テクマ!の由来


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今回は『ベスト盤をリリースしたハンサムは私だ。』のリリース記念として、テクマ!さんの今までを振り返るという主旨でインタヴューを進めていきたいと思います。テクマ!というお名前なんですが、やはりテクノ+○○○との合体みたいな感じなんですが、由来は?
6月6日のリリースイベントのフライヤー


テクマ!:
よろしくお願いします。まず、世を忍ぶ仮の本名が「○○伊久麿」というんですよ。で、それと魔夜峰央さんの『パタリロ!』が大好きなので、ぜんぶくっつけて「テクマ!」となった次第です。

テクノを侮ることなかれ


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amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
TECHNO 4 POP VOL. 1
テクマ!さんの事は、All About記事「TECHNO 4 POP VOL. 1」で少し触れさせていただいています。2005年にリリースされたテクノポップ・コンピ『TECHNO 4 POP VOL.1』のリリース記念記事です。今回のベストには未収録ですが、「I'm Only Techno-Pop 2005」は僕の脳裏に刻み込まれました。これは、1995年に作ったデモテープに含まれていた曲の2005年ver.ですよね。2000年ver.もありますね(笑)。

TECHNO 4 POP~VOL.1

テクマ!:
2000年Ver.もありますし、1996から1997年ぐらいまでの初期ライヴでは、毎回アレンジを変えていましたので、数えきれないほどヴァージョンがあります。

ガイド:
歌詞の中で「テクノを侮ることなかれ」というメッセージがあります。今でこそ、再認識されている節がありますが、確かに1995年という時期を考えると、テクノ(ポップ)としては時代のハザマだったような気がします。

テクマ!:
まさにそうでしたね。ACIDなテクノも出てきてはいたのですが、それと自分のやりたいことは違うし、かと言ってテクノポップ、というジャンルの説明をするためにYMOも使えないし、という時代でした。
1996年のテクマ!さん


Media BahnというSoft Balletコピーバンド


ガイド:
プロフィールを読ませていただきました。1992年にSoft Balletのコピーバンドのヴォーカルとして音楽活動を始められたと。でも、バンド名はMedia Bahnだから、教授ですよね。

テクマ!:
ええ、僕も相方もYMOも教授も好きだったので、僕がその名前を提案しました。そのバンド、実はSoft BalletだけでなくYMOやBuck-Tickもレパートリーにしていて、今で言うバンギャ的な子達をBuck-Tickで引きつけて、お兄さんやお姉さんがいる割と音楽をいろいろと聴いている子達をYMOで引きつけて、そしてSoft Balletを思う存分やる、という、今よりもマーケティングとターゲティングがちゃんとした活動をしていて、本当に100人以上の動員を稼いでいました。
Media Bahn時代


ガイド:
2005年にも別のSoft Balletのコピーバンドをやっておられますよね? やはりSoft Balletはテクマ!さんにとっては重要なルーツなんでしょうか?

テクマ!:
とても重要です。中学校に入ったころにTM Networkで音楽に目覚めて、ライヴハウスという存在も知ってそこでやりたいと思ったのですが、TM Networkでは入っていけない空気を感じていました。そこでSoft Balletを知って、「これならライヴハウスで戦える!」と思って夢中になりました。Soft Balletの追っかけとコピーバンドを同時にやっていて、ほぼ全曲耳コピしましたので、音楽や舞台演出の手本でもありましたし、思想的な部分でも影響を受けて大学は哲学科に入りました。

ototoyからベスト盤


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さて、タイトルからテクマ!さんのアーティチュードが伝わるベスト盤の話に移りたいと思います。

ベスト盤をリリースしたハンサムは私だ。
01. My Sex & Your Sex
02. ジェニー
03. ないないない
04. 淋しい気持ちを無くす薬
05. 兄弟
06. 以心電信
07. 大人の恋とか・・・
08. 月の光の下の恋人たち
09. さくらの花の咲くころに
10. 貴女が美しく在る為に、僕は素敵で在り続けよう!
11. アヴァンチュールで行こうよ!
12. Have A Nice Life


ototoyで配信(5月20日以降リンクは有効となります)

テクマ!:
はい、よろしくお願いします。

ガイド:
今回はototoyから配信リリースですが、ototoyはrecommuniだったサイトですね。mp3だけでなく、wavでも買えるというのは音質にこだわる人には嬉しいですね。

テクマ!:
そうですね。mp3だけというのはなんとも淋しいなぁと思いますし、かと言ってデータなのならCDの16bit 44.1KHzじゃなくてもいいよなぁとも思っていましたので、ototoyの24bit 48KHz配信には興奮しましたね。ひとりのリスナーとしても。

ジャケットを作ったデザイナーはrisuだ。


ガイド:
今回のジャケについてrisuさんがTwitterでコメントしていたのを読んで、一人で受けていました。

なんてことない文章だ。 RT @r_i_s_u これを作ったデザイナーは私だ。(←極めて普通の文章)RT @techma_japan 『ベスト盤をリリースしたハンサムは私だ。』のジャケット画像をここに公開するハンサムは私だ。 http://twitpic.com/1ljiiq

テクマ!:
あ、ひょんなキッカケなんですが、僕ツイートするときに「~なハンサムは私だ。」というキメ台詞を使うようになっているんですね。で、それをrisuちゃんが応用したらこういうことになって、セルフツッコミに更に僕がかぶせた、という顛末ですね。

写真集も同時発売


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しかも、写真集まで同時発売!
写真集より


テクマ!:
はい、ototoyって電子書籍も扱っているんですね。で、3月のある僕のライヴに来ていた担当の方が、「僕いまototoyってのやってるんですけど、ベスト盤出しましょうよ!あと、うちいろいろ出来るんで写真集もテクマ!さんならいいなぁ!」と言ってくれたんです。で、後日話を聞いてみたら、電子書籍としても発売できるのだけど、オンデマンド印刷で受注生産の本にもできると。なので、これはいいなぁ、と思って話を進めています。内容は、僕、いろんなデザイナーさん・カメラマンさん、スタイリストさんと組んでポストカードを作ってきていて、これはかつて歌謡曲の黄金時代にそうだったように、シーズン毎に自分のヴィジュアルを出したいという意思があってのことなんですが、そうやって創ってきた過去のフライヤーをまとめて掲載します。それと、京都在住のゆーきゃんというシンガー・ソングライターと僕による往復書簡が主な内容ですね。

My Sex & Your Sex


ガイド:
そろそろ曲の方に行きましょう。1曲目の「My Sex & Your Sex」、デカダンにかっこいいです。Dead Or Aliveが憑依したような(笑)。この曲は今までのリリースに含まれていませんが、リリースとしては新録となるのでしょうか?

テクマ!:
ありがとうございます。去年risuちゃんのCDのミックスを手掛けていたときに、risuちゃんから参考に聴かせてもらったDead Or Aliveが凄く良くて、そうしたらいつの間にかできてしまった曲ですね、これは。bandcampというサイトで配信はしていたのですが、そうですね、これは新曲になるでしょうね。04はライヴではやっていたけど配信もしていなかったもので、10はMySpaceに上げていたものです。他は今現在ライヴで使っている改良を重ねてきたトラックに新しい歌を載せたものですね。

ないないない


ガイド:
「ないないない」のゴージャス感あふれる80年代エレクトロポップ的アレンジも素敵です。

テクマ!:
ありがとうございます。アタマ抜きのベースラインとシーケンスフレーズの絡みだけで骨格がほとんど出来ていて、とても気に入っています。シンセブラスは、これ、あえてLogicのソフトシンセで当時の複数の音源を混ぜて作ったような音を再現しています。現物も持ってるんですけどね、あえてソフトでやりたくなって。

さとみさん


ガイド:
悲しげなサックスで始まる「淋しい気持ちを無くす薬」ではさとみさんが登場しますが、さとみさんは実在するのでしょうか?

テクマ!:
「ないないない」に出てくる女性がなんか気に入っていて、この人が主人公の曲が他にもいくつかあるんですね。で、この曲もまさにそうでして、歌詞を書いているうちに突然「聡美」という名前が浮かんできたわけなので、架空の人物です。金子修介さんの『山田村ワルツ』という映画があるのですが、その山田村出身で、都会に出てきてお洒落で洗練された女性になろうと頑張っているのですが、仕事運が悪かったり、地方出身なことを人に言われて過剰に傷ついたり、ついつい悪い男に騙されてしまう、そんな女性です。最近の漫画で言うと『臨死!江古田ちゃん!』の江古田ちゃんとかがイメージでしょうか。

アヴァンチュールで行こうよ!


ガイド:
「アヴァンチュールで行こうよ!」は、テクマ!さんの代表曲の一つですね。これはかなり昔に作った曲ですよね。

テクマ!:
そうですね、1997年とかじゃないでしょうか。これ、大学生のときにグラム好きなお水っぽい友達のバンドをキーボードで手伝っていて、それ用に作ったのですがなんか気に入ってしまったのであげないでいて、あと、そのころ友達の彼女を取っちゃったら共通の友達100人ぐらいが一気にいなくなったことがあって、だけど最高!という気持ちで歌詞を一気に書きました。タイトルは、イエローモンキーの吉井和哉さんが、「アヴァンギャルドで行こうよ!」という自分の曲をこう間違って言われたことがあるらしくて、それを拝借してます。なんとも有難みの無い誕生話ですが、これも気に入ってます。

ジュリーへの想い


ガイド:
アルバム全体を通して、テクノポップ+グラムロック+歌謡曲という部分を強く感じました。歌謡曲としてリスペクトの対象は、やはりグラムもテクノの要素を備えたジュリーかなぁと。

テクマ!:
ジュリーは7インチもほとんど集めてますし、去年のドームも行きましたし、とにかく好きです。Soft Balletを従えたジュリーというのが僕の自分の音楽世界のイメージです、と言っていたこともありますね。今思い出しましたが、これは今でも使えると思います。そうだ、「兄弟」という曲は、なかにし礼がジュリーの歌詞を書いたらこんななんじゃないかなぁ、と思いながら書きました。

ガイド:
「悪魔のようなアイツ」という名義でも活動されているんですよね。ジュリー主演で三億円事件をテーマしたドラマの主題歌ですが、僕はリアルタイムで見ていましたから・・・(笑)。

テクマ!:
悪魔のようなアイツ
わ、羨ましい!僕は後追いでして、そうだ、僕の曲に出てくる聡美さんは、あれの篠ヒロコな感じをイメージしてもらえるといいですね。今は「傷だらけの天使」を遅ればせながら観ていて、やっとショーケンの良さに目覚めました。「ジュリーも優作もショーケンのパクリなんだよ!」と言う人のことがやっと納得できるようになりましたね。あ、「悪魔のようなアイツ」はグラムよりのバンド形態でやっています。

ガイド:
ちなみにジュリーの作品で好きなのは? 僕は数少ないジャングルビート歌謡として「晴れのちブルーボーイ」です。

テクマ!:
岡村ちゃんがカヴァーしてますね。僕もそれ好きですが、うーん、一番となると、、、、ライヴでもよくカヴァーしているのですが、「TOKIO」ということで。限りなく惜しい2位として「危険なふたり」を。どっちも加瀬邦彦ですね、そう言えば。

髪型の変遷


ガイド:
テクマ!さんにはオシャレ坊主頭のイメージがあるのですが、いつ頃からジュリーというかイエモンの吉井さんというか、そんな髪型になったのでしょうか?

テクマ!:
坊主頭のテクマ!店長
活動を開始したころから長髪と坊主を3往復ぐらいしてまして、2007年からまた伸ばし始めて、今に至る感じですね。気付いてもらえないことも多いので、最新のポストカードやポスターには、Before Afterが分かるように同じポーズの写真を2枚使ったコーナーも設けています。

ロマンポルシェ。


ガイド:
盗んだバイクで天城越え
話は変わりますが、前述のrisuさんとは、ロマンポルシェ。の新作『盗んだバイクで天城越え』でも、「100%他力本願宣言」と「24時間プロレスショップ」のトラックメーカーとして参加されていますね。“他力本願”の一人として(笑)。

テクマ!:
はい。トラックがうまくいかないと言っていたので聴かせてもらって、構成のアイデアを出したり、行き詰まりを打開できそうなフレーズを足したり、音色の調整をしたりしました。それからrisuちゃんが自力でトラックを磨いていったので、完成品に形として残っている僕の参加部分は、各曲で1トラックずつですね。当ててみてもらえると楽しいです。

告知です


ガイド:
最後に今後の活動についての告知をお願いします。

テクマ!:
ええと、5/20のリリース日にototoyのUstreamでインタヴュー番組を配信します。ライヴもやります。

それと、6/6にリリースパーティーを、下北沢BASEMENTBARでやります。出演はチミドロとレコライド、僕はひとりでやりますが、サカモト教授とFQTQ君をゲストに呼んだコーナーもあります。DJはギターウルフのベース、UG君。彼、実は日本のHIPHOPマニアなので、かなりカッコ良いDJになると思います。そしてOpening Actに僕の従兄弟のディヴィド・テクヴィアンが参加しているJAPANのコピーバンド「東京じゃぱん」が出ます。「Oil On Canvas」をほぼ完全再現しますので、こちらもお楽しみに。参考に前回のライヴの映像がこちらです。

テクマ!新録ベストアルバム『ベスト盤をリリースしたハンサムは私だ。』リリースパーティー

会場:下北沢 BASEMENTBAR(http://www.toos.co.jp/basementbar/)
開場/開演:18:30/19:00
料金:Adv/Door 2,000/2,500(+1Drink)
LIVE:テクマ!/レコライド/チミドロ
DJ:UG(ギターウルフ)
Opening Act:東京じゃぱん(JAPANコピーバンド)

その後も各地のイヴェントに出没しますので、ツイッターなどでチェックしてもらえると有難いですね。よろしくお願いします!

友達の輪


ガイド:
テクマ!さん、もしよろしければ、次のインタヴューに登場していただけるお友達を紹介していただけないでしょうか?

テクマ!:
はい。ではですね、インタヴューにも出てきました、risuちゃんでどうでしょうか。彼女が去年出したCD『22nd Century Girl』のミックスは僕がやっていまして、それと最近のテクマ!のアートワークも手掛けてもらっています。ひとりでジグジグスパトニックのようなことをやっている子で、なかなかかっこいいですよ。

ガイド:
ご紹介ありがとうございます! 次はrisuちゃんもよろしくお願いします!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。