文章 : 吉原浩通(All About「テニス」旧ガイド)
男子テニスの国別対抗戦、2001年NECデビスカップ(デ杯)アジア・オセアニアゾーン・グループ1の2回戦、日本-インド戦が6日(金)~8日(日)に東京・有明コロシアムにて行われました。
デ杯は1900年、当時まだ学生であったデビス選手らの提案により米テニス協会が米英対抗戦として始めたのが起源である男子の国別対抗戦(参加国143)です。
大会はグループ方式を取っており、最上位にワールドグループ16カ国があり、その下には世界を3つの地域に分けたゾーングループがある。
各ゾーングループは4段階あり、各グループで勝つと上位グループとの入替え戦に出場できます。
試合は1日目シングルス2試合、2日目ダブルス1試合、最終日に相手を変え、シングルス2試合の計5試合で争われます。
第1日目のシングルス2試合を1勝1敗。2日目のダブルスはフルセットの末、逆転負けし1勝2敗で迎えた最終戦。
日本代表はインターハイで3冠などジュニア時代にタイトルを総なめにし、史上最年少で全日本室内に優勝。99年には全豪、ウィンブルドン、全米などの本選にも出場し、現在ATPランキング154位、サーブ&ボレーを軸とする日本のエース鈴木貴男(24歳)。
一方、入れ替え戦出場に王手をかけ、意気あがるインドチームもウィンブルドンジュニア優勝の経験もあり現在ATPランキング274位のエースのレンデル・パエス(27歳)が登場。
国別対抗戦とあって試合前から各国応援団による応援合戦が繰り広げられる中で始まった第1ゲーム、日本は0-40から挽回してサービスキープするという不安定なスタート、荒れる試合を予感させた。
試合はインドの強烈なサーブ&ネットを日本が技ありのパスやスピンロブで応戦する形で進んだ。
プレイスタイル同様、1プレイごとに闘志を剥き出しにし、応援団の声援に応えるインドとは対照的に非常に落ち着いた、ある意味クールな表情でゲームを続ける日本、第1セットはタイブレークに縺れ込んだ。