広田さくらの特別コラム、今回のテーマは・・・

こんにちは。いよいよ夏がやってきますが、皆様いかがお過ごしですか。

さて、そんな今回のテーマは、『女子プロ梅雨対策』についてです。今さら梅雨の話をぶり返すのもなんですが、いかに女子プロは梅雨時の湿気に悩まされるのか、またそんな時に施された湿気対策の数々はどんなものだったのか、紹介したいと思います。

道場保管の選手コスチュームや、練習用レガース、ミットの場合

衣装は皮が多く、梅雨には大いに悩まされることに……
まず、レガース・リングシューズなど、選手が身に着ける物は、意外と皮製品が多く、湿気は大敵でした。洗濯物は普段でも生乾きになるのに、巡業時は移動バスの中に干すため、洗濯指数は最悪でした。

道場保管の選手コスチュームや、練習用レガース、ミットの場合。

■対策1 天日干し
ミットなど、毎朝の拭き掃除は当然ですが、少しでも太陽がでたら、試合用ガウン、さらには巡業用の布団まで、一気に干しました。練習を一時中断して、干し日に徹することもありました。特に、長与選手のZEROの衣装は全部皮だったので、頻繁に干していましたが、なんと“着るより、干した回数の方が多かった”という結果になりました。

■対策2 湿気除去剤
試合用レガースをたくさん持っている選手の引き出しには、湿気取りなどを鷲掴みで詰め込みました。それでいて、防腐剤や湿気取りの臭いが染み付かないように、石鹸も一緒に入れました。こんなにも梅雨対策にナーバスになったのには理由があります。ある年の梅雨どき、練習用のレガースが入っている引き出しを開けると、レガースがカビに両面びっしり覆われていたのです。10セット近くあるレガース全てに生えていました。よくみるとヘッドギアにも、腕立て棒の木目にも生えていました。さらに道場には、練習生が使う肘と膝のサポーターがあり、それらには、受身の練習で出た血の跡が付いていました。なんと、その血の跡に沿ってカビが生えていたのです。

この場合は、梅雨対策以前に衛生的な対策も必要ですが、カビの猛威を思い知らされてからというもの、梅雨対策が見直されたのでした。