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文章:人見 和彦(All About「ゴルフ」旧ガイド)
WEDGEといってもピッチングウエッジ(PW)・アプローチウエッジ(AWやPSと呼ばれる事が多い)・サンドウエッジ(SW)と3種類に分ける事ができると思います。PWは通常3アイアンからの流れでセットとして売られていますし、単品で購入して使うという方も少ないのでココでのWEDGEはAW/PSとSWを定義させていただきます。

まず、基礎知識として最も重要なのは「ソールについて」。バンス角、ソール幅、ソール形状などウエッジの機能の約80%はソールで決まってしまうと言っても良いと思う。


まず、「バンス角」です。バンス角というとエクスプロージョン(砂の爆発)ショットに大きな影響を及ぼす効果だけが認知されていますが、フェアウエイからのショートゲームでのバックスピン量にも大きな影響をあたえます。後で説明するソール幅とは密接な関係があり、そのウエッジの機能を見定める為に是非覚えていただきたい。

上の写真の「A」がリーディングエッジ。「B」がトレーリングエッジです。この名称はおさえておきましょう!リーディングエッジよりもトレーリングエッジが膨らんだ形状がバンスソールです。バンス角とはフェースのセンターでしかもソールのセンターで測定します(写真赤線のCがバンス角となります)

バンスソールの逆でリーディングエッジよりもトレーリングエッジが上がっているのがスクープソールです。スクープの角度の分だけインパクト時にフェースが上を向くため、球が上がりやすいのが特長です。

AW(PS)のバンスは大きすぎるとヘッドが地面に跳ね返されたり、アドレスした時リーディングエッジが浮いてしまいミスの原因になりやすく、逆にバンスが全くないとリーディングエッジが地面にひっかかってやはりミスの原因になりやすいです。主流は5~8度のバンス角です。

SWのバンス角はエクスプロージョンショットを前提に10度から14度のバンス角が主流になります。一般的にはバンス角が大きければエクスプロージョンも容易になると言われています。但し、フェアウェイからのアプローチなどを考えるとバンス角が大きいと地面に跳ね返されやすくなるので、SWの用途をきちんと決めてバンス角を選ぶ事が大切だと思います。ヘッドコントロールが上手い方は10度以下のバンス角でエクスプロージョンショットや砂を薄くとって距離感とスピン量をコントロールする傾向が強いです。


次にバンス角に密接な関係にある「ソール幅」である。一般的にはバンス角が小さい場合、ソール幅は広くなっている。これはバンス角が少ないと跳ね返りがあまりなく、バンカーでは非常に難しいウエッジになってしまう。そこでソール幅を広げる事でカバーしようという事である。しかし、この方法ではウエッジの用途がかなり限られてしまうので、ある程度バンス角を大きくして、ソール幅を狭くして操作性を確保しているタイプが多い。ロブウエッジと呼ばれるロフト角が58度から62度のウエッジはバンス角が少なく、ソール幅が広い形状である。比べてみると良くわかる。

上の写真で左がロフト角60度のロブウエッジ、右はロフト角51度でPS相当、比べるとソールの幅は一目瞭然である。



次にソール形状についてだが、これはソールがいくつかの面で構成されたウエッジがあるので説明が必要だと思う。ノーマルな形状はトウからヒールにかけて、あるいはリーディングエッジからトレーリングエッジにかけてゆるやかに丸みをおびている。これに対して多面型はフラットな面の組合せが目立つソールデザインになる。

主に3点の面から構成されている場合が多いようである。

上の写真「A」を削るとフェースを開きやすくなる。「B」はバンス角を決定する重要な部分。あまり削ってあるとバンカーショットで苦労する。「C」は主に抜けを良くする為で、フェアウエイから引っかかる感じがするときは、この「C」に注意して欲しい。



最後にロフト角とネック形状について・・・

一般的にロフト角4度で飛距離が5ヤード変わると言われています(シャフト長が同じ場合)。この場合通常のアイアンではロフト角とシャフト長の効果で1番手で約10ヤードの変化と考えてください。ウエッジの場合はロフト角の影響が強いので参考にしてください。

ロフト角:50度~54度<15~20ヤード>
     54度~56度<  5~10ヤード>
           56度~58度<  5~10ヤード>
        56度~58度<  5~10ヤード>

最近何かと話題のネック形状についてですが、一般的にはストレートネックといわれる形状はボールがひろいやすく、ボールが上がりやすい。米国の芝質に合っている(少しボールが沈む)と言われています。

上の写真左がグースネック、右はストレートネック。フェースの形もあり、全く違うウエッジに見える(当たり前か・・・笑)

グースネックといわれる形状はヘッドがシャフトの後方についている感じで、打ち込むイメージがだしやすく、アプローチなどでも低くボールが出やすいようです。日本の芝(少しボールが浮く感じ)に合っていてバンス角との関係がとても密接であると言われています。

プロの意見も様々で「今、ツアーではストレートネックが流行っているが、本当にストレートネックじゃなきゃダメという人は少ないと思うよ」、「日本の芝にはグースネックとバンス角が必要」と力説するプロなど好みや持論が別れる所だと思う。

一応の目安としてだが・・・ひっかけが出やすい(グースは少なめがよい)
             ざっくりしやすい (グースは少なめがよい)
             トップしやすい  (グースは多めがよい)

と言われています。しかし、これもイメージの様な気がするんですけど・・・
私の経験から確実に言える事はグースネックとストレートネックの56度のロフトであればストレートネックの方がボールは高く出ます。

次のページではオススメのウエッジをご紹介します。



では、私がオススメするもしくは使いたいウエッジについて・・・

<タイトリスト・ボーケイ>米ツアーでの人気は高く、タイガーやガルシアなど多くのトッププロが使うメジャーウエッジだが、この人気はトーナメント会場でのメンテナンス体制やボーケイ氏が選手とのコミュニケーションを大切にしている賜だと思う。

実際我々はボーケイ氏に好みを伝えて削ってもらえるわけがない!市販品とツアー支給品は違うという事も広く知られている。

だが、市販品としてもラインナップは豊富で2シリーズ、3シリーズ、4シリーズとフェース形状が3種類あり、さらにそれぞれにロフト角、バンス角の設定が細かくある。削ってもらう事は無理だが満足度の高いモノが見つかる可能性は高い。

<クリーブランド>ストレートネックといえばこのクリーブランド。ボーケイが発売されるまでは殆どのツアープロがバックに入れていた、まさにキング・オブ・ウエッジでしょう!近年はラインナップも豊富になり「一体、何種類あるの?」といった感じです。

フェースはオーソドックスなアメリカンウエッジでティアドロップ型といわれる形状で、ボーケイだと2シリーズです。ロフト角、バンス角はもちろん、仕上げの違い(ガンメタルやノーメッキなど)好みの1本が見つかると思います。

<ブリヂストン>ひと昔?前はJ`sシリーズで今はツアーステージ・・・ウエッジもJ`sの頃はジャンボさんの影響が強くグースネックでバンス角が多めのタイプが主流でした。今年のラインナップを見るとウエッジはTWシリーズとMR-23がセット外で用意されており、以前のようなグースが強いモノは見あたらなくなりました。米国ウエッジに比べれば販売されるラインナップは少ないです。

<フォーティーン>今、日本ツアーで旋風を巻き起こしているのがこの地メーカーのウエッジ。残念ながら私は本物を見た事がないので、詳しくは言えませんが・・・知り合いのプロによると「日本の芝に合ったアメリカンウエッジ」という事です。抜けがバツグンでスピンがよく効くという事です。今、話題沸騰でオーダーしても3ヶ月位かかるみたいです。



今回はソールにばかり触れてきましたが、フェースの溝や平面度ももちろんスピン量には関係してきます。しかし、フェースの溝というのは思っている程関係ないのが(ルールに従えば)事実ですし、ミーリングによって平面度を上げても使い込んでしまえば鉄は削れてくるし、プロのように3ヶ月に1回替えるわけにもいかない。

やはりウエッジの決め手はソールであるとおもう!



ウエッジというクラブはピンポイントで狙うクラブですから、高さとスピン量をコントロールする事、つまりイメージ通りの弾道が打てるモノがベストだと思います。タイガーが使っているからとか伊沢が使っているから・・・というのも悪いとは思いませんが、やはりウエッジは手足の様に使えるモノを見つけるべきだと思います。自分のスイングやクセと相談してベストなウエッジを見つけてください。
<関連リンク> ゴルファーのためのウェッジ選び1(All Aboutゴルフ) 2010年施行!クラブフェース溝規制とは(All Aboutゴルフ) 逸品SW復活!リンクス マスターモデル(All Aboutゴルフ)

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