直角二等辺三角形TOUR~地方公演編


先生:
みなさん、お久しぶり! Perfumeの「直角二等辺三角形TOUR」は、全19公演筒遂に終了しました。先ず第1回として、以下の中ホールでのライヴを中心に対談したいと思います。

■08/12(水) 福岡サンパレスホテル&ホール
■08/13(木) 福岡サンパレスホテル&ホール
■08/16(日) ひめぎんホール

この記事が出る頃は、ネタばれに配慮して、既に10月30日の最終の横浜アリーナが終了した11月となっていますが、この対談の構想は、ツアーが始まった8月、ちょうどお盆が終わって、夏休み気分が恋しい悲しい社会人の気分の頃から始めています。

助手:
ほんっと長いっすよね。もうこんなに肌寒くなってるのにお盆の頃だなんて。ボクが参戦した福岡なんてはるかかなたの記憶になってしまってます。

研究生:
いやー、愛媛も同じですよ~。いつの間にか、夏休み気分が恋しいんだか、忘年会が待ち遠しいんだかよくわかんない季節になっちゃいました。でも、本当に暑い夏でしたよ!ツアーって楽しい!!

先生:
先ずは、地方公演の話からしましょう。GAME TOURが楽しかった一つの理由は、比較的小さいハコでライヴが楽しめたことです。最近見たPerfumeは大バコばかりだったので、新鮮でした。普段なら地方まで足を運びにくいですが、夏休みが取れる時期でもあり、いい時期に地方公演を組んでくれたものです。来年は温泉TOURとかやってほしいものです。

助手:
それもう完全にPerfumeをダシに、ただ温泉旅行したいだけ(笑)。

研究生:
温泉TOURのお土産には、Perfumeと地方の美味いものを無理やり折衷させたようなお土産も欲しいところですね。「あ~ちゃんも大好き! きりたんぽ鍋セット」「かしゆかがハマった! 加賀あんころ詰め合わせ」「のっちの部屋飲みのアテ! ほたるいか金波煮」…などなど。バタ臭いほど、買いたくなりそうです。日持ちしなさそうな物ばかりのセレクトですけど(笑)。

福岡サンパレス


先生:
透明のイカ
ツアーグッズを買わない研究生は意外とお土産には目がない(笑)。じゃ、日持ちするそれぞれの地方の名所が入ったPerfumeロゴのペナントとか・・・いらないか・・・
福岡だと、食、特に海産物が美味しいので、楽しみが倍増しますね。さっきまで生きていた透明のイカとか・・・帰ってから当分、魚類を食べる気になりませんでしたもん。いや、Perfumeの話をするんでした。

助手:
やっぱり!福岡は温泉がなかったから、Perfumeをダシに、美味いものめぐり目当て。邪道!邪道ゥ! ま、かくいう僕も堪能したんですけどね。ま、これもツアーの楽しみというか。

先生:
福岡サンパレスのキャパは、2,316席。コンサートや学会などもできる一般的なホールクラスですね。一番後ろで見ても、そこそこ見えます。当然、前の席の臨場感はありませんけど。
福岡サンパレス


助手:
なんというか、当たり前ですがライヴハウスと違って、ホールツアーなんで少し距離を感じましたね。まぁ、僕がどちらかというと悪席だったってのもあるんですけどね。そういえばライヴ前にコス勢を眺めるのが習慣になってるんですが、大阪や東京ほど人数も多くなかったけど、福岡にもコスの人は居ましたね。どちらかというと手作り感のある仕上がりが多かったですね。

先生:
コス現象は全国に拡大していますね。最近の話ですが、11月12日のTBS放映の「女神リサーチ」という番組でもPerfumeコス現象が取り上げられました。手前みそで申し訳ないですが、以前、All Aboutに掲載した武道館でのPerfumeコスの女子たちの集合写真が使われました。

Perfumeコス写真集 in 武道館

ちなみにサンパレスですが、2004年から明太子で有名なふくやの子会社らしいです。男子!女子!明太子!ってあ~ちゃんが言っていたのも、これで納得がいきます。

助手:
スポンサーやプロモーターへの配慮は抜かりないですからね。西脇大臣は。ただまぁ素直に福岡だから明太子ってだけのような気もしますが、いずれにせよそれぞれの地域のお客さんとのコミュニケーションを重視したというのは今回のツアーの大きな特徴でもあり、また、賛否が分かれる部分でもあるような気がしますね。

愛媛ひめぎんホール


先生:
愛媛、松山市のひめぎんホールは、道後温泉のすぐ近く。温泉TOURの前触れかも・・・
ひめぎんホール


研究生:
道後温泉は満喫してきました~。みなさん、温泉に入って、お昼間からお酒飲んで絶好調になっていましたね(笑)。
道後温泉


先生:
お盆休みだし、天気にも恵まれて・・・そうなってしまって当然、ということにしておきましょう(笑)。ひめぎんのキャパは意外と大きく、3,000人クラスで西日本最大級らしいです。ステージは大きくないですが、客席が扇状になって広がっています。上も五階まで。

研究生:
クラシック音楽のコンサートなど、主にハイカルチャーな催しを想定していそうな豪華空間でしたね。

先生:
のっちも「ひめぎんホールはかっこいい!」と発言していました。

研究生:
大きなホールですし、ライヴの見え方は席次第でかなり異なったと思います。僕は1Fセンターの前から14列目。ステージとの距離はライヴハウスのような臨場感が味わえたと感じています。ただ、周りを見回すと知り合いばかり。ですから、愛媛くんだりまで来たぜ!という観光気分も、ライヴ前は逆にしぼんでいったかも(笑)。

先生:
豆知識ですが、このホールは代々木体育館と同じく、丹下健三さんによる建築物です。

研究生:
あ、なるほど!おしゃれなホールだな~って感心していたんですよ。なんだか納得です。

Take off~


先生:
では、やっと本題に入りましょう。先ずは、セットリストです。

セットリスト:
01. Take off(ロングヴァージョン)
02. NIGHT FLIGHT
03. エレクトロ・ワールド
04. Dream Fighter
05. love the world

(MC)

06. Zero Gravity
07. マカロニ
08. SEVENTH HEAVEN
09. Kiss and Music

10. Speed of Sound(着替え)

11. edge (トライアングル-mix)
12. シークレットシークレット
13. I still love U
14. Baby cruising Love
15. ワンルーム・ディスコ
16. ジェニーはご機嫌ななめ

(声だし)

チョコレイト・ディスコ
17. ポリリズム
18. Puppy love

アンコール

19. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル(Plastic Smile-福岡2日目)
20. Perfume
21. 願い

Perfumeの場合、オープニングに仕掛けというのが期待になりつつありますが、今回もやってくれましたね。「Take off」が鳴っている、幾何学模様のカーテンから、3つの円形が現れるという演出。その後よく見たら、取り外す仕掛けみたいなのが、微妙にあるんですけど、最初は全然気付かなかった・・・

研究生:
この演出には度肝を抜かれました!そしてPerfumeの3人は、こーゆう時のキメの表情を作るのがほんとに上手い!!ゾクゾクさせられました。

助手:
オープニングは武道館以来、けっこう凝ってますよね。なんだかんだ言ってオープニングが一番鳥肌立ちますね。そういえばオープニングに入る前の待ち時間は、ずっと目を隠した3人の顔のアップが繰り返し映し出されていて、たまに笑ったりするんですよね。ずっとアレを見ていたせいか、いつまでも頭に焼きつきます。

研究生:
その待ち時間のPerfumeどアップ映像のバックで微かに流れていたSE音。この制作者がどうやら僕の音楽の師匠でもある、大学時代の先輩らしいんです!意外なところで接点がありました。

先生:
今回は研究生の予言が見事に当たりましたね。「Perfume対談~トライアングル」でのこの発言・・・
「ツアーでは、この曲のロングヴァージョン(フルヴァージョン)が聴けるのだろうと勝手に期待しておきます。」

研究生:
これは当たったというより、やってくれなきゃ詐欺かも(笑)。代々木で聴けた「What's DISCO?」の延長線上にあるような、アシッド感覚に溢れたトラックでした。

先生:
あ~ちゃんが「この曲は、普段はPerfumeのライヴ用にトラックを作らない中田さんが作ってくれた」と言っていましたね。という事は、代々木での「What’s DISCO?」のトラックは誰が作ったんだと・・・大きな疑問が沸いてしまいました。

助手:
博士じゃないですか?中田氏じゃないなら見事な贋作です。

研究生:
博士なら、発注が無くても作ってくれそうです(笑)。ちなみに「What's DISCO?」はドイツ人のクリエイターが制作したのだそうです。何かのWEB記事に載っていました。ドメスティックさを強く感じさせるトラックですから、僕も中田氏制作だと思い込んでいました。ちょっと意外でしたね。

先生:
アルバムと同じく、「love the world」に続くと思ったのですが、のっけからインパクトのある「NIGHT FLIGHT」でしたね。

助手:
アルバムの中で1番の攻め曲というか、アッパーチューンなのでこのチョイスは納得ですね。今となっては言ったもん勝ちみたいですけど、ライヴが始まる前に1曲目はこれだろうと勝手に予想してたんです。イントロがなった瞬間に、隣の席をみて「な?言っただろ」的なドヤ顔で。ま、実際は「Take off」が1曲目なんですけど、あれはオープニングのSEってことにして。

研究生:
後から考えると、アルバム『GAME』の一曲目が「ポリリズム」だというのと同じ考え方。とは言うものの、実際に「NIGHT FLIGHT」が始まった瞬間は、まさかの嬉しい誤算!これはアガりましたよ!!

エレクトロ・ワールド~


先生:
「エレクトロ・ワールド」は、代々木ではスルーされましたが、復活。曲順的には納得なのですが、ギャップなしでそのまま音も繋げてほしかったですね。

助手:
こんなことを言うのは自分でもどうかと思うんですが、昔の曲のほうがアガりますね。今回特に思ったんですが、アルバムの曲は家ではよく聴くんだけど、ライヴで自分が盛り上がってるのはコンベス(→『Complete Best』)の曲のほうが多いです。「ビタミンドロップ」とかやってくれたら悶絶ですよ。

研究生:
『Complete Best』~「Baby cruising Love」時期の楽曲って、ハードな歌でも静かな歌でも強烈な爽快感がありますね。「エレクトロ・ワールド」や「コンピューターシティ」も「ビタミンドロップ」も、爽やかだからこそ切なくてグッとくるというか。2009年の時点で聴き返すと、『GAME』以降の楽曲が持つ高揚感とは何かが異なるような気がします。ただし、どちらの時期が優れているというのでもないかなと。爽やかさを求められがちな“王道アイドルポップス”に寄っているかどうか、ということだと僕は捉えていますね。

先生:
福岡は1階席でしたが、愛媛では2階席で、「love the world」の時、ステージのフロアにもちゃんと文字が浮き出るライティングをしたのが確認できました。いろいろな方向から見ると、新しい発見があるもんです。

研究生:
1階席で観ていた僕は、そんな演出があったとはつゆ知らず(笑)。

助手:
「love the world」は本当に名曲ですね。ひょっとしたらあと10年くらいたって、そのとき振り返ってみたら1番好きな曲はこの曲って言ってるかもしれない。モー娘。でいえば「DANCEするのだ!」がそんな感じですね。超余談ですけどね。

研究生:
国生さゆりで言えば「バレンタイン・キッス」よりも「あの夏のバイク」、という感じなのかなぁ・・・。ま、「love the world」もライヴ映えする一曲ですよね。途中から4つ打ちで刻まれ始めるキックで高揚する感覚が、家で聴くよりはライヴの方がわかりやすいかも。

MC問題


先生:
序章から4曲の鉄板攻勢の後、MCとなりましたが、地方会場の大きさが適度だったというのもあるのでしょうが(この理由は後にトンデモナイ見当違いであることが発覚!)、あ~ちゃんがトークで引っ張りましたね。お決まりのツアーグッズ紹介コーナー。

助手:
冒頭でも少し言いましたが、とにかくMCが長かった!
まぁわかるんですよ。PerfumeにとってはGAMEツアー以来の地方だし、ファンとの距離を近くに感じたいという気持ち。でもホールだから物理的な距離が遠い。だからその距離を埋めようとたくさんMCをするっていうのは、よくわかるんです。

ただ、なんというんですかね、昔のハロプロのコンサートであったような「これを面白いと思わないといけない/見守らないといけない」的な空気を少し感じてしまったのも事実で、Perfumeはそういう部分がなくて、本当にMCが面白いのがボクにとっては衝撃だったんですが、今回のMCに関しては「面白くない」というほどではないのですが、素直に笑える感じのものではなかった。どこかしらこのグダグダな空気を温かく見守ってあげるよ的な感じ。ファンとの信頼感があるからこそできるMCだとは思いますが、その空気や信頼関係のあり方にどこかしら違和感を感じたのは事実です。って、グッズの話だったのに、すっかりMCの話になってしまいましたね。

研究生:
MCの話になっちゃうのはわかりますし、当然だと思いますよ。愛媛ではMCがあまりに長すぎるので椅子に座っていたんです。するとつい寝落ちしてしまって・・・。ハッとして起きたら、まだまだMCは続いていたという(笑)。でもこれは長さが問題ではないと思います。はっきり言って愛媛時点ではMCに切れがなかった。ライヴハウス時代のPerfumeって自虐ネタが使える状況だったと思うんです。でも今は使えない。だから、話すネタが無くなってきているんじゃないかなぁって。これはライヴハウス時代のMCを生で観ていない僕の憶測なんですが・・・。

先生:
PerfumeのMC問題についてはまた大阪城編で話すことになってしまいますので、このあたりで。でも、僕は助手や研究生ほどこれについてはそれほど批判的ではないのです。

ツアーグッズに関してですが、一つ言いたいことがあるんです。「Perfumeのロゴを大事してほしい!」というのが僕の勝手な主張です。現在の近未来的なPerfumeのオフィシャルロゴは、ユニットのキャラクターにも相応しく、その完成度は高いと思います。ただ、Perfumeのグッズについては、いろんなPerfumeロゴが使われています。実際のところ、『トライアングル』のロゴがオフィシャルロゴの刻印でなかった事もボク的には残念なんです。PerfumeならCHANELくらいのこだわりを持ってほしい・・・Daft Punkのロゴが少なくとも、アルバム毎に変わらない様に、Perfumeにもこだわってほしい。変えるのなら、YMOのロゴぐらいの完成度を目指してほしい・・・

助手:
もう何度も何度も言ってますが、本当にグッズ頑張ってほしいです。先生の言うとおり、素直にPerfumeのロゴを使ってほしいです。これも毎回言ってますが、文句を言いつつもグッズを、それでもどれだけ買えるか?でPerfumeへの愛を試されてるのかと思ってしまいます。ボクは今回も、欲しくないけど山ほど買いましたよ。グッズ。ルームウェアなんて1回も着てないうちに、もう半ズボンじゃ寒い季節になりました。

研究生:
トライアングルマークが散りばめられたトートバッグは、ファンシーグッズの域に達していましたね。Perfumeとは関係のない某フェスでも、トライアングルのロゴがプリントされているTシャツ(白)を着た人を見かけましたが、かなり微妙でしたね。ちなみに僕はグッズを買っていません。愛はあっても、それ以上にお金がないのです。

先生:
僕は三角定規を買いました。たまには図面でも引こうかと。

Zero Gravity~


先生:
シングル攻勢の後は、アルバム曲で挟んで、ハウス~ソウル色の強い洗練されたPerfumeをアピールしてくれましたね。

助手:
このあたりは今回のツアーならではの流れですね。オトナなPerfumeの時間です。

研究生:
いよいよ新機軸のアピールタイム。モードとしては「静」。こういうクールでブラッキーなサウンドだと、純白の衣装も一層映えてきます。ただ、のっち衣装のシルエットは、懐かしアイドルのセイントフォーっぽくも見えましたが・・・。

先生:
「Zero Gravity」は「Take me Take me」の発展系のようなダンスでした。

研究生:
振り付けのことってよくわからないんですが、Perfumeの場合、いくつかのお約束的な動きがありますね。それらを異なった形で組み合せ、曲ごとのバリエーションを出していく。これをワンパターンと受け取るかどうかですが、ファンに覚えてもらいやすくするために、あえてそうしているように思えます。ひとつの曲が踊れるようになれば、他の曲のパーツをある程度は踊って楽しめる。観る側に“Perfumeっぽさ”をわかりやすく刷り込ませる狙いもあるのかもしれません。いろいろな曲の振り付けを見ていると、彼女たちらしさが自然と浮かび上がってくるような気もします。

先生:
かっこいいメロディーも振り付けも際限なくあるわけではないですからね。MIKIKO先生が他のダンスユニットにやった振り付けを見ると、そのあたりは解明できるかもしれません。

研究生:
全盛期の小室サウンドのような考え方なのかな。メロディーの下地となるコード進行のパターンをあえて数個だけにとどめて、キーだけを変えることで、多くの曲を量産していく。あれも手抜きしていたからではなく、小室サウンドを浸透させるために聴き手へ小室らしさを“刷り込ませる”ことが狙いでしたから。

先生:
「Kiss and Music」は帽子を使ってのダンス・・・踊れるユニットであることを再確認させてくれました。

助手:
安室ちゃんやジャネット・ジャクソンのステージかと思いましたよね。え?誰も思ってないって??でも、あの帽子を使ったパフォーマンスは、曲の持つ「黒さ」がわかりやすく表現されてましたね。

研究生:
帽子を持って出てきた時点で、宝塚歌劇??って・・・僕は狙いを取り違いかけた残念組です(笑)。でも、この曲はダンスによって華やいだ存在へと化けましたね。さらにR&Bサウンドならではの“キレ”のあるグルーヴがダンスによって視覚化されてしていたように感じました。かつては「3人のダンスのシンクロ率」が賞賛されていました。この曲ではそれに加えて、「曲とダンスのシンクロ率」も評価されてほしい。彼女たちの振り付けでは、こりゃかっこいい!と久々に呆気にとられました。個人的には前半部分のヤマ場でした。振りコピさんにもこの曲をコピってほしいなー。

Speed of Sound


先生:
博士が前回の対談で「「Speed of Sound」はまるでツアーを意識した着替え曲ですね」と言いましたが、これはどんぴしゃでしたね。歌詞もDaft Punkの「Technologic」みたいに単語の羅列、たぶん、Kraftwerkの「Numbers」とかそのあたりが原型だと思いますが・・・映像と組み合わせて、衣替えには確かにぴったり。

研究生:
Perfume自身は直接関与しない箇所ですが、こういった近未来な演出があるとライヴトータルの印象がぐっとかっこよくなるような気がします。「Perfumeの掟」をものすごく観たがっていた奴としては、あのような演出をもっと観たかった。トークの時間を削ってあのパフォーマンスに時間を割いてほしい。

edge~


先生:
「edge」はこれで3ヴァージョン目になりますね。この曲に関しては、2階席以上で見た方が、レーザー光線ショーが見れて楽しいです。

研究生:
確かに1階だと、演出の妙は満喫しきれなかったかも。ちょっともったいなかったですねー。しかし、この曲のレーザー演出はド派手!遺跡を模したようなセットの真ん中がせり出してきて、そこにPerfumeが乗り込んで・・・。映像と実際の3人がシンクロする演出もあったような・・・。派手すぎてPerfumeが何をしていたのか、よく思い出せません(笑)。

先生:
凄い仕掛けではないのですけれど、箱に映し出された映像に合わせてPerfumeの3人が箱から上がっていく様子は、このライヴのひとつのピークになっていますね。8分間退屈させないで見せるのは、Perfumeの力量を感じます。
その後も、新曲「I still love U」を交えて、鉄板攻勢。こうして改めて聴くと、Perfumeはライヴで使える曲というのが豊富です。

研究生:
「I still Love U」は、腰の低いグルーヴが本当にかっこいい。「edge トライアングル-mix」のような上空へ伸び上がっていくような派手な上物を持つ曲の次に配置することで、シャープなコントラストが演出できていた。改めてファンキーな曲だと実感しましたねー。

あと、このときの衣装であ~ちゃんのひらひらスカートが超絶かわいかった!振り付けでくるくる回ると、スカートが綺麗なシルエットでふんわりと舞う。これがめっちゃアイドル!!こんなところでも80’s風味なんだとも思いましたが(笑)。地方遠征後、僕の周りではあ~ちゃん株が急上昇。一年365日のっちのちしっぱなしの僕も、今回ばかりはあ~ちゃんに目が行きっ放しでした。

ジェニーはご機嫌ななめ~


先生:
研究生、完全に助手の妄想癖が伝染っていますよ。気を付けてください。
多くの初期の曲がライヴから漏れてしまう中、「ジェニーはご機嫌ななめ」は健在です。ライヴのアンセム曲「Perfume」と同じく、やはり掛け声曲として単純に盛り上がる曲は強い。

研究生:
現在のPerfumeの発言では、「初期の曲は、今の私たちがやりたいことではない」という主旨のものがちらほら見受けられます。しかし、僕はこれがファンのニーズと大きくずれているような感がしてまして・・・。

先生:
僕はそれはそれでいいんだと思っているんですよ。確かにやってほしい曲はありますが、あの時が最盛期というよりも今が一番と思い続ければいいと・・・

研究生:
Perfume初期のど真ん中アイドルチューンって、ハウス系のテクノポップが全盛の今だからこそ輝くと思うのですが…。早い目のBPMでフリーキーに騒げる「痛ソング系」って、アイドルのライヴには必須の要素だと思います。いつのまにかオリコンチャートの常連になっているアニソンはその系統ですし、あの系統のグルーヴ感にはなんだかニューレイヴ的な躍動も感じるし。

先生:
実は初期の「スウィート・・・」以降のPerfume曲については、僕はアイドル臭は強いですが、それほどど真ん中とは捉えていないのですよね。

研究生:
不思議なバランス感覚と言い換えてよいかもしれませんが、こういった振り幅の広いレパートリーに基づいたポピュラリティこそがPerfumeの存在意義のはず。なのに、今のライヴはおしゃれなハウスチューンばかり。つまり、偏った状況のように感じられるんです。あえて極端な例を出すと、「アキハバラブ」は現在のPerfumeが絶対やりたくない一曲のはず。ところが現在のJ-ポップ(ヲタ系)アンダーグラウンドシーンにおける最先端の気分に最も近いのは、実はあの曲だったりします。

先生:
それ(やりたくない)については、(もしそうだとしても)Perfumeに賛同します。

研究生:
ほんとにむちゃくちゃな曲だと、僕も思います(笑)。Perfume本人は20歳やそこらの女のコたちですから、自分たちの将来を「おしゃれなテクノポップユニット」に設定したいのは当然ですし、10年近い下積みがあればその気持ちはなおさら強いでしょう。しかし、そこに偏りすぎることがPerfumeというユニットの将来になるとは限らない。 ブレイク以降、Perfumeのファン層は変化し続けています。しかし、彼女たちを支えているのは今も昔も全部ひっくるめて好きな層。そこにはオシャレな人もいれば、コアなアイドルファンも存在しています。けれども、彼女たちが「アイドル」であることを本当に誇りに感じているのならば、今一度、この層が持つ多様性と意識的に向き合ってほしいです。そうしないと、結果的に“根無し草”になってしまうのでは?という怖さはあるかも。

Perfumeがオシャレ路線をどれだけ突き詰めたところで、木村カエラや安室奈美恵のようなアーティストにはなれないでしょう。どこかで「アイドル」なんだという割り切りをはっきりつけるべきではと思いますね。ま、それでも「アキハバラブ」を歌いたくはないだろうとも思いますけども(笑)。

先生:
Perfumeファンも今や幅が広がって、どこにターゲットを絞るかというのは確かに課題ですね。個人的には、過去を否定せず、でも囚われることなく進化し続けるというのが希望です。欲しいのはサプライズです。

チョコレイト・ディスコ~


先生:
「チョコレイト・ディスコ」が始まる前に、あ~ちゃんが会場の聴衆をまるで操るように声だし練習させましたが、20歳にしてあの観客を乗せる能力というのは、なんなんでしょう。天性というのか・・・

研究生:
MCに関しては苦言を呈しましたが、あ~ちゃんに煽られるとやっぱり単純に嬉しいです(笑)。MCだと斜に構えたりもするごく普通の20歳の女のコなんですが、こういった煽りのシーンではとても“まっすぐな女のコ”になりますよね。そういう一生懸命さってやっぱりかわいいし、だからこそ信頼して煽りに乗っかれるのかなと思いますねー。

先生:
「Puppy Love」の上上下下がやっと間違えないで出来るようになった僕ですが、この曲も上上下下のおかげ、ライヴ曲としてのポジショニングが出来上がりましたね。

研究生:
僕はまだ間違えちゃいます(笑)。でも、上上下下はやってて楽しいですね! ただ、個人的にはライヴだともう少しBPMを上げてもいいかなーとも思います。ミドルテンポの曲にしては、どうも遅く感じるんですよねぇ。

アンコール


先生:
ラストの「願い」は、生歌ヴァージョンでしたね。「願い」を聴いていると、中田さんって、久世譲の後継者的存在になるのかと思ってしまいます。既に、capsuleの「ポータブル空港」「space station No. 9」「空飛ぶ都市計画」はスタジオジブリでPVを作っていますから、十分あり得る話でしょう。

研究生:
久石譲も若い頃は相当とんがった人だったそうですしねぇ。好々爺になった中田氏がほのぼのアニメの主題歌を紅白歌合戦で生演奏などもまったく無い話ではないかも(笑)。そして「願い」はやっぱり生歌の方が伝わりますね!この曲がやっと好きになれそうです。歌唱力云々より、そこはアイドルなんだから単純に3人ともほんとにかわいかったです♪

先生:
では、続編では「史上最長大阪城ホールライヴ」についてさらに語りましょう。

研究生:
え、まだやるんですか???
(続く)

■All Aboutで「毎月の家計」について、アンケートを実施中です!
回答いただいた内容をAll About記事企画の参考にさせていただきます
※毎月5名の方にAmazonギフト券1000円分をプレゼント

「毎月の家計についてのアンケート」に回答する


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。