文章:山田真巳
YAMADA MASAMI
         1983年 オーストラリア個展

左は「オカメインコ」(クリックで拡大)
中学生の時、鳥屋さんで見かけたペアーのオカメインコがとても欲しかったが、セキセイインコの10倍の値段だったのであきらめた事があった。オーストラリアでは日本で見かけるすずめのように沢山いた。

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山田真巳略歴
    
いたずら者のオウム

このオウムは日本名をキバタン、オーストラリア名をコッカトゥーと言い、同国全土どこでも見られる大型のオウムだ。ご存知の通り物まねが上手で知られている。またペットとして飼っている人も多い。シドニー郊外の牧場でしばらく厄介になっていた時、コキーというオウムと暮らしたことがある。コキーは小さい時からこの牧場で育てられたので、今ではかごに入れられる事もなく、牧場のペットとして大空を自由に飛びまわっている。しかし牧場にお客さんが車でやってくると、車の音を聞きつけてすぐに飛んでくる。まずサイドミラーでひとしきり、自分の顔を映してなにやらぶつぶつと呟く。その後は決まって、車の中を物色して光るものを持ち去ってしまう。たまたまお客さんの車からプラチナの指輪が無くなったというので、大騒ぎになり、コキーの巣を家宅捜査したところ、ネックレスやブローチ、鉛筆のキャップまで何十個もコレクションしてあったのには驚いた。僕が無くしたとばかり思っていた腕時計も見つかった。「こら、コキー」と言ったら、このオウム曰く、「ハロー」。


「オウムとワラタ」(クリックで拡大)

オウムのコキーの日課は、ワラタの花びらを一枚一枚引き抜くことだ。ちなみにこの花はシドニーのあるニュー・サウス・ウエルス州の州花である。


※次回は「黒鳥」です。     

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