本コーナーでもお馴染み、元女子プロレスラーで“不世出の表現者”広田さくら(特別コラム/バックナンバーはコチラ)。その広田さくらの主演舞台『生全部広田。~全部ソレっぽいカンジで~』が10月に公演される。主演のみならず、脚本・演出・衣装も務めることで舞台というリングで究極の自己表現を試みる彼女は、今もなお彼女なりのプロレスを続けている。インタビュー後編では、想像を絶する舞台の構想について語ってもらった!(インタビュー前編はコチラ)。

「演劇界にも激震を与えたい」

「本当にう○こをするという、危うさを表現したい」と語る広田
ガイド:10月の舞台『生全部広田。~全部ソレっぽいカンジで~』は、一体どんな内容なんですか?

広田:とにかく、こっちから訴えかけなくても、お客さんにそれぞれ感じてもらえればいいなと。前回は広田さくらを深く掘り下げたので、今度は広田さくらが作る時間を受け止めろという。

ガイド:広田さくらを受け止めろ!?それは重いテーマですね!

広田:言ってみれば、本当に何も訴えかけるものがないんですよ。「なんだこいつは?」というところに食いついてほしいですね。

ガイド:脚本は広田さんが担当なんですよね?

広田:脚本というよりネタですよね。コントの台本みたいな(笑)。

ガイド:コントになっちゃいましたか?

広田:(唐突に)脚本を書いていると耳垢が出るんですよ。脳を使うと耳垢が溜まるみたいで、頭使っていると耳垢が出るってことを訴えたいんですよ。

ガイド:そんなことを訴えてどうするんですか?

広田:いや~、頭使ってるな私、みたいな。

ガイド:なんか、急に生き生きし始めてきましたね。

広田:まあ、今回は、オムニバスっぽい感じなんですが、核となるのは女子プロレスラー広田さくら。

ガイド:今回も女子プロレスを題材にしている訳ですね?

広田:前回は先輩と後輩のやり取りなんですけど、今回は出番直前のバタつきを……。

ガイド:試合前、確かにバタつきそうですね。特に新人選手なんかは。

広田:今回の舞台は、トイレに私が引きこもるという設定なんですが、地方の試合だと会場にトイレが一つしかないワケで……。

ガイド:続きは本番のお楽しみってことですね。

広田:(真顔で)女子プロとトイレと下の処理というのは、凄く共通しているものがあって、そこを舞台にもってきたんですよ。

ガイド:そこまでいいますか?

広田:例えば、極限状態になると皆涙腺が弱くなるんですよ。そんな時、技の衝撃で出るものが出てしまう。

ガイド:人体の不思議の話になってますよ……。

広田:リング上で、やりたいことをいっぱいやったんですけど、下品な下ネタ系を神聖なリング上でやるというのはできずに終わってしまって。

ガイド:え?結構をやってませんでした?

広田:いや、まだまだですね。女子プロレスって、匂いなんかも(ネタにするのは)タブーだったんですよ。う○ことかも。

ガイド:あれ、う○こネタって、現役時代、試合で「負けたらう○こだ!」って言ってませんでした?

広田:あれも、ギャグっぽくなってますから。本当に試合中にう○こをしたりはしないじゃないですか?

ガイド:それはそうですね。

広田:実際しないだろうという安心感を与えつつ、「広田やることだから、どうせ嘘だろ」って思われているワケですから、本当にう○こをするという、危うさを表現したいんです。

ガイド:本当にしたら大変なことになりますよ。

広田:演劇界にも激震を与えたい。

ガイド:まさか、下ネタだけってことではないですよね?

広田:もちろん。他には、リング上で歌を歌うってことができなかったのでぜひ歌いたいんですよね。