Perfumeのテクノポップ宣言

All Aboutでテクノポップのガイドをやっていますと言う時、僕はなんだか恥ずかしいです。別にAll Aboutという部分ではなく、テクノポップの方です。いや、別に恥じているわけではないのです、ただ恥ずかしいのです。

Perfumeが近未来テクノポップという言葉を使って自らを分類したことは、画期的でした。同じアクターズスクール出身(Perfumeは広島ですが・・・)のSPEEDに憧れていたPerfumeの3人というよりも周りにいた大人たちの仕業だと思いますが・・・ インディーズで活動している人たちでテクノポップと自ら名乗る人たちは現在も結構いますが、アイドルとなると80年代でもほとんど居なかったのではないでしょうか? アイドルがロック宣言をしても、テクノポップ宣言をすることは稀なんです。テクノポップという言葉が考案され、30年近い年月が経って、テクノポップがこんな形で再評価されようとは思いませんでした。ここでテクノポップという言葉は、ダフト・パンク以降のテクノポップとして僕は捉えます。テクノポップ≠テクノ、テクノポップ≠クラブミュージックといった認識が以前はありましたが、ダフト・パンクによってこれが覆された功績は大きいです。 

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Destiny Line
FREE FREE
『ポリリズム』での大成功によりいまやメジャーでの認知度も一気にアップしたPerfumeですが、これも含めて、中田ヤスタカ引っ張りだこです。フジTVのドラマ『ライアー・ゲーム』は、歴代TVドラマ・サントラの中でも屈指の出来栄えです。avexに移籍した鈴木亜美の最新シングル『FREE FREE』は、鈴木亜美 joins 中田ヤスタカ(capsule)名義で、和製カイリー・ミノーグ的エレクトロディスコ路線を鮮明に打ち出しています。残念ながら女優に専念してしまった片瀬那奈が本来続けて欲しかった路線です。リア・ディゾンちゃんのデビューアルバム『Destiny Line』では、「恋しよう♪ (yasutaka nakata-capsule mix)」なんていうリミックス仕事までしています。

いつの間にか、時代はテクノポップなのでしょうか?

Aira Mitsukiのブログを読んでみた・・・

MEGA TRANCE 08(Aira Mitsuki「カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9"(DJ U☆Hey? & Red Clavia Remix) 」収録)
そんな時代の空気の中、「未来で生まれたテクノポップアイコン」と名乗るアイドルが現れました。Aira Mitsukiちゃんです。「MEGA TRANCE歌姫オーディション」にて6,325人の中から選ばれた、古典的な表現ですが・・・シンデレラガールです。じゃ、当然トランスやるはずですよね。しかしながら、Airaちゃんはプロデューサーにこう進言したのです。

「わたし、トランスじゃなきゃだめですか?」

「テクノポップしたいんです!!」と言ったかどうかは、僕の妄想的推測ですが、彼女のブログを読んでみると・・・

「エレクトロハウスシーンをこれから盛り上げていきたいと思います~♪」との発言がありますので、つまりエレクトロやハウスミュージックがやりたかったのでしょう。また、シーンの牽引役にもなりたかったのでしょう。ついついブログを読みふけってしまいました。ふむふむ・・・HMVやCiscoにも頻繁に通っている模様です。The Young Punx、capsuleとかについても書いていますね。

この何気ない発言は重要です。現在、歌うアイドルをマッピングしてみると、R&B歌姫系、トランス歌姫系、アキバアイドル系には既に需要過多な傾向にあります。ハロプロ系にも一時の勢いは感じられません。それらに比べると、テクノポップ・アイドルというのはバカでかい市場ではないかもしれませんが、まだまだ成長の余地がありそうです。ロイヤリティーも高そうですから、一人当たりの購入金額も高くなると思います。

カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9

結果、Aira Mitsukiのデビュー・シングルとなった『カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9』は、テクノアイドルのコンセプトがいっぱい詰まっています。「レーザービーム」「電子回路」「エレクトロ・スター」とテクノなキーワードが散りばめられています。エンディングがダフト・パンクっぽいですね。

カラフル・トーキョーサウンズ・NO.9
01. カラフル・トーキョーサウンズNO.9
02. キャンディーライト・モード
03. カラフル・トーキョーサウンズNO.9(LAVA's Electrip Remix)
04. カラフル・トーキョーサウンズNO.9(Disco-Punk Remix)
05. カラフル・トーキョーサウンズNO.9(MP-3専用デジタルリマスタリングVer.)
06. カラフル・トーキョーサウンズNO.9(Instrumental)


「LIVED-LIVE」パンフ
9月14日のClub AsiaでのD-topiaの女性アーティストが集まった「LIVE D-LIVE」で生Aira Mitsukiも見てきました。以前、Liquid RoomでPerfumeとも対バンしていた80★PAN!も居ましたね。Airaちゃんのダンスはもちろんロボットダンスです。いや、テクノポップ全盛の頃、マジで一般人もロボットダンス踊っていたんですから。Airaちゃんは、現在オリジナルは2曲しかないわけで、どうするのだろうと思っていたのですが、3曲目が元気ロケッツの「Heavenly Star」のカヴァー。最近、RAM RIDER、DE DE MOUSE、Q;indiviなどにも見られるこのキラキラ系の選曲は、ずばり正解だと思います。

継続は力なり

課題に目を向けましょう。テクノポップ・アイドルにはまだ空席があります、同時にPerfumeという斬り込み隊長の存在がある故、二人目というのはどうしても「二番煎じ」「フォロアー」的な目が向けられる覚悟が必要です。宇多田ヒカルと倉木麻衣、浜崎あゆみと愛内里菜、椎名林檎と矢井田瞳、マドンナとレジーナ(誰も知らないか?)など。二人目同じファミリーが出てきた場合、それを認める傾向がありますが、別の集団から出てくると手厳しくなります。それがひとつの大きなシーンにまで成長すると、人の見方はまた変わります。我慢です。

・・・個人的には、こういう派生的な現象は大好きなんですよね。

Perfumeもデビューしてから、ここまで来るのに紆余曲折がありました。初期の2枚のシングルや桃井はることのコラボDVD(巷では高値で取引されているらしいですが・・・)などは、正直高く評価できません。でも、継続は力なりでここまで来たんだと。Aira Mitsukiにもあくまでもテクノポップを継続して欲しいです。テクノポップをやり続けてながらも、新しい実験をして欲しいです。それはサウンドだけでなくスピリットです。ずばりやって欲しいのは、ダフト・パンクのようなロボット・コスチューム。もちろん、デザインはダフトと同じくクリスチャン・ディオールだと最高なんて妄想します。思い切って、ダフト・パンクなら二人の増殖するというのもありですね。期待しています、Airaちゃん。

Aira Mitsuki オフィシャルホームページ
Aira Mitsuki オフィシャルブログ
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