三という人間を知ってもらうのに一番いいツールとしてブログを活用しているのだ。

とにかく、テニス界初の試みに自分も参加していることに意義を感じている。さらに今後は芸能人、テニス選手が次々と開設する予定なので自身も非常に楽しみにしている。

テニスを始めたきっかけは?

辻野隆三選手が立ち上げたMIRAI TENNIS ACADEMY
小学校の3年生までは野球少年だった。たまたまつけたテレビで放映されていたウィンブルドンの男子決勝で、B・ボルグの優勝を目の当たりにして「これだっ!」と閃き、グローブを置き、バットをラケットに握り替え、テニススクールの門をくぐったのが第一歩だった。

年齢に制限されないこと、プロと同じ道具を使ってプレイができるところに魅力を感じて、それ以来、テニス一筋の人生になった。初めてボールを打ったときは、実は「すごい、楽だ!」というのが最初に印象だった。というのも、野球はノーバウンドで取らなければアウトにならないけれど、テニスはワンバウンドまで許されていている。さらに野球の場合グラウンドは広いけれど、テニスコートはその何分の一かの大きさなので、まだ子供だった自分は「テニスってラクチンだ!」と思ったのだろう。

現役時代、一番印象に残っている試合

記憶に残る辻野隆三の試合といえば、セイコースーパーテニスでの大接戦を演じたB・ベッカー戦を挙げる人がいるが、実はその試合「ゾーン」に入っていたので殆ど試合中の記憶がない。

体が勝手に動いて、コートを走ってボールを追いかけ、ラケットを振っていていた。ちょうど、アメリカから帰国したばかりで、日本でプロ選手としてスタートを切った試合なので、思い入れのある試合ではある。選手としてツアーを回っていたときの試合を思い出そうとすればするほど、脳裏に浮かぶのは、勝った試合や調子の良かったときの試合ではない。

「なんであのとき、無理をしたんだろう!」
「あの1本をミスしたばっかりに……」

とリアルにその場面や心情が浮かび、苦しんで苦しんで戦い抜いた試合や、ものすごく悔しい思いをした試合ばかりが頭をよぎる。だから、一番印象に残っている特定の試合というのはない。

質問の趣旨とは少し外れてしまうかもしれないが、他のトーナメントとは異質の重圧を感じ、特別な思い入れのある試合がある。それがデビスカップだ。一人の選手としてツアーを回っているときとは異なり「国」を背負って戦うので、そのプレッシャーたるは想像をはるかに超えている。

日本テニス界代表であること。多くのスタッフとチームメイトに支えられ試合にするという、デビスカップに「出場する意味」を理解していなければ、雰囲気とプレッシャーにのまれてしまう。

将来が楽しみなジュニア選手

ずばり、錦織圭。この前開催されていた全仏オープンジュニアでダブルスで優勝し一躍脚光を浴びたが、彼の運動能力の高さも志の高さも折り紙つきで、その潜在能力は計り知れない。

現在はアメリカに拠点を移し世界のトップを目指し、テニス漬けの毎日を過ごしている。彼の場合、ランキングで100位に入るかどうかというレベルではなく、グランドスラムでどこまで勝ち上がることができるかというレベルである。

うまくジュニア時代を通過してシニアの舞台で活躍してほしい。とにかく大いに期待している。

どうして日本男子は世界レベルで活躍できる選手がいない?

確かに今の日本テニス界で世界を舞台に活躍しているのは女子だけだ。女子の場合、ジュニアからシニア(プロ)へと移行が比較的スムースに行えるのでチャンスが広がるという理由もあるが、とかく女子の方が「積極的」である。

その積極性が世界という舞台に上がる原動力になっているのは間違いない。その積極性が男子に備われば世界への扉は自ずから開かれてくる。

最後にテニスファンに一言

最初が肝心なので、これからテニスを始める人、またテニスを始めたばかりの人は、スクールなどでしっかりと基礎を教えてもらうのが大事。

テニスは生涯スポーツなので年齢を気にせずできるスポーツなので、是非とも楽しいテニスライフを送ってもらいたい。

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