2008年、テクノポップ復興の年

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MUSIC MAGAZINE 2008年 12月号
MUSIC MAGAZINE 2008年 10月号
2008年ももうすぐ紅白歌合戦とともに終了となりますが、今年はテクノポップ復興の年と言ってもいいでしょう。由緒ある音楽誌『MUSIC MAGAZINE』の10月号にて「Perfume現象」特集がされ、増刷される事態。12月号では、「中田ヤスタカ/capsuleの時代」特集へと続きました。

「テクノ歌謡」ディスクガイド
扶桑社からは、11月30日にPerfumeパーフェクト・ディスコグラフィーを含んだ『「テクノ歌謡」ディスクガイド』が、発売されました。Perfumeによって、テクノポップの裾野は確実に広がり、明らかに異変が起こっています。

今をさかのぼる事、テクノポップ・ブームが興った1979~1980年を彷彿とさせます。ちょうどその頃、YMOは『Solid State Surviver』~『Public Pressure』~『増殖』がリリースされ、人気のピークを迎えます。そして、周辺のテクノポップ・シーンには、YMOファミリー(シーナ&ザ・ロケッツ、サンディー&サンセッツ、スーザン等)、テクノ化した古参ムーンライダーズ、テクノ御三家(P-MODEL、 ヒカシュー、プラスチックス)、フィルムス、ハルメンズ、チャクラ、そしてよりお茶の間に近づいたジューシィ・フルーツ等が現れました。

これを現在の状況に置き換えてみれば、PerfumeはYMO・・・(それは言いすぎだと自分でも思う)。テクノポップの記録を塗り替えた、そして三人という点では、Perfumeですが、中田ヤスタカがYMOの役目を担っていると言ったほうがいいでしょう。また、capsule、コルテモニカ、MEG、鈴木亜美などは中田ファミリー。そして、その周辺のシーンというのも存在しています。当然、ブームに乗っかった人達、以前からの活動の延長線上としてそこへたどり着いた人達、その場限りの企画的なもの、実はいっしょにして欲しくない人達、色々ですけどね。

じゃ、Perfumeと中田ヤスタカ周辺以外はフォロワーだから・・・みたいな論調もありますが、僕はそれでは面白くないと思うんです。そこから、また新しいものが生まれてくる可能性も期待したいんです。元祖フレンチエレクトロとして、同じく基軸的存在と言えるDaft Punkですが、現在、Post Daft Punkと言える人達が活躍しています。Justiceしかり、digitalismしかり・・・KITSUNEやED BANGER等のレーベルのシーンもそうです。個人的には、Cut Copyあたりが推しなんですけど。あ、話が逸れました。

ちょうど、Perfume、capsule、鈴木亜美をレヴューしましたんで、このあたりで、2008年の周辺のシーンを掘ってみましょう。

Perfumeはアイドルかアーティストかという論争を良く見かけますが、僕は本人達の意向も鑑みて、ずばりアイドルだと思います。「アイドル曲というのはこんなもんだろう」という業界の基準を覆した所に、Perfumeの旨みがあるんだと。中田Pが全くアイドルを意識せず曲を提供していると言うつもりはありませんが、従来の枠は破ったと言えましょう。

という訳で、前置きが長くなりましたが、第1回は、Post Perfume的テクノポップ~アイドル編です。

もも色vハピニャス | コスメティックロボット | COSMETICS | Peachy's | Negicco | Buono! | Cutie Pai | amU | MarryDoll | 80_pan | バニラビーンズ | Orginary Venus | Saori@destiny | Aira Mitsuki

もも色vハピニャス

恋ア・ラ・モード
やっぱり、三人組から紹介。もも色vハピニャス@BMCの『恋ア・ラ・モード/ラブレター』は既に近未来対談にて紹介しましたが、このシングル以来音沙汰がないですね。メンバーの中で比較的知名度が高いのは、「クイズ!ヘキサゴンII」にバカドル枠で出演した早美あいですが、同番組で島田紳助に「ゆうこりんのバッタもん」と呼ばれていました。ただ、早美あいのブログの更新も停止したようで、今後のももハピの活動には暗雲が立ち込めています。

近未来対談~もも色vハピニャス@BMC

コスメティックロボット

コスゼロ
ももハピはBibus出身ですが、Bibusはこのテクノポップ路線をあきらめていないようです。Bibusのメンバーから稲富菜穂、新芽歩の二人を取り込んで、新人の橋本亜美を加えて三人組としてデビューしたのが、コスメティックロボット。DVD『コスゼロ』(ジャケはサイン入りですが、サインをもらったのは、僕のコスロボ・ファンの友人です。僕ではありません!)は、かなりの脱力系。

シリアルナンバー99
続いて、シングル『シリアルナンバー99』をリリース。タイトル曲の「シリアルナンバー99」は、ゴダイゴの「モンキー・マジック」風のフレーズが使われています。Perfumeの「Butterfly」、Aira Mitsukiの「Sazae Funkadelic」など、今ネタとして大いに活用されている「モンキー・マジック」であります。ももハピよりも近未来度は高く、「ラブロボボ」ではロボットの悲哀を歌ったり、意気込みは感じられますので、今後に期待をしたいです。

このシングル、別に付録もなく、極普通の薄いものなんですが、何故か1,999円という値段設定。あえて言えば、シングルだけど、4曲入り、あ~ちゃんなら、この値段は高すぎるじゃろ~と突っ込むはずです。この値段で、オリコンウィークリーランキング第145位も行ったというのは、大健闘と言うべきでしょう。

COSMETICS

コスメティックロボットのコスメテックというのは、Perfumeと同じく化粧品カテゴリーに入るものです。こちらは、ずばりCOSMETICSという覆面アイドル三人組。次は、FragranceとかLipstickとかMascaraとかDeodorantとか来るんでしょうか??

仕掛けているのは、ROCKETMANことふかわりょう。ROCKETMANの基本は、ハウスミュージック(サンセットハウスと呼んでいた)ですが、現時点では全貌が公開されていません。デビュー曲「LOVE IS ALL」は、触りを聴く限り、ハウスっぽい出だしのテクノポップになりそうです。YouTubeにて焦らし気味に順次公開中。

登呂系らしいですが、関東の人曰く、登戸というのは、乗換のおかげで急行が停車するくらいの郊外のどってことない住宅街との事。微妙~

ちなみに、続編となるモデル編で紹介する初音みうと「LIFE IS THE MUSIC AND LOVE」でもコラボしています。

侮れないふかわりょう(ロケットマン)
COSMETICSオフィシャルブログ『~世界はLOVEを求めてる~』

Peachy's

My Baby Boy
他、企画ものとしては、南明奈(アッキーナ)、秋山莉奈(オシリーナ)、小阪由佳(コサカーナ)の三人組によるPeachy'sが、シングル『My Baby Boy』をリリース。秋山莉奈と言えば、彼女が主演したドラマ『1分半劇場 24のひとみ』には、Perfumeが登場します。しかしながら、実際に歌っているのは、最初から本人達でないのは知っているけれど、森三中と知ってしまうと、複雑な心境になります。

曲自体はakakageこと伊藤陽一郎によるもので、ハウス風味の佳作と言えるんですけどね。この三人、実際のところ、ソロでCDも出しているわけで、音痴アイドルとして口パクなしで勝負した方がよかったんではと思います。オートチューンで誤魔化せばいい訳だし。

Negicco

恋するねぎっ娘
Perfumeは元々、広島限定ローカルアイドル(ロコドルという人もいる)だったわけですが、新潟にNegiccoというローカルアイドルがいます。デビュー時は4人組だったんですが、メンバーは二人卒業して、入れ替わりの結果、現在はMegu、Nao☆、Kaedeの3人組。新潟って白ねぎの産地なんですね。新潟名産・やわ肌ねぎのキャンペーンソング『恋するねぎっ娘』で2003年にデビュー。この時点では、Pefumeの『おまじないぺロリ』と世間的な地位は変わらない。

Falling Stars
「NegiccoのCDは、新潟のライヴか八百屋でしか買えないのか?」と思わせるほど、買いにくいのですが、心優しい方のご協力で、Negiccoの作品集を入手いたしましたので、ここで残りのリリースを展示したいと思います。『Falling Stars』(2006年)の新潟市古町の歌グランプリ受賞曲という、えらくニッチな栄誉に輝いています。受賞を争った曲を知りたいもんです。

僕らはともだち
『僕らはともだち』(2006年)は、Team ECO Work!の応援ソングです。帯には「Think Globally, Act Locally」とのロコドルとは思えない地球規模の壮大なるメッセージが。

圧倒的なスタイル/EARTH
EARTH/君といる街
「EARTH」というのも、同じくTeam ECO Work!の応援ソング。他にもライヴ会場で買えるCDがあるみたいです。

Negicco The Remix
『Negicco The Remix』(2004年)というNegiccoのリミックスCDが出ているとは、知りませんでした! ジャケは、ハロプロ系イベントのイラストも良く手がけているHonestさんですね。

Summer Breeze
後述の「My Beautiful Life」も収録の『Summer Breeze』(2008年)。

My Beautiful Life
Perfumeのブレイクは、Negiccoにも刺激を与えてしまったようです。8月にiTMSで限定配信された「My Beautiful Life」で、「コンピューターシティ」や「Perfect Star Perfect Style」あたりのおしゃれPerfumeサウンドに挑戦。振り付けも、まるでMIKIKO先生。この曲を提供した人は、Perfumeファンと断定したい。

ただ、今後、近未来路線で行くのなら、Negiccoという名前はどうなんでしょうか? Digiccoというレースクィーン系のグループがいますが、そっちの方が名前として合っていると思います。

Buono!

ハロプロ枠でも一つ紹介しましょう。最近、ハロプロ系はほとんど聴いていないのですが、「申し訳ないと」で掟ポルシェさんが廻していて、「何ですか?」と聞いたところ、Buono!の「Internet Cupid」と教えてくれました。

Cafe Buono!
Buono!は、Berryz工房から二人に℃-uteの一人を加えた三人編成ですが、ハロプロ系の中でも、評価が高いみたいです。「PIZZA-LA」のCMにも登場。ハロプロの場合、テクノ歌謡的楽曲は、プッチモニ。の「Dream & Kiss」、ミニモニ。の「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」、Wの「ロボキッス」など、過去にもあったんですが、ユニット自体のコンセプトとなることはないですね。Buono!の場合も、アルバム『Café Buono!』に収録の「Internet Cupid」やシングルのカップリングにもなった「こころのたまご」あたりが、テクノポップ度大と言えましょう。

Cutie Pai

Cutie MANIA
最後の三人組は、Cutie Pai。アルバム『Cutie MANIA』がリリースされる前の年、ちょうどテクノポップ系シングル・リリースが続いた時にインタヴューしているんですが、現在はきわサンが卒業しちゃったんで、臨時メンバーで三人構成になっています。Cutie Paiは製作方式としてはアイドルではないですね。CD製作まで自分達で出来てしまうセルフプロデュース・アイドル。アングラかつフェティッシュなイベント「DEPARTMENT H」に出演するアイドルであるところも、Cutie Paiの不思議な魅力です。

楽曲はテクノポップから渋谷系までいろいろこなしますが、『Cutie MANIA』ではテクノポップ曲が約半分。一連のシングル曲も近未来していてお勧めですが、アルバム曲として収録された、なつかしの中華系テクノポップ「美人形」なんかお勧めです。

Cutie Pai~魔法のお人形三人組

amU

カプセルガール
今のところ、三人組としてはこれくらいですが、関西の二人Perfumeと呼ばれているのが、amU。デビュー・シングル『カプセルガール』のリリースを記念して、インタヴューもしています。

デビルズステップデビルズキッス初回限定特別ブックレット仕様
デビルズステップデビルズキッス
その後第2弾シングル『デビルズステップ・デビルズキッス』もリリースされました。CDはライヴ会場でしか買えなかったのですが、TIME BOMBで買えるようになりました。また、『カプセルガール』はiTMSでゲットできます。

amU~二人で一つのカプセルガール

MarryDoll

MarryDoll(マリードール)は、大阪を中心に活動する中吉涼子とみさからなる二人組アイドル。日本橋系地下アイドルに入るのでしょうかね~。なんばのタワレコでは、関西のPerfumeみたいなPOPが付いていたんで、購入。

tell me
ネット検索すると、関西発エレクトロ・ギターテクノポップユニットという紹介文が書かれています。現在まで3枚のシングルがリリースされていますが、2枚目の『tell me』はテクノポップを多少意識した感じ。ただ、ユニットのコンセプトとしては、あくまでもアイドルソングでしょう。

80_pan

D-topiaの中でも一番活動歴が長いのが、通称ハレパンこと80_pan。2004年に京都のローカルアイドルとしてデビューした頃は、「ハレンチ☆パンチ」。2007年にロック宣言をし、「80★PAN!」に改名。Liquid RoomでPerfumeと対バンしていた頃は、まだ80★PAN!でした。今は、小笠原朋美、奥菜真子の二人ですが、この頃はまだメガネッ娘の大空さやが在籍し、ちゃんとギターを弾いていました。個人的には一推しだったんですけどね。ライヴでは、アイドルっぽくないバックバンド(1 Carat Stones)も付いていました。そんな事を知らない僕は、Liquidでライヴを見た時、えらく許容範囲が広いアイドルバンドだなぁと感心していました。

そうこうしている内に、突然ニューレイヴ宣言をし、80_panに改名。ニューレイヴって何でしょう? NMEが名づけたらしいですが、英語では、NEW RAVEとかNU RAVEと綴られます。代表的なニューレイヴ系バンドは、Klaxons、SHITDISCO、Hadouken!、CSSなど。メディアによっては、Justice、digitalism、Simian Mobile Discoなどのエレクトロ系も入れてしまうことがあるようですが・・・ でも、基本はエレクトロな踊れるロックで、多くのエレクトロクラッシュやディスコパンクとサウンド的に明確に差別化するのは難しいでしょう。あえて言えば、蛍光色のファッションです。これは、80_panファッションのモチーフにもなっていますね。capsuleがニューレイヴだというつもりはありませんが、彼らの『MORE! MORE! MORE!』のジャケなんかもニューレイヴ的センスです。

DISCO BABY
6曲入りミニアルバム『DISCO BABY』では、前述のSHITDISCOのプロデュースで「crazy」「I don't wanna go」を収録。ジャケは、これでもかと言うほどニューレイヴです。面白いのが、ラスト曲の「Disco Baby」。突然、ロネッツのような60年代のガールズサウンドになっています。The Pipettesのメンバーがこれだけプロデュースしているんですね・・・道理で。ユニットの本来のコンセプトから外れる曲ですが、お勧めです。

DISCO BABY remix battle
続いて、6曲入りリミックス・アルバム『DISCO BABY -remix battle』をタワレコ限定で500円にて発売。アイドル・アルバムのリミックスというのは、今や珍しい事ではないですが、原曲を破壊したのもある、とってもフリーダムなリミックス。 JAZZIDA GRANDEの「放置民」のリミックスがお勧めです。昔からのハレパンのファンは戸惑うでしょうね。気にしないですけど。

ドラミエレクトリック
12月には、改名後初シングルとなる『ドラミエレクトリック』をプロデューサーとのコラボ企画として登場。タイトル曲は、最初ドラえもんのドラミちゃんの曲かと思ったんですが、プロデューサーのDJ DORAMIgroooveの方から来ているみたい。前述のリミキサーのJAZZIDA GRANDEによる「Remix コンプレックス」やAll Aboutテクノポップのインタヴューでも登場した、FQTQによる「スペースコントロール」も収録。

バニラビーンズ

通称バニビこと、バニラビーンズも紹介しましょう。テクノポップというよりも渋谷系の文脈で捉えるべきアイドルユニットですが、所謂Perfumeも含んだアキシブ系ということで・・・。デビューは2007年のシングル『U Love Me』ですが、続くシングル『ニコラ』で、レナちゃん+リ新メンバーのリサちゃん(旧メンバーはリカちゃん)の編成に。レナちゃんは166cmと高身長の部類に入るのですが、リサちゃんは172cmと高身長ガールマニアには堪らない状態に。実際、ステージでもかなり威圧感がありました(冗談ですよ)。ステージトークも楽しいバニビです。

バニビは意外なところにも出没しています。人気漫画『デトロイト・メタル・シティ』の映画を記念して8月に出版された『デトロイト・メタル・シティ ザ・ファンブック 魔典』の音楽座談会にもJ-POP代表として登場。ヘビメタ、HIP HOP代表との対決が楽しめます。

2008年8月以降、iTMSによる配信を4連続で毎月リリース~「Afternoon a Go-Go」「Afternoon a Go-Go -We Love You MIX-」「Shopping ☆ Kirari」「Shopping ☆ Kirari~掟ポルシェ+Dr.USUI Waterfront Mix~」。

Shopping ☆ Kirari~掟ポルシェ+Dr.USUI Waterfront Mix~
やはり、ここで推したいのは掟ポルシェ+Dr.USUIによるリミックスです。楽曲自体は、テクノポップ・ユニット、MotocompoのDr.USUIによるものですが、このリミックスはDead Or Aliveの「You Spin Me Around」を髣髴とさせるオケヒットも連発! おしゃれな渋谷系に憧れるファンに挑戦状を叩きつけるような、的確にダサかっこいい曲に仕上がっています。僕は掛け値なしに素晴らしいと思います!

Afternoon a Go-Go -We Love You MIX-
あとマニアックなネタですが、「Afternoon a Go-Go」「Afternoon a Go-Go -We Love You MIX-」およびのジャケは、Sketch Showの『Audio Sponge』とSPANK HAPPYの『Computer House of Mode』と似ていますが、全て同じ作者(ヒロ杉山)によるもの。

ただ、このまま配信のみのアイドルになってしまうのではないかと危惧を抱いていました。しかしながら、来年の1月28日には、サード・シングルとなる『サカサカサーカス』をちゃんとCDでリリース。このまま、アルバムへと突入してほしい!

アキシブ系~渋谷系アイドル

Orginary Venus

このあたりで大物に登場してもらいましょう。Perfumeのあ~ちゃんの妹のちゃあぽん(西脇彩華)です。彩華って、あ~ちゃん(綾香)と同じ、あやかって読めますが、こちらはさやか。ちゃあぽんは、9 nine(ナイン)のメンバー。9人組でスタートしたから、9 nineですが、現在は8人組。まぁ、ピチカート・ファイヴも最盛期は2人組でした。さて9 nineですが、音楽的には普通のアイドルなんで、特にコメントはありません。

Ordinary Venus
ところが、ちゃあぽん、GOATBEDこと石井秀仁と組んで、12月にOrdinary Venus名義で『Ordinary Venus』というカヴァー・アルバムを突如発表。石井秀仁はニューウェイヴ色が強いヴィジュアル系バンド、cali≠gariの元メンバー。そうですね、昔ならSoft Balletとか、あんな感じ。ヴィジュアル系って意外と、音は普通のJ-ポップでメッセージはとてもいい人だったりするバンドがいたりするんですが、そっちではない。

かなり意外性があって、面白いコラボです。ただ、こなれたテクノポップ・アレンジではありますが、全体的に単調さが気になり、実験を期待していた分だけ、少し残念です。今度は、オリジナル楽曲でやりたいほうだいやってほしいものです。

Saori@destiny

アイドル系の中でも、面白いことになっているのが、前述の80_pan、Aira Mitsuki、Saori@destinyなどを抱えるD-topia。D-topiaのオーナである、彼女達のプロデューサーでもあるTerukadoこと大西輝門が、挑発的とも言えるコンセプトで確信犯ぶりを見せてくれています。なお、今までベールに包まれていたTerukadoPですが、タワレコの『bounce』誌12月号にてインタヴュー記事が掲載されています。

他、TerukadoPはSAKURAというヴォーカリストとThe Sakura Telephone名義で、テクノポップ・オムニバス『Beautiful Techno』に参加しています。SAKURAさんとのインタヴュー記事はこちらです。

胸キュン!Beautiful Techno

JAPANESE CHAOS
Saori@destinyは、アキバ系というフィルターでヲタ系もOKというテクノポップ・アイドルですが、シングル『sakura』に続いてデビューアルバム『JAPANESE CHAOS』をリリース。じゃ、一般のアキバ系的な音なのかと言えば、乙女ハウスだったり、アグレッシヴなエレクトロ処理がされていたり、いい意味で変態なアルバムに仕上がっています。オートチューンに相性がいい声質も生かされていますね。

Saori@destinyのCHAOS問題~最終Sの会
初音ミクとコラボ!~Saori@destiny

Aira Mitsuki

COPY
Aira Mitsukiについては、既にインタヴューも含めて複数の記事を書いていますが。2008年には、シングル『チャイナ・ディスコティカ』『Darling Wondering Staring/STAR FRUITS SURF RIDER』の後、問題アルバム『COPY』を。HMV限定でのボーナスCD「L0ne1yBoy L0ne1yGirl」というのもあります。詳しくは、けろっぐ博士との下記対談をお読み下さい。

近未来対談~Aira MitsukiのCOPY問題

ロボットハニー
矢継ぎ早にシングル『ロボットハニー』をリリースし、小休止すると思いきや、来年1月21日はシングル『サヨナラTECHNOPOLiS』のリリースを告知。YMOのネタでも出てくるんでしょうか!?

近未来対談~ニーハイガールAira Mitsuki

Teardrop
YMOネタと言えば・・・12月17日にD-topiaからリリースされた『Teardrop』にもAira Mitsukiが「戦場のメリークリスマス」をカヴァーしています。「戦メリ」は元々インストですが(歌詞入りは、坂本龍一&シルビアン「禁じられた色彩」の方)、謎のフレンチっぽい歌詞をウィスパーヴォイスで歌っています。TerukadoP、やることが面白い。アルバム自体は、「失恋処方箋コンピ決定盤」と題されたバラード系をおしゃれテクノにアレンジしたカヴァー集ですが、Rakoと前述のThe Sakura Telephoneとともにゲストヴォーカル参加。ライヴでも歌っていたカヒミ・カリィの「Mike Always Dialy」も、ボーナス曲として収録されています。

『Darling・・・』はタワレコ限定500円、『ロボットハニー』は10曲入りで1,000円とか、グラビア系を含めたアイドルやAV女優のCD・DVDリリースにありがちな、限られたファンに高く売りつけようという根性がないのが、好きです。Airaちゃんにしても、成人してからは、積極的にクラブイベントを回ったりして、クラブ活動に精進されているようです(本人も楽しんでいるみたいだし)。

Aira Mitsuki直撃インタヴュー
近未来対談~Aira Mitsuki
Aira Mitsuki~時代はテクノポップなのか?
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。