Post Perfume改め


2009年の初めに、「Post Perfume」と題して、2008年におけるテクノポップ~エレクトロ系アイドル・歌姫などを4回にわたって特集しました。

アイドル編:
もも色vハピニャス | コスメティックロボット | COSMETICS | Peachy's | Negicco | Buono! | Cutie Pai | amU | MarryDoll | 80_pan | バニラビーンズ | Orginary Venus | Saori@destiny | Aira Mitsuki

モデル編:
片瀬那奈 | リア・ディゾン | 平田香織 | 藤井リナ | 稲森寿世 | 加賀美セイラ | 滝沢乃南 | 初音みう

J-POP歌姫編:
Sweet Vacation | PLASTIC LOVE | GIRL NEXT DOOR | 安室奈美恵 | Itsco | MiChi | immi | SAWA | Crystal Kay | 西野カナ | 中島美嘉 | ジョンジョリーナ・アリー

アニソン編:
堀江由衣 | 桃井はるこ


今回は、その続編と考えてもらってもいいでしょう。ただ、単純にPost Perfumeと括ってしまえる状況ではないと判断し、今回は「エレクトロガール」に改題しました。純粋にクラブ系のアーティスト(この辺りはかなりファジーになってきていますけどね)や男女混合ユニットはまた別の機会に書く事もあると思いますので、今回は除外しました。また、一部の例外を除き、2009年に今回のテーマに相応しいと思えるリリースがあった人達を中心にピックアップしています。中には活動中止をした人もいますが、必ずしも今回取り上げなかったと言って、活動を中止したとは限りません。

シリーズものとなりますが、人数を基準に分けてみました。

duo(2)


第1回は、二人組です。今回、残念なことに、ハレンチ☆パンチ、80★PAN!を経て、二人組のニューレイヴ系デュオを目指した80_panが2009年6月19日の解散ライヴをもって解散してしまいました。

amU | バニラビーンズ | ERIEZA ROYAL & ASAMIXJUICE

amU


グレックグレック
デビュー・アルバム『prism』には、見事に裏切られました。もちろん、とってもいい意味で。amUのデビュー・シングル『カプセルガール』でその片鱗を覗かせて、アルバム前のサード・シングル『グレックグレック』(iTunesでCDとは別カップリング「Secret Call」と共に購入できます)はその予兆となっていたとは思うのですが、amU (acoちゃんとmeruちゃんとYou)そして制作チームとも言えるamU Planetがここまで着々と、或る種の素晴らしい企みとも思える作品を作ってくれた事は、2009年のいい締めくくりになったと感じます。

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
prism
PerfumeやAiraちゃんなどに刺激を受けた部分もあると思うのですが、『prism』には商業的に乗っかろうという姿勢ではなくて、音楽的にamUとしてのサウンドを磨いて行こうとするとても誠実な企みを感じます。アルバムとしても、衝撃の「prism」で始まり、「moco」「LiNK U」といった胸にグサッと来る曲を取り混ぜ、予想外の展開をする「U&Me The カラフル メリーゴーランド ハッピーエンド!」で締めくくるという見事な構成がなされています。

作詞をするアイドルというのは、珍しくないし、そうである必要もないのだけれど、「love the candy stream」などの女子の葛藤(本人曰くだめな子)、「NEO TRAVELER」に見る近未来な世界観など、彼女達の本気が伝わります。相対性理論、アーバンギャルドなどはインディーズでも十分、売れるということを実証してくれています。昔と違い、大手外資系、TSUTATA、Amazonに流通させれば、十分戦える訳ですから。amUにもアイドルという形でその裏付けをさらにしてほしいのです。

amU~prism(光を放つ多面体)

バニラビーンズ


エレクトロガールなんて言いながら、たいしてテクノポップでもエレクトロでないバニラビーンズですが、やっぱり空気としては近いものを感じるのです。似非北欧系、なんちゃって渋谷系みたいな部分を確信犯的に誇示しているところも好きです。

バニラビーンズ
「’08年Post Perfume~アイドル編」にて約一年前に「ただ、このまま配信のみのアイドルになってしまうのではないかと危惧を抱いていました。・・・このまま、アルバムへと突入してほしい!」との発言をしました。そんな僕の危惧を吹き飛ばしてくれるかのように、セルフタイトルのファースト・アルバム『バニラビーンズ』を2月にリリース。デビュー曲からこれまでの彼女達の集大成といえる内容で、配信のみのリリースだった、掟ポルシェ+Dr.USUI によるやけにハイエナジーなリミックスも収録。

その後、映画『腐女子彼女。』の主題歌「恋のセオリー」、 渋谷系カヴァー曲3連発「ラ・ブーム ~だってMY BOOM IS ME~」(カジヒデキ)、「接吻」(ORIGINAL LOVE)。「東京は夜の七時(Pizzicato Five)を着うた配信限定でリリース。最近、着うたのみのリリースとかあるんですが、世代的な問題もあるんでしょうが、せめてiTunesでリリースしてほしい。着うたにして聴くと言うのはかなり辛い。

LOVE&HATE(LOVE Version)
一番最近のシングルが9月にリリースされたシングル『LOVE&HATE』。タイトル曲は、カジヒデキ作詞の北欧系のLOVEソング。今までのバニビの中でも一番完成度が高いと思います。作・編曲はEXILE、KAT-TUN、嵐などを手掛けるErik Lidbomというスウェーデン人によるものです。他の作品は知りませんが、この曲に限って言えば、琴線に触れ過ぎるほど素敵なコード進行です。今後のリリースもぜひ、Erikとやって欲しいです。カップリングの「ガラムスタン」は、ストックホルムの街の名称と、さすが北欧系のバニビ。また、前述の「恋のセオリー」も収録。

LOVE&HATE(HATE version)
白バニビの「LOVE version」と黒バニビの「HATE version」が存在しますが、内容は白に「ガムラスタン レナVer」、黒に「ガムラスタン リサVer」が収録されている以外は同じですので、二つ買うと応募できる特典がありますが、これであなたのバニビのファン指数が試されているのです。きっとS君は買ったと思いますが。ちなみに僕は、高身長ガール(リサちゃん)が好きなので、黒バニビにしました。ジャケ的にも黒バニビが好みだし。でも、キノコ頭(レナちゃん)も好きです。

ひとつ思った事ですが、レナちゃんは内山理奈、リサちゃんは松嶋菜々子系の顔ですよね~。

これまた余談ですが、バニラビーンズのワンマンライブのオープニングゲストとして、キノコ繋がりでキノコホテルが登場したらしい。蘇るGS女子バンドですが、かっこいいですよ! 特に、支配人のマリアンヌ様。

ERIEZA ROYAL & ASAMIXJUICE


二人組の最後を飾るのは、この二人。発売される事自体知らなくて、某Perfumeファンの方から教えてもらいました。エコダムドというダムドをパロったようなバンド名の男女二人組が居ます。このユニットの片割れ、ERIEZA ROYALはエコダムドのドラムス&ヴォーカル担当。でも、どうしてエコなんだろう? 思想的にあんまりエコに思えないし・・・ファースト・シングル『江古田に堕ちた野郎ども』のタイトルから推測すれば、江古田(地名)のエコなんでしょうか? きっとそうだよね。いや、「臨死!! 江古田ちゃん」かも。

バキューム
そんなパンクなSM女王様でもあるERIEZAちゃんが、風俗繋がりでASAMIXJUICEとアイドルを演じてみたいという勢いで作ったのが、アルバム『バキューム』・・・明らかに、Perfumeを意識していて、それを包み隠さずしている処で好感度アップ。

裏側のジャケはSlits風
原曲として、ハードコアパンクな「れ・い・ぷ フィーリング」「セカンドガール NO.1」「ビンボー・インラン」という3曲があって、それらのリミックスを主役にして出来上がったのが、このアルバム。ご本人はもっとポップな曲にしたかったらしいですが・・・「れ・い・ぷ」の方は、Fantastic Explosionを率いるプロデューサーの永田一直が持ってきたカヴァーだそうです。他にも、Fantastic Explosionでも活動し、ふかわりょうのROCKETMANの制作にも関わってきた吉田哲人、AiraちゃんとかのリミックスもしているCHERRYBOY FUNCTIONなど強力な布陣が参加する事によって、確信犯的に下世話な暗黒テクノ化(一部、DEAD OR ALIVE)しています。

サーヴィスなのか嫌がらせなのか、その意図が分からないのですが、t.A.T.u.のほとんどカラオケボックスで一発録りしたようなカヴァーや、人前で聴けないトラック(音楽ではない)も収録していますので、お母さんや奥さんに隠れて聴いてください。

ちなみに2009年12月26日に新大久保EARTHDOMで行われたライヴが、このユニットしての最初で最後のライヴとなったとの事。

次回はトリオ特集です。
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