『チョコレート・ファイター』ジージャー来日インタビュー
“ジージャー”こと
ヤーニン・ウィサミタナン
“Jija”Yanin Vismitananda

1984年3月31日生まれ。虚弱な幼少期に体力をつけるため、11歳でテコンドーを始める。そして、13歳で黒帯を取得。その後、14歳でテコンドーのインストラクターに。高校時代の1996年バンコク・ユース・テコンドー大会では金メダルに輝くなど、アクション女優としての素養はあった。
『チョコレート・ファイター』は、日本人ヤクザの父と、タイ人の母の間に生まれゼン(禅)と名づけられた“自閉症”のヒロインが、常人離れした身体能力で、屈強な男たちを相手にバッタバッタとなぎ倒していく物語。

ノーワイヤー、ノーCG、ノー早回しの『マッハ!』(03)で世界中をムエタイ・アクション映画の虜にした、プラッチャヤー・ピンゲーオ監督が、『トム・ヤム・クン!』(05)以来3年ぶりに完成した入魂作。もちろんノーワイヤー、ノーCG、ノー早回しな本作で、ヒロインに抜擢された美少女戦士のジージャーが公開を前に来日した。

1460日の修行を経て美少女戦士“ジージャー”誕生!

「演技やアクションの準備期間がこれほど長くなるとは思っていなかったんです。その間には、他の映画の撮影が始まったというニュースを耳にするたびに、私の撮影はいつ始まるのかな、と心配になることも多々ありました」と心情を吐露する。「自閉症を演じるためのリサーチはたくさんしました。参考にした映画は『レインマン』ですが、最も役立ったのは特別支援学校で共に生活したことです」と今回は、これまでのアクション一辺倒の作品ではなく、繊細な親子愛も描くドラマ部分にも力を注いでいる。

家族や友人、スタッフや共演者の支えがあってこそ

『チョコレート・ファイター』
©2008 sahamongkolfilm international all rights reserved. Designed by pun international
この蹴りに世界がひれ伏す!
幼い頃体が弱かったため、11歳にしてテコンドーを始め14歳でインストラクターになったジージャー。そんな彼女が本映画にてデビューするきっかけとなったのは、本作でアクション指導を担当しているパンナー・リットグライが、監督として準備中だった『七人のマッハ!!!!!!!』のオーディションをジージャーが受けたこと。基礎訓練に4年間を費やし、ついに主演デビューを飾ったのだ。

「主演だからどうのという前に、初めての撮影なので慣れないこともたくさんありました。格闘で表現をする喜びを知っている身としては、観客のかたに満足していただきたい一心で。ベストを尽くすのみ。それに現場ではスタッフや共演者の方々に支えていただきました。また、友人や家族も応援してくれましたから」と、礼儀正しくとても謙虚。そんな背景には、きっとテコンドーによる鍛練もあるのだろう。

Interview with “Jija”Yanin Vismitananda on "Chocolate".

『チョコレート・ファイター』
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アクションのビデオを見ただけで、その技を習得できるという並外れた能力を持つ美少女ゼン("ジージャー")に突然の不幸―最愛の母が末期の白血病に侵されていること―が。ゼンは母から全てを奪ったマフィアとの闘いに挑む。そしてそれはまだ見ぬ父との再会につながり……。

『チョコレート・ファイター』[Chocolate]
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ  アクション監督:パンナー・リットグライ
出演:“ジージャー”、阿部寛、ポンパット・ワチラバンジョン、“ソム”アマラー・シリポン
2008年/タイ映画/1時間33分/配給:東北新社
5月23日[土]より新宿ピカデリー他全国ロードショー
公式サイト:http://www.chocolatefighter.com/

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『チョコレート・ファイター』
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現在は、プラッチャヤー・ピンゲーオ製作による本作と同じアクションチームの次回作を撮影中だが。

「プラッチャヤー・ピンゲーオ監督はとても面白い方で、ユニークなおもちゃを用意して笑わせてくれましたね。常に機嫌がよくて、他者を緊張させることがないんです。自由に演じさせてくれましたし、みんなのアイディアも歓迎してくれたんですよ」と、エピソードも交えながら話してくれた。

父親役で共演したのは阿部寛。阿部の主演ドラマはタイで放映されているため、まさしくスターとの共演が叶ったと飛び跳ねて喜んだという。

「阿部さんは大スターなので、現場でご迷惑をかけないようにと思っていました。とても優しくしてくださって、感情を込めて泣く場面では阿部さんがリードしてくださいました。それに阿部さんの演技を間近でみられて鳥肌がたちました。すごいエネルギー!」というように、先輩から学ぶべきことが多かったという。

天性の明るさと愛らしさ、リアルアクションで
世界に羽ばたけ!“ジージャー”

『チョコレート・ファイター』ジージャー来日インタビュー
「日本で主演作が公開になること、そして来日できたことがとっても嬉しい」と常に笑顔のジージャー。プレミアイベントでもジージャーは……。
現在公開中の映画『ウォーロード/男たちの誓い』監督であり、『ラヴソング』『ウィンター・ソング』ピーター・チャン監督は「他の多くの女優と違って“ジージャー”は一切スタントを使わない。桁違いの才能を持つこの少女の前には輝かしい未来が見える」と健闘を称えるコメントをだすほど。

世界から注目されるアクション女優として今後をどう考えているのだろうか。「アクションもできて、ドラマもできる幅広い演技力をお持ちの(香港出身の女優)カレン・モクさんが好きです。ただ、人と自分を比較するのは好きではないんです。それぞれのスタイルで表現してゆければ理想的です」

タイから日本に進出した美少女ファイター・ジージャーの照準は“世界”と思えた。そんな彼女を支えてゆく存在の一人である男性マネージャーさんもせっかくなので直撃。一見、格闘家風だったのですが。
「僕はまったくダメです。危ないときはジージャーが守ってくれますから(笑)」とハニカミ笑顔が素敵な方でした。

ジージャーが繰り広げるリアル・ファイトの迫力は、ぜひスクリーンで楽しんでもらいたいです。

Interview with “Jija”Yanin Vismitananda on "Chocolate".

『チョコレート・ファイター』
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『チョコレート・ファイター』[Chocolate]
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
2008年/タイ映画/1時間33分
配給:東北新社
5月23日[土]より新宿ピカデリー他全国ロードショー
公式サイト:http://www.chocolatefighter.com/


“Jija”Yanin Vismitananda

ザブングルとの掛け合いも絶妙で、サイコーに盛り上がったプレミア上映会での様子。「カッチカチや」と筋肉自慢をするザブングルに対しジージャーが「素晴らしい武器をおもちですね」と褒めたのは……顔芸でした。

“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン

“ジージャー”ヤーニン・ウィサミタナン/“Jija”Yanin Vismitananda
1984年3月31日生まれ。虚弱な幼少期に体力をつけるため、11歳でテコンドーを始める。そして、13歳で黒帯を取得。その後、14歳でテコンドーのインストラクターに。高校時代の1996年バンコク・ユース・テコンドー大会では金メダルに輝くなど、アクション女優としても素養はあった。

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