セットリスト

日本武道館
01. コンピューターシティ
02. edge
03. エレクトロ・ワールド
(MC)
04. plastic smile
05. love the world
06. マカロニ
(MC)
07. Baby cruising Love
08. Take me Take me
09. Butterfly (PVのみ)
10. GAME
11. シークレットシークレット
12. パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
(MC)
13. セラミックガール
14. ジェニーはご機嫌ななめ
(MC)
15. チョコレイト・ディスコ
16. ポリリズム
17. Puppy love
(アンコール)
18. Dream Fighter
19. Perfume
20. wonder2


ぶどうかーーーーーん

先生:
2008年11月6日&7日の「BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!」、遂に終わってしまいましたね。会場アナウンスの人が、「ぶどうかーーーーーん」と真面目な口調で言ってくれたのが、受けていましたね。

博士:
あのアナウンスは、のっちじゃなかったんですね。それで受けてるんだと思ったんですが・・・

助手:
Perfumeの3人がしきりに「ライヴハウス武道館!」って叫んでましたね。ある年齢以上の人は確実に「BOOWY時代の氷室京介か!」とツッコミを入れていたはずです。「IMAGE DOWN」を歌いそうになりましたもん。まぁ、要するにこれはもうGIGですよ、GIG。これぞ武道館!

先生:
ある年齢以上ですが、上すぎてそのネタ分かりません。武道館なんかもう、Deep Purple以来ですから。

博士:
そうですね、『ライヴ・イン・ジャパン』。あれは名盤。

先生:
ボケがとまらん。

助手:
もう、みんな武道館にまつわるボケをかましたくてしょうがない感じですね。実際ボクは武道館自体がはじめてだったのですが、まさか人生初の武道館がPerfumeになるとは想像もしてませんでした。意外とそういう20代後半から30代の人は多かったんじゃないかなあ、なんて勝手に思ってます。お客さんの年齢層がそんな感じでしたよね? GAME TOURのときは、もう少し若い印象があったんですけどね。

先生:
実を言いますと、YMOくらいは武道館で観たと言いたいのですけど、僕も今回、武道館解禁だったんです。だいたい、ビッグアーティストのライヴへ行かない人ですから。

オレンジ色の憎い奴

助手:
やたら会場にオレンジのTシャツの人が多かったじゃないですか? ファンクラブ限定の。ていうか客席を見たらほとんどオレンジじゃん!みたいな。たぶん半分以上がファンクラブの人で、ファンクラブに入ってる熱心なファンは20代後半以上の人が多いんじゃないかなあ。歓声が野太かった。

先生:
僕は買わなかったですけど、博士はオレンジTシャツを着ていましたね。助手のTシャツは怪しかった。

博士:
今回、別にDaft PerfumeTシャツも作っていたのですが、あのキャパを考えて遠めに目立つオレンジTシャツをチョイスしました。 巡礼者がメッカを目指すように、今回おそらく、あのオレンジTシャツのオーナーが全国から集結したんでしょうね。

助手:
(左から)えりゆか、RIOのTシャツを着る助手、よっち
RIO(AV女優)のTシャツですね。RIOってCDも出してて、その曲もいいんですよねえ。「Platinum Venus」って曲なんですけど、って確実に話がそれましたね。

あ、お客さんといえば噂によると上戸彩や宮崎あおい夫妻が来ていたらしいですよ。神戸の電気屋さん(ジョーシン電気)でイベントやってた頃には想像もできない事態ですよ。電気屋のイベントに宮崎あおいがお客さんで来ることなんてあり得ませんからね。でも、Perfume観にいって、隣の席が篤姫だったら、もうどうしていいかわかんないでしょうね。どっち見たらいいんだ!?みたいな。落ち着かないですよ。ホントよかった、隣の席が宮崎あおいじゃなくて(驚くほど悔しそうな顔で)。

中田P降臨!

先生:
MEGちゃんも来ていたみたいですね。二日目は開演ちょっと前に中田Pが現れて、歓声が上がっていましたね。予測どおり、終盤にあ~ちゃんが突っ込みましたね。

助手:
お客さんも偉いもんで、アンコールまで中田Pが客席にいることを3人に伝えませんでしたよね。あれホント絶妙なタイミングでしたよね。Perfumeのお客さんはそういう空気も読めるんだ、と。さすがは武道館だな、と(意味不明)。

先生:
実際、武道館というのは、デビューして間もないガッキーこと新垣結衣もワンマンしていましたから。Perfume自体も武道館のステージは、ワンマンでなければ踏んでいますからね。重要なのは、Perfumeが武道館に意味を持たせたということでしょう。

助手:
持たせた意味は、おそらくさっき言った氷室京介の名言でもある「ライヴハウス武道館」ってことなんでしょうけれど、その辺が結果的にどうだったのかということはまた最後に語るとして、ライヴを振り返ってみましょう。

戦慄のオープニング

先生:
そうですね。先ずは注目点を中心に事態を把握しましょう。「コンピューターシティ」から始めたというのは、意外でしたが、正解でしょう。

博士:
オープニングのヴィジュアルは、まさに「キターーー!!」でした。宇宙の彼方から未来感覚抜群のスペースクラフトを駆使して地球、いや武道館を目指す三人という設定なのでしょうか? まるっきり「自動車」な「GALAXY BOY」のPVを見た後なので、「地球を目指す」という設定は一瞬“ニヤッ”としたのですが、圧倒的な完成度の映像にはもはや一言もなかったですね。三人の実写をCGに取り込んだ“TRON”を思わせる映像で、欲を言うなら三人を美化した完全CGでもよかったかなぁ・・・ 

イメージとしては、シド・ミードかルイジ・コラーニみたいな。

先生:
ブレード・ランナーの美術担当とレトロフューチャーのインダストリアル・デザイナーですね。

博士:
やはり印象的なのはあのヘルメットですね。

先生:
あのヘルメットって、「シークレットシークレット」のPVでPTVのおねえちゃんが着けていたのと似ていたような。正にDaft Perfumeです。

助手:
『劇場版エヴァンゲリオン』に出てきた量産型みたいな形してましたよね。もしくはフリーザ様の第3形態。あれ、アイドルのかぶるヘルメットではないですよ。明らかにぜんぜんかわいくない形してましたもんね。ガッキーが武道館であんなヘルメットをかぶって登場したら、大変なことになります。

博士:
正面高台に登場と見せかけて、センター花道から出てきたでしょ。あれには種明かしがありましたね。

先生:
アリーナのステージ前2列目で見ていた友達は、しばらく気づかなかったみたいですから。

助手:
ボクもぜんぜん気がつきませんでした。映像とリンクして、ステージ正面に3人のシルエットが映し出されて、そこから登場するのかと思いきや、少し離れた花道の先にある円形のステージの下からニョキニョキっと3人が登場して「完璧なー計算でー」ですからね。これ完璧な計算でだまされた口ですよ、ボクなんて。それにしても1曲目に「シティ」は大正解ですね。全身に鳥肌が立ちました。

博士:
そのあと無数のレーザー光線横撃ち!!

先生:
レーザー光線というのは、ELOあたりが80年代からやっていて使い込まれた演出ですが、インパクトはありますね。 あの頃はまだ皆レーザー光線怖いので、避けていましたもん。

助手:
あの緑のレーザーは数年前からアンダーワールドやダフト・パンクなどのライヴでもよく登場してますよね。最近では、ペンライトからあの緑のレーザーが出るやつをお客さんが持ってたりしますよね。あれどこで買うんだろう。欲しい。。。

絶対故障だ

先生:
あと、「コンピューターシティ」で、コンピューターが故障するサウンドエフェクトは拍手喝采でした。あのために、中田Pにミックス頼んだのでしょうかね?

助手:
「絶対故障だ」というフレーズが、Para Oneがリミックスしたみたいにズタズタに引き裂かれていて、途中でホントに何かが故障したんじゃないかとさえ思いました。ていうか、ありえない状態。そうして故障した音にあわせて、Perfumeの3人も故障するパフォーマンスをしましたよね。あれを見ていままでのPerfumeを壊して次に進むぞ、みたいな意図を感じて嬉しいような寂しいような気分になってしまったボクは、たぶんいつもの深読みしすぎの病気なんでしょうけど、とにかくいきなりすごいの来たなあ、っていう。しびれましたね。

先生:
助手、やっぱりノイローゼが続いていますね。

博士:
ライヴではノーマルヴァージョンではやらないぞ!!って意気込みで、冒頭から飛ばしまくり。これで口パクだったらまるで北京五輪開会式クラスの興奮ですって・・・何言ってるのか私もノイローゼ気味です。とにかくちょっとちびりました。

先生:
そう言えば、中国文化省は、コンサートなどで歌手が口パクなどを行い、聴衆をだますことを禁じる規定を公表しましたね。これで、Perfume中国公演は出来るんでしょうかね。しかし、どう考えても、政府が介入することではないでしょう。

edge

先生:
続く「edge」ではやっと振り付けが見れました。ほっぺたを高速で叩くかなり高度な振り付けでした。あれ、完コピするのは技量がいると思います。

助手:
ほほを真っ赤にしながら完コピを目指してほしいですね。叩きすぎて少し涙目とか。それこそ絶対故障です。

「edge」のダンスは、バックの映像ともマッチしてましたよね。「誰だっていつかは死んでしまうでしょう」というところで、巨大なあ~ちゃんのモノクロの顔が映し出されて、それを3人が客席に背を向けて三角座りしながら眺めている振り付けとか、今までにない映像ありきの演出でしたよね。そういう意味では、映像や椅子といったものを使うことで成り立つパフォーマンスが増えてきたというのも、実はポイントですよね。売れてない時代なら絶対に出来なかったことですから。神戸の電気屋では出来ないパフォーマンスですよ。

先生:
決してお金がかかった映像ではないですが、ミニマリズムの美学を感じました。

助手:
売れ始めるといろいろ出来る環境が出来てきて、実際いろいろやりたくなるんだけど、それって作り手のエゴの部分も必ずあるんですよね。必ずしもそうやって試したことが、その作品の世界観を表現するのに最適ではなかったりすることが多々あります。が、この「edge」に関しては作品の世界観とも見事にはまった部類だと思います。

選曲の苦悩

先生:
その後、「エレクトロ・ワールド」と繋げる訳ですが、近未来三部作の中でGAME TOURに続いて「リニアモーターガール」が落とされたのは、個人的には残念です。でも、あの曲確かに盛り上げるパターンの曲じゃないから、理解はしますけど。

助手:
「リニア」だけではなく、「スウィートドーナッツ」「モノクロームエフェクト」「ビタミンドロップ」の3部作は完全に黙殺ですよ! とうとう「コンピュータードライビング」も演りませんでしたからね。『GAME』以降のかっこいいPerfumeはもちろん好きですけど、初期のああいった楽曲をライヴで見れないのはさびしいです。むしろ、あの頃の曲が大好きだったりもするので。

先生:
確かに、選曲は『GAME』が中心となりましたね。というか、『GAME』からは「Twinkle Snow Powdery Snow」以外の全曲をやっています。方法論としては、それら3部作をGAME風にリアレンジするというのはありだと思うんですけどね。「リニア」も以前の曲というのは、掛け声のはいる「ジェニーはご機嫌ななめ」とPerfumeのアンセムと言える「Perfume」の2曲だけ。その分、前回のGAME TOURでやらなかった『GAME』曲、「plastic smile」「Puppy love」をやるという配慮はしていますね。

助手:
「Puppy love」良かったですね。Perfumeにしては珍しく振り付けが少なくて、「上上下下」みたいな動きをお客さんと一緒にやるんですけど、いかんせん「上上下下」の順番が微妙に複雑で1回聞いただけでは憶えられないんですよね。グラデウスの隠しコマンドかって思うくらい。上上下下左右左右BAってね。あれは曲を始める前にお客さんに入念に説明しておいたほうが良かったんじゃないかなあ。

先生:
いや説明されても、あれは体がついていけなかったです。

助手:
まぁ、次回からは「Perfume」のグルグルユーのように、お客さんと一緒に楽しむ曲になりそうですね。本編の最後が「Perfume」ではなく「Puppy love」だったのも、なんかそんな印象を受けました。それから過去の楽曲は封印したんじゃなくて、GAME TOURからの一連の流れとして、今回の武道館があるので、そういう意味でたまたま外れたんだと信じたいですね。「スウィートドーナッツ」を代々木ではやってくれるはずです。

Dream Fighter

先生:
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
Dream Fighter
Dream Fighter(初回限定盤)
それもうただの願望ですね。今回初披露となった「Dream Fighter」はどう評価しますか?

博士:
比較的オーソドックスな路線に回避したかなぁという感じですね。PV的には「コンピューターシティ」、アレンジ的には「エレクトロ・ワールド」を思わせます。「love the world」の時に感じたような神がかり的な印象はなりを潜めました。

先生:
博士は地味だけど光る曲が好きですからね。隠し技的なものはないですが、畳み掛けるような展開が中田Pだなぁと感じます。

助手:
PVが良かった!って、これ全然ライヴの印象じゃないですけど、ライヴ中にバックにPVが流れていて、あんまり格好いいのでステージではなくPVばっかり見てました。

先生:
やっぱり、歌詞はどうしてもPerfumeの今を投影している気がしますね。

ツボとなった曲

助手:
「Dream Fighter」の歌詞には、個人的にいろいろ思うところもあるんですが、話を武道館のライブに戻すと、今回ボクは「マカロニ」がすごく良かったですねぇ。「マカロニ」ってリリースされたときもそうでしたが、『GAME』が出て、そのあとにシングルが何枚か出た後になって振り返ってみても、やっぱりPerfumeの中では珍しい楽曲なんですよね。そういう意味では、ライヴの中で絶対にアクセントになる曲なんです。

今回「マカロニ」を3人が歌っている途中で、花道の先にある円形のステージがぐるぐると回り始めたんですけれど、もうなんだか切なくて(涙目で)。あらためて名曲だと実感しました。そういえば、さっき作家のエゴで作品の世界観が云々という話をしましたが、「マカロニ」のPVはある意味エゴを徹底的に排除して作品の世界観を重視したプロの仕事だと思います。手法や技術はすごく簡単で、実験的でもないから素人でもすぐに真似できそうなんだけど、そういう「ベタ」なことを関さんでしか撮れないヴィジュアルに落とし込んでいますよね。

作家的なエゴを出せば、あんなシンプルでベタな表現は選ばないはずなんですよね。もっと新しいことに挑戦したくなる。でも、ああいったありきたりの手法だけど、自分たちにしか撮れない映像に落とし込んだというのは本当に脱帽です。あのPVって現在ではなく過去を切り取った映像だと思うんですよね。だから切ない。明らかに脱線しちゃいましたけど、とにかくボクは今回「マカロニ」が素晴らしかったです。皆さんの印象はどうですか?

博士:
私は一貫して「エレクトロ・ワールド」派ですね。 作りこまれた世界観と楽曲のよさは日本のテクノ史上屈指の名曲でしょう。 まだPerfumeの世界観が十分こなれていなかった分、逆に力任せに作りこんだ感が有って、まだ渡辺香津美がサポートしていた頃の初期のYMOみたいな珠玉感があります。 しかし、そこには確実に今に通じる“原風景”がある。ここで確立した三人のコスチューム分担が、まるでバウハウスを経て近代構成主義が確立していくようによりシンプルに、端的な形で洗練されて行き、現状DFできわまった感じがあります。 ただコスプレイヤーとしては、淡色のヒラヒラ服はちょっと物足りない感じもしますね。

先生:
曲単位で言えば、やはり「シークレットシークレット」は何度見ても鳥肌です。イントロの“静”から“動”への展開が素晴らしい。「GAME」から続く曲順でしたが、1日目は「シークレット」のマネキンの振りに入るのに遅れちゃったみたい。武道館の広さが裏目に出た感もありますが、今となってはいい思い出です。あと、「チョコレイトディスコ」と「ポリリズム」はやはり鉄板ですね。 聴きすぎて飽きたと思いきや、曲が始まるとその世界に引き込まれてしまう。

博士:
全体を見渡せば、基本的にはヒットメドレーで無難にまとめてきたかなという印象でした。逆に先生が以前言っていた“捨て曲”の無さという点を再認識できました。強引にレアな曲まで捻出しなくておなじみのヒットとノリのよい曲だけでセットが組めてしまうんですから。しかし、Perfumeを追いかけてきたファンにとってはやや物足りないものを感じたのではないでしょうか?

ライヴハウス武道館

先生:
演出という観点からは、やはりオープニング2曲があまりにも素晴らしかっただけに、あのテンションを保ってほしかったというのはありますね。ただ、あれがたった二日の武道館のために全体の演出としてやる事が経済的に許されるかというのは、問題でしょう。

助手:
Pinoだけが冠スポンサーですからね。経済的に無茶はいえないでしょう。しかし、これは今回の武道館コンサートの肝にもつながる話ですが、いままでのライヴハウスとは異なり、武道館いう最上の“ホールコンサート”をPerfumeは初めて行ったということになります。そうなるとライヴハウスとは違う、大バコならではの演出というのがポイントになってくると思うのですが、正直今回の武道館は「ライヴハウス武道館」というのを本人たちが口にしているように、ある意味“ライヴハウスでも武道館でも変わらないPerfume”を見せたんじゃないかと思うんです。それこそヒムロックが武道館をライヴハウスにしたように。その結果、GAME TOUR(=ライブハウス)の延長として武道館が位置づけられていて、大バコならではの見せ方という方向に、それほど意識が向かっていなかったと思うんです。

博士:
以前の対談で「まさか武道館で三人素っ立ちって事は無いでしょうね・・・」」と言っていたことが、オープニング以降は辛くも実現した形です。「Butterfly」は歌入りヴァージョンでしたが、「Take me Take me」も「GAME」も前回ツアーの再現。コスチューム的にラフになっている分、世界観はやや希薄に。ライヴリミックスバージョン的な仕掛けが欲しかったです。

先生:
個人的にはダフト・パンクのピラミッド大作戦的なものを希望するんですが、一ファンとしては、Perfumeに「武道館でよくやった!」と抱きしめてあげたいですね。

助手:
先生!どさくさにまぎれて、何言っているんですか!?
もちろん、Perfumeが武道館2DAYSを実現した!みたいなカタルシスはあったのですが、今回の武道館を見たあとに「また近くのライヴハウスに来てくれないかな」と思っちゃったんですよね。「次はドームだね!」なんて風には思えなかった。とはいえ、楽曲自体はものすごく大バコ向きなのを今回実感しただけに、演出の部分も大バコ仕様になったPerfumeというのも一度見てみたいです。 ただ、「この武道館がゴールじゃない」「もっとその先があるに違いない」と思える内容でしたよね。Perfumeはこれからどんな世界を見せてくれるのか、期待で胸が膨らみますよ。

先生:
カタルシス(抑圧からの解放)!、助手、正に武道館の位置づけとしては、ぴったりの表現です。これで、僕たちの魂も清められたのです。

博士:
最大の変化は、すでに観客の声が聞こえないキャパになってきつつある点ですね。『bitter』で言う「やっぱ、あ~ちゃんだね」的な観客のリアクションです。『GAME TOUR』のDVDで見る限り意外とシーンとしてるでしょ。観客は数分の一なのに『bitter』ライブの方ががちゃがちゃ臨場感がある。 すなわち、客のリアクションを含めた演出はもう限界なんです。隔絶したステージ上での圧倒的なエンターテインメントが必要だと感じます。

え?これがPerfume?というか、怖いくらい作りこまれたシリアスなPerfumeを見てみたい気もしますね。グダグダトークとヒットパレードはアンコールからで良いでしょう。

ライヴの収支は?

先生:
すでに来年5月9日(土)、5月10日(日)に武道館よりも少しキャパのある代々木第一体育館でのライヴが発表されていますが、代々木2DAYSだけというのはもったいないです。GAME TOURとまでも行かなくても、主要都市を回ってほしいですね。今のPerfumeなら、十分埋められると思うんですけどね。あと、アジアへも進出してほしい。そうすれば、海外旅行する口実ができます。

博士:
いやぁ今アジアは鬼門でしょう・・・。調子乗って香港にスタジオとか企画会社とか作っちゃダメですよ!

先生:
スポンサーも複数つけて、資金的な力をつけて、ライヴへの投資というのが僕のシナリオなんですけど・・・

助手:
1円でも多く資金が回るようにと、大量のグッズを購入しました。毎度のごとく微妙な色のTシャツとか。ほんとグッズにはもう少し力を入れたほうがいいですよPerfumeは。毎回自分を試されている気分です。「お前、こんな微妙なグッズを全部買う愛がちゃんとあるか?」って。もう修行みたいな気分で買ってますもんね、グッズ。

博士:
しかし、グッズだけで相当売ってたように思うんですけどね・・・ガチャポンの全国展開で小銭を稼ぐとか。冗談はさておき、資金面だけでなく“コンセプト”面でも今後洗練されていかなくてはならないでしょうね。アイドルかアーティストかという選択肢をあいまいにしながら今まで独特の世界観を構築してきた彼女達ですが、資金が投入されるとなるといつもでも曖昧なコンセプトではもう収まりきれなくなって来るのは必定です。

一般的なファン層も厚くなり、ヴィジュアル的にも乙女路線な可愛い物に変わりつつある現状、我々の様に「テクノアーティスト」としての期待が必ずしも正解ともいえなくなってきました。

今回の武道館も「きわめて満足できた」との感想も多く「アイドル」と言う切り口からすれば余計な演出よりズバリ、しっかり彼女達を見たいという要望も強くなってくるでしょう。ライヴのスタイルは今後の彼女達の方向性をも示唆する重要なファクターだと思いますよ。

西脇劇場

先生:
曲数的には20曲(Perfumeが登場しない「Butterfly」を除けば19曲)とほぼGAME TOURと同じでしたが、MCは短かったですね。GAME TOURの時はハコによる差が大きかったですけど。僕は両日見たんですが、結構MCの内容が違いましたね、1日目と2日目では。

博士:
僕は1日目だけだったのですが、どこが違ったのですか?

先生:
2日目なら、あ~ちゃんの「君が代」が聴けましたよ。あと、「今日Perfumeのコスプレしてきた人ー?」でかなり突っ込んだのは、1日目だけ。2日目も同じ突込みをやると期待していたPerfumeコス軍団は、ちょっと残念がっていました。

助手:
ボクは2日目だけでしたが、結構きちんとまとめられていて、ひょっとしたら前日しゃべりすぎて怒られたのかな?と思いました。武道館ってお尻が決まってるから、あんまり長くMC出来ないんですよね、たしか。

あ、あとお客さんいじりであ~ちゃんが「セイ ホーーーゥ!!!!」とか言ってコール&レスポンスしたあとに、trfの「Survival Dance」をいつものように歌いましたよね。今までもやってたから流れはわかるんだけど、このタイミングでTKの曲かよ!ってね。会場の大半がそう思ったんじゃないでしょうか。ひょっとしたら、この武道館にタイミングを合わせてTK逮捕されちゃったのかな、って思うくらい。そうやってお客さんがいろいろ考えてるうちに、「ウルトラソール!」といってあ~ちゃんは締めてましたけどね。あの締め方もすごいな、と。あと「景気づけ」を「柑橘系」と言い間違えるとか、相変わらず神がかってるなと思いました。

先生:
僕は「Survival Dance」をこのタイミングで、脳天気にやるあ~ちゃんを期待していたんです。あえて自粛なんてしない心意気を買います。

助手:
そして恒例の西脇劇場。毎回、ライヴ中にあ~ちゃんが泣くもんだから「あーまた来たよ」って最初は思うんですが、結局毎回、その話を聞いてる途中で自分も泣きそうになってる、っていうね。サンボマスターのMCも感動しましたけど、何度も見てたら「あーまた言ってる」としか思えなくなったくらいですからね。何度見ても西脇劇場は泣ける、っていうのはすごいですよね。そう考えると何度聞いても泣けるMCが出来るのはあ~ちゃんか銀杏BOYZの峯田君くらいですよ。どっちも『SNOOZER』がことあるごとに叩く2組ですけどね。ああいう雑誌を熱心に読んでいる人こそ、Perfumeのライヴに足を運んでほしいものです。

先生:
おお、また『SNOOZER』に対してdisっていますね、助手。

Perfumeのパフォーマンス

助手:
口パクがどうのこうの、とか鬼の首を取ったみたいに言ってるけど、じゃあアナタたちの好きなJusticeやdigitalismだって演奏もしてないし歌ってもないじゃん、っていうね。そう思うとPerfumeのほうがかわいい女の子が切れのあるダンスを披露してる分、パフォーマンスとしては全然いいと思うんですよね。さえない男2人がブースでクニクニ踊ってるの見るよりは。

先生:
まったく同感です。Justice、digitalismよりかわいいし。いや、二組とも好きですけどね。

博士:
それ言い出すと最近、別にわざわざラップユニットみたいにしなくていいじゃん・・・みたいなユニットが、どう考えても普通の歌謡曲じゃん・・・みたいなバラード歌ってたりするじゃないですか? そのバックでちゃんとDJがいたりして・・・何してるのよ?って思っちゃう。 どう考えてもユーロビートだったtrfのバックのDJなんかは、“流行ってるものとりあえず合わしとけ”みたいな安直さが逆にほほえましかったけど・・。

助手:
実際Perfumeのライヴを経験しちゃうと、テクノ系アーティストのライブが満足できなくなっちゃうんですよ。あれ?ダンスないの?泣いて笑えるMCもないんだ?みたいな。Perfumeのパフォーマンスを一度でも経験しちゃうと、そういう贅沢な感覚に陥っちゃう。まぁ、カールハイドやグザビエが、あ~ちゃんみたいなMCしても困るんですけどね。

博士:
2階右手のモニターではセンターのヴィジュアルイメージとは別に三人のアップが流れていました。パンやアップを多用したカメラ割がすでにされていて、あれがそのままではないにせよ、非常にテレビを意識した印象がありました。

先生:
あのスクリーンは2階で見ている時は、もっと大きかったらいいなぁと・・・ 12月にはTV放送(「スーパーライブ Perfume in 武道館」:BShiにて12月19日20時~、BS2にて12月27日23時~)もありますが、もう一度じっくりとライヴ鑑賞をしたいですね。課題というのは確かにあるんですが、やはり楽しめたライヴであることは間違いないわけで。 どちらにしても、TVでもう一度このライヴは冷静に吟味する必要があるでしょう。

続編は、「Perfumeコス写真集 in 武道館」です。

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