アジア最終予選の第4節、日本は小笠原のゴールでアウェイでバーレーンに1-0で勝利。これで残り2試合で引き分け1つでワールドカップ出場が決定する。現地から元川悦子さんのレポートをどうぞ。

●ワールドカップアジア最終予選B組 順位表
1位 イラン 勝ち点10(3勝1分・得点5・失点1・得失点差+4)
2位 日本 勝ち点9(3勝1敗・得点5・失点3・得失点差+2)
3位 バーレーン 勝ち点4(1勝1分2敗・得点2・失点3・得失点差-1)
4位 北朝鮮 勝ち点0(0勝4敗・得点2・失点7・得失点差-5

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2P目 バーレーンvs.日本 ゲームレポート
3P目 ジーコ監督のコメント
4P目 各選手のコメント

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アジア王者の貫禄見せつけ、ドイツに王手をかけた日本

B組2位の座を賭けたバーレーンとの決戦当日、マナマはこれまで2日以上に暑かった。試合は19時半開始ということで、日中は英気を養った。普段よりゆっくりと起き、ホテルのレストランに入って前祝のビールで乾杯しつつビュッフェ形式の昼食を採り、スークを散歩した。スークは夕方からが活気あふれるのだが、我々メディアは毎日、日本代表のトレーニングや試合を取材に行かなければならないので、そんな時間に町歩きをするわけにもいかない。仕方ないので今回は人気のない雑貨屋街をぶらぶらする羽目になった。

それでもこの日はちょっと印象深い面白い出来事があった。スークのとある店で、インド人風の店員に「面白いモノがあるよ」と声をかけられたのだ。ムニエルという魚料理のような名前の彼が見せてくれたのは、イラクの紙幣。「サダム・フセインの肖像が描かれているでしょう。ほら、透かしも入っているから本物だよ。1リアルで買わない?」と畳み掛けるように攻めてくる。それを先輩ジャーナリストが買うと言い出すと、今度は私に「いい時計があるから」と偽者のグッチの腕時計を差し出す。そんな流れであれよあれよと間にいくつか買い物をさせられていた。さすがは遠い異国まで出稼ぎに来ている人間。実に商売上手だ。こういうやりとりがスークでの醍醐味なのかもしれない。

バーレーンと戦う日本代表にも彼のように畳み掛ける攻撃をしてもらいたいと思いつつ、夕方17時にはホテルを出発。スタジアムに到着した。イランほどではないが、バーレーンのお客さんの出足が早い。キックオフ2時間以上前で、気温も37度くらいはあるというのに、すでにスタンドは超満員だ。「今回がワールドカップにいける最初で最後のチャンス」といわれるだけに、彼らの鼻息は荒いようだ。

メディアセンターではウズベキスタン対韓国戦(タシケント)がテレビ中継されていた。韓国は敵地で0-1の劣勢を強いられている。最終的には若きFW朴主永の後半ロスタイム弾で1-1に追いついたが、やはり予選は一筋縄ではいかないようだ。続いて始まった同じB組のイラン対北朝鮮戦(テヘラン)は柳沢敦と同じメッシーナでプレーするレザエイのヘディングシュートで挙げた1点を守りきったイランが勝利。勝ち点10に伸ばし、首位をしっかりと固めた。

日本は何としてもイランに次ぐ2位を死守しなければならない。キックオフ30分前に外に出てみると、むっとした暑さに驚いた。立っているだけで汗が滴り落ちてくる。熱狂的バーレーン人サポーターたちは、ここぞとばかりにウエーブをし、ラッパや太鼓を使った大音量の応援を繰り広げる。選手入場行進に使われるFIFAアンサムさえも聞こえない。国歌斉唱時には発炎筒も焚かれた。まさに「完全アウェー」の雰囲気である。

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