FUTONとは?

1年位前から気になっていたバンド、FUTONがavexからついに日本デビューしました。フトンや布団と書くと脱力するんで、FUTONで徹しますね。理由はずばり、「あの人は今?」状態だったポール・ハンプシャー(Paul Hampshire) 君が在籍するバンドだからです。

ポール君については後で詳しく解説しますが、結成当時のメンバーは・・・
Bee FutonことPaul Hampshire
David FutonことDavid Coker
Gene FutonことKasidit Samniang
Momoko FutonことMomoko Ueda
BeeとDavidの二人はイギリス人ですが、Geneはタイ人でこの時点での紅一点のMomokoちゃんは日本人。でも、写真写りはとてもタイ人。

その後・・・元スエードのドラマー(当然、イギリス人)だった・・・
Simon FutonことSimon Gilbert
最近になってベーシストとしてライヴに登場し始めた可愛いと人気上昇中のタイ人・・・
O-FutonことHathairat Charoenchaichana
いや、これでは「お布団」じゃないですか!

Give Me More!

日本デビュー盤『Give Me More!』(2005年)は、オリジナルのファーストから4曲、セカンドから10曲とシングル・カップリング曲からの構成です。三ヶ国語ソング、日本語ソング、東京ソング、ゲイ・ソング、禁止用語ソングなど突っ込みどころも満載。ジャケには7人写っていますが、実際はBee(ポール)君とMomokoちゃんが二度写りしているので、5人です。

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
Give Me More!
01. Rich, Baby
02. Love So Strong [2nd]
03. That Look In Your Eyes*
04. Tokyo Sunset [1st]
05. Dead Husband Collection [2nd]
06. My Machine Gun [2nd]
07. Hubble [2nd]
08. High [2nd]
09. Talk Of The Town [2nd]
10. Yulay Butterfly [1st]
11. Guessing Game [2nd]
12. F*uck Machine [1st]
13. Suitcase [2nd]
14. Gayboy(Pramface Club Mix) [1st]
15. Rich, Baby (Pramface Remix) [2nd]
16. Rich, Baby (Video Clip)


Never Mind The Botox

Never Mind The Botox
タイでのファースト・アルバムとなったのが『Never Mind The Botox』(2003年)で、後にアメリカなどでも発売される。タイトルにパンク魂が感じられます(笑)。「Yulay Butterfly」は「幽霊バタフライ♪」と実際歌っているMomokoちゃんによる日本語ソングで、稀有なエレクトロ歌謡となっております。

東洋のシザー・シスターズと呼ばれるだけある楽曲は、「Gayboy」。日本盤にはリミックスのみですが、メンバーのうちゲイは誰なのでしょう? 未確認情報ですが、Bee、Gene、Simonの3人の可能性が高そうです。

I Wanna Be Your Dog
残念というか不思議なのは、2003年にデビュー・シングルとなり、ファースト・アルバムに収録されている『I Wanna Be Your Dog』が日本盤には収録されなかった事! これは、イギー・ポップ&ストゥージズの69年のデビュー作品からで、Sex Pistols、シド・ヴィシャスもカヴァーしたパンクのルーツ的ナンバーです。Geneがタイ語、Momokoが日本語、Beeが英語で歌う、そうSigue Sigue Sputnikの「Love Missile F1-11」のような「I Wanna Be Your Dog」とも言えるとても怪しい3ヶ国語カヴァー! 公式サイトでもPVが見れますので、必見!

XXX: MUSIC FROM THINKING XXX
また、この曲は『XXX: MUSIC FROM THINKING XXX』(2004年)にも収録されています。このアルバムは、アメリカのケーブルTVのHBOで放映するポルノ女優のドキュメンタリー・フィルムTHINKING XXXのサントラです。

Love Bites

Love Bites
セカンド・アルバム『Love Bites』で、日本盤『Give Me More!』に収録されなかったのは、「Alive」「Give Me More」「Token Hetero」(リミックスを除く)の3曲ですが、「Give Me More」はタイトルになっているという皮肉。日本盤ジャケはご覧の通り使い回しですね。

Rich、Baby
日本盤の1曲目でもあるシングル『Rich, Baby』(2005年)。ジャケ的にはGene君を前に出そうとしている意図が見て取れますが、正直インパクトに欠けます。サウンドはかなりまっとうなグラムロック。日本盤特別収録の「That Look In Your Love」も収録されています。マニア的には全部タイ盤で揃えたいですね。

野宮真貴とのコラボ

Party People
さて、FUTONは日本のセレブとも交流を深めています。日本では、レーベルメイトとなったピチカート・ファイヴ解散後としては野宮真貴のサード・アルバム『Party People』(2005年)にも関わっています。m-flo、Dimitri from Parisから赤城忠治、菊地成孔、そして元クラフトワークのWolfgang Flurまでの豪華絢爛ゲストにFUTONも混じって、エレクトロディスコ大会。ピチカート前の『ピンクの心』は別格として、これまでのソロの中で彼女の魅力が一番出ています。

Futonとの関わりは、Gene君がタイ語で歌っているFutonとしてはメロウな曲「High」を野宮さんが日本語、タイ語、英語でカヴァーをしています。プロデュースはFuton、バックヴォーカルはGene君とMomokoちゃん、そして菊地成孔とのデュエットであります。

ちなみにこのアルバムで野宮さんは寺本りえ子とのユニット、Oui Oui名義でt.A.T.u.の「Not Gonna Get Us」を見事にカヴァーしています。ジュエミリアに続く、日本人カヴァーの快挙。

パナッシュの美少年

倫敦美学(裏ジャケ;上部写真の真ん中女の子のような男子はポール君)【クリックして拡大!】
倫敦美学
美形のオトコたち~80年代編にも登場したポール・ハンプシャー君ですが、彼は80年代初期にパナッシュ(Panache)というニューロマンティック系バンドでキーボード担当でした。元サイキックTV(Psychic TV)という肩書がどちらかと言うと彼のプロフィールの前面に出ており、パナッシュでの美少年アイドルぶりはポール君にとっては恥ずかしい過去のようです。

当時パナッシュはイギリスでライヴ等はやっていたようですが、日本でしかリリースをしていません。日本での成功を足がかりに本国デビューをしたいという考えだったようです。デビュー・アルバムは、『Dancer At The End Of Time(倫敦美学)』(1981年)。ライナー・ノーツを書いているのは、80年代のこの手の仕事を一挙引き受けていたと思われる山田道成氏。帯には「ロンドンのロック・カルチャーを塗りかえるべく運命づけられた五人の騎士達・・・パナッシュ」とあります。第2のQueenやJapanになって欲しいという気持ちだけは伝わります。サウンド的には、ニューロマという以上にT-Rex的なグラムロック路線ですね。やはり、リーダー格のコルム・ジャクソン(Colm Jackson)がT-Rexファンクラブの会長であっただけに。

Panache Live In Japan
その後、パナッシュは『Heartbreak School(パナッシュ・セカンド)』(1982年)、そしてメンバーもかなり入れ替わって『Panache Live In Japan』(1982年)をリリースして消滅しました。

In Strict Tempo
パナッシュに詳しい荒純也さんから以下を教えてもらいました。パナッシュ解散後は、ポール君は、元ソフト・セル(Soft Cell)のデイヴ・ボール(Dave Ball)のソロ・アルバム『In Strict Tempo』(1983年)のジャケにて縛られています。そして、10数年前にバンコクを訪れてから、ラジオ番組「The Hive」でDJや「Re-Hab」というエレクトロ系イベントをオーガナイズするようになり、これがFUTONへの活動へと続いていったようです。

【関連リンク】
FUTON Official web site(avex)
xfuton.com(公式サイト)
GET FUTON
Futonのモモコさんにインタヴュー(ぽめこのタイ壺)
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