Spygirl

先生:
近未来対談も早いもので第3回を迎えました。Aira Mitsuki、もも色vハピニャス@BMCに続いて平田香織ちゃんです。

博士:
平田隆夫?

先生:
それでは、セルスターズではないですか? 確かにスター繋がりですけど。

平田香織ちゃんは愛知県出身の「東海Spygirl」の専属モデルですね。津島市(Wikipediaではこの町出身の有名人として平田香織が紹介されている)ですから、正確には名古屋嬢ではありませんが、近隣ですからほとんど名古屋嬢としましょう。

博士:
Perfumeはご当地アイドルでしたが、平田香織ちゃんはご当地ファッションモデルなんですね。

先生:
「Spygirl」誌は、名古屋嬢のお手本となる雑誌らしく、平田香織ちゃんは新星名古屋嬢と呼ばれているらしいです。名古屋嬢は博士的にはどうですか?

博士:
名古屋って言うと三択の女王竹下景子さんですか・・・

先生:
あの・・・あまりにも古過ぎます。

名古屋嬢ファッション

博士:
あまり印象無いのですが名古屋ってオシャレなんでしょうか?。

先生:
僕も名古屋に住んでいるわけではないので、名古屋嬢については実感がありません。
で、名古屋嬢ファッションについて調べてみました。意味としては名古屋に住むお嬢様ファッションですが・・・
その特徴は:
●ゴージャスだがコンサバ。神戸エレガンスが名古屋に伝播して独自に進化したものらしい。
●ブランド好き。シャネルやルイ・ヴィトンなどのみんなに分かりやすいものを好む。
●通称ナゴヤ巻きと呼ばれる巻き髪。
そんな感じらしいですよ。

博士:
名古屋は業界的には非常に特化した価値観の有る地域で、特定の商品のモニタリングの使われる地域だったりするらしいですね。 札幌、仙台などと並んで、非常に選択眼の鋭い地域だと言われますね。

先生:
最近、博士は音楽だけでなくファッションの模造も始めたらしいですね。

博士:
それは言わんかったら解んないんじゃないっ!!

先生:
分かりにくい切り返しをしますね。のっちの真似ですか?
まぁ、この件に関しては、「Perfume対談~なりきりファッション講座」で深く追求しましょう。

博士:
あれ!今言わないの? 残念だナァ。カラータイツ履きかけたのに・・・

都市型刹那系

先生:
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
スタイリッシュスター
今着替えないでください・・・ では、本題に行きましょう。平田香織ちゃんのデビューシングル『スタイリッシュスター』について分析しましょう。
先ず、キャッチフレーズの比較論から。

Perfume:近未来型テクノポップ・ユニット(女子高生テクノポップ・ユニットと紹介されることも)
Aira Mitsuki:未来で生まれたテクノポップアイコン
もも色vハピニャス@BMC(ももハピ):“胸キュン”テクノユニット
平田香織:都市型刹那系・デジタル・ポップミュータント

最初の三組がテクノポップ(又はテクノ)と名乗っているのに対して平田香織ちゃんの場合は、デジタルポップと来ましたね。デジタルポップというのはあまり実体がありませんね。一時、デジタルロック(略称デジロック)とかいう言葉もありましたが・・・あれもいまいちでした。ここは、普通にテクノポップで良かったんでは。もしくは胸キュンハウスとか。

博士:
まぁ、確かにダフト・パンクの「デジタル・ラブ」とかありますけど・・・

先生:
PerfumeとAira Mitsukiちゃんが、楽曲的にも(近)未来コンセプトを持っているのに対して、ももハピの楽曲の近未来度は確かに低いから、しょうがないですね。対する平田香織ちゃんは、都市型刹那系。こっちは結構好きかも。英語に適当に訳すと、アーバン・デカダンス! 自分の自己紹介に使いたいです。

博士:
つまり、名古屋は都会で刹那的であると主張しているんですね。

ミュータントって??

先生:
で、つっこまざる終えないのが、ミュータントです。つまり、突然変異体。何から何に変異したんでしょう?

博士:
本来は突然変異と言うと、ちょっとネガティヴな響きの有る言葉ですが、アンドロイドやレプリカントと同様に人間に似て人間で無いモノ的な、しかも何か超能力を身につけていると言ったポジティヴな意味合いで良く使われていますね。ロボットと違って自然発生的で有機的な存在ですが、その発生の要因には環境汚染等、テクノロジーの過剰な進歩もファクターとして有り、やはり何処かにテクノっぽい感、そして刹那的なモノを匂わせる言葉ではありますね。

こうゆうカワイ娘ちゃんが“超能力”と言うと普通“魔法”と言った“ファンタジー”と決まっているのですが、そこをミュータントと科学的な用語で説明されるだけでもテクノ度は高いですね。やっぱりモデル出身だからなんでしょうか・・・同じ“作り物”的なニュアンスでも、アンドロイドというよりなんか“マネキン”みたいな感じがするキャラですね。

先生:
マネキン、いい響きですね。チャクラの「マネキン」とかもありますからね。
こんな短いキャッチフレーズからも色んなメッセージが込められているが分かります。さて、「スタイリッシュスター」とは、これまた思い切ったタイトルです!
博士、「Perfect Star Perfect Style」をわざとらしく口ずさむのはやめてください。

博士:
ヘブンリーでもシューティングでもポーラーでもなく、スタイリッシュなんですね・・・自分で言いますか??? 

エアライン的

先生:
それはもう都市型刹那系ですから。
この楽曲は、PVと共に分析しないとダメですね。やはり、「ポリリズム」というのが下地にありますね。ある意味、Underworldっぽい音になっているところもありますが、「ポリリズム」自体もそうでしたしね。

博士:
視点が終始カメラから外れていますね。動きもわざとキッチュな感じで・・・これが何かマネキン的な感じがしますね。「チョコレイトディスコ」同様、鏡を上手く使い、きわめて少ない要素でかっこよく仕上げています。 やはりどこかエアライン的な客室乗務員的な雰囲気がこの手のオシャレではステレオタイプになっているんですね。今回、特にエアライン的な装丁は無いのですが、壁面の青のストライプのモチーフ等、なんとなくそんな感じが伝わります。パンナムに乗ったらロゴ入りのバックをくれた頃のコンプレックスなんでしょうか。

先生:
エアライン的というのは僕も同意します。エアラインデザインというのは、一つの完成された商業アートですからね。古くはピチカート・ファイヴ、そしてcapsuleやMEGちゃんもエアライン的なモチーフは使っていますし。エアライン的と同時にメンソール的でもありますね。

博士:
無機的なコマ録りアニメーションがオーバーラップするかわいらしい映像ですが、人形振りの本人の動きに人間臭いブレが見え隠れします。 倍速撮影とかかコマ落とし撮影とかで動きの精度をやや落とすと良かった様にも思いますね。

トリックアート

先生:
やはり、眼が釘付けになるのは、平田香織ちゃんの手のひらで回る水玉のサークルですね。これは通称ポリポーズ。

博士:
そこに眼が行きましたか。大きく足を踏み込むステップもなんとなく「ポリリズム」を思わせます。第一印象としては、まずオシャレを全面に出したオーソドックスな渋谷系だなぁと言う点とサウンド的にはELTの亜流で数多く登場したギター&ヴォーカルユニットで良くある打ち込み系だなぁとい感じでした。

しかし、実は、ご指摘されるまでは「ポリリズム」との類似は当初はあまり気になりませんでした。これは「ポリリズム」をどの方向から認識しているかという方向性の違いから来るギャップではないでしょうか?。

かしゆかを“柔ちゃん”という方向から見るか”小西真奈美”と言う方向から見るか・・のような。

先生:
なるほど、かしゆかはトリックアート(だまし絵)であると。

博士:
「ポリリズム」のあの青くてクールな画面を、先生は“スタイリッシュ”と捉えたとすれば、非常に共通した世界観を感じますね。ところが私の場合、「ポリリズム」を見て真っ先に連想したのがABWH(YES)の「I'm Alive」という曲のPVだったんです。あえてつたなく合成した、美しい言うよりちょっとグロテスクな感じのする狙った感じのPVで、飛び出すイルカのイメージや道具や乗り物が切り張りっぽく合成されるイメージ、くるくる回って何か飛び出すイメージに共通点を感じます。おそらく当初からこのイメージと直結してしまったので「スタイリッシュスター」の映像との共通点に気が付きにくくなっていたのでしょう。

ブラス音

先生:
作曲・編曲は、vin-PRADというユニットで活動している新井健史という人ですね。愛内里菜とかにも楽曲を提供していますね。きれいに纏めている印象はありますが、Perfumeの曲が如何に攻撃的であるかが分かりますね。

博士:
Perfumeのサウンドはちょっと懐かしいテクノサウンドと呼ばれますが、時代的には1984年までのサウンドなんです。DX-7の登場で当時のシンセサウンドは劇的に変化し、シモンズと合わせて安っぽいペラペラの打ち込みうサウンドが一世を風靡します。

その傾向が徐々に洗練し始める1990年前後のサウンドと言えるでしょうね。シンセが、あえてテクノとしてではなく“打ち込み系”として通常のポップスのジャンルとして市民権を得る時代です。アナログとデジタルシンセをブレンドして厚みのあるブラス音を出すのが流行った頃のシンセ音ですね。やはり、ビートは16でサビや間奏で転調する小室サウンドからの流れを汲むメロディーライン。最近中田サウンドばかり聞いていたので、逆にちょっとほっとする様なオーソドックスな感じがします。

先生:
イメージとしては、和製カイリー・ミノーグを目指していた片瀬那奈とかと多少は被りますね。僕は応援していたんですけどね、いまいち売れませんでしたね。もう、歌手活動はやめちゃったみたいだし。モデルさんの場合、お人形さん的な感じだけになってしまう危惧がありますね。博士、勝手なアドバイスをしてあげてください。

博士:
逆にお人形さんに徹してみてください!! 思いっきりカワイイ服で名古屋嬢のアイコンになってほしいです。そしたら私がコピーしてイベントで着ますので!!
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