1928年に公開された映画、当時のアメリカの著作権法では75年後に消滅する予定だった。そうなると自由にミッキーの映像が使われる!そこで配給会社が起こした行動は??

☆スター誕生☆~すべては一匹のねずみからはじまった~ byウォルト・ディズニー

1928年11月18日、ウォルト・ディズニーにより生み出されたミッキー・マウスがニューヨークのコロニー劇場で『蒸気船ウィリー』(原題:STEAMBOAT WILLIE)という作品で映画デビュー。↑ここをクリックするとディズニーの公式サイト《ミッキーマウス誕生》にジャンプします。
公開当時の反応は「映像と音が同調した初のアニメーションになり、大成功を収めた。批評家たちはこぞってその巧妙さを絶賛し、~(略)~ミッキー・マウスに拍手を送った」そうである。『ディズニークロニクル1901―2001』より抜粋。
前述のようにその当時(1928年)のアメリカの著作権法では、75年間で著作権が消滅することになっていたそうです。映画公開時から75年というと、そう今年2003年末には自由になってしまう。

これがどういうことかというとQ&A

Q:著作権がなくなるとどうなる?
A:誰でも自由にこれらの映像を使え、それでいてディズニーにお金を払わなくてよくなる。
●おまけ:ミッキー・マウスの場合、著作権の使用料収入は6000万ドル/年あるらしい。

Q:自由に商品にできるってこと?
A:その答えはノー。商標権があるので商品化したり、サービスとして使用はできない。
●おまけ:

Q:キャラクター商品の第1号は?
A:1929年《ノートの表紙》商品化のきっかけは、ニューヨークのホテルロビーで声をかけられたんだそうです。3百ドルでノートの表紙に使わせてほしいと。
(↑感想:もっと重々しい感じがしてたので予想外でした。by南)
その後も同様の申し出が続きライセンス管理の子会社「ウォルト・ディズニー・エンタープライズ」を設立。

話は戻って…そんなことになったら多額の収入がなくなってしまう…さぁ大変!!
大人気のミッキーが、勝手に使用されないように何か手をうたねば!と考えるのは当然のこと。

では、どうしたか?⇒
まず、業界の映画会社に<呼びかけ>――「ヨーロッパでは著作権の保護期間を20年間延長している。我がアメリカもそうしようではないか?」――をした。
すると著作権は長ければ長いほど持ち主には有利なので、すぐにメジャーといわれる5社、ワーナー・ブラザースに20世紀FOX、パラマウント、ソニーP、ユニヴァーサルが賛同してくれたという。
映画業界は「MPAA」(アメリカ映画協会)とともに著作権の保護期間延長の申し出を議会に提出。

1998年10月27日新法施行。(このサインをしたのは当時の大統領クリントン)
映画の著作権は95年間に改正。著作権は著者の死後70年間保護(個人創作の場合)となった。

ちなみに日本は?―細かい規定があるけれど、ざっくりいうと50年。
この結果『蒸気船ウィリー』の著作権は2023年となっている。
ディズニーにとっては、やれやれといったところでしょう。

大金が動く所に争いあり?―ディズニー帝国の攻防は、他にもあるようで…。

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私もこちらでダウンロードした《アラジン》の壁紙を使用してます。by南

ディズニー映画最新情報
●参考文献『ディズニークロニクル1901―2001』講談社 著:デイヴ・スミス/スティーブン・クラーク『ハリウッド・ビジネス』文芸新書 著:ミドリ・モール『音楽・映像著作権の研究』学際図書出版 編著:阿部浩二


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