現在のエレクトロクラッシュに代表されるエレクトロ・リヴァイヴァル運動の発端を作ったのは、DJ HELLが1997年にDisko B傘下に設立したレーベル、International DeeJay Gigolosことジゴロです。でも、Disko Bのサイトのトップでは、「ELECTROCLA$Hクソくらえ」なんて言ってましたけど(無くなったみたい)。ちなみに、ここのON-LINEショップでは12インチも豊富で75EURO以上で日本からのオーダーでも送料が無料です。

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。
(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)

DJ HELLがV2から1998年に(日本では1999年)リリースしたアルバム『MUNICH MACHINE(華麗なる賭け)』。インナーにはHELLの半生が写真と共に綴られています。(以下、要約)HELLは20歳でグランプリレーサーとしてデビューを果たすが、大クラッシュを引き起こして、レース界を永久追放される。その後、音楽英才教育を7年間受けるが、泣かず飛ばず。しかし、HELLは残された唯一の道、DJとして大成功を収める。要は、HELLは手の込んだジョークが好きなんです。

HELLの本名は、Helmut Geier。1962年生まれだから、もう40歳くらいのニューウェイヴ世代。アルバム『Fuse』(2000年)は、ジゴロなどの今風エレクトロとSparks、Liason Dangereuses、Frankie Goes To Hollywoodなどのニューウェイヴを融合させた、HELLらしい温故知新的ミックス・アルバム。

これは、ReactというレーベルからリリースされたDJ HELLのミックス・アルバム『ELECTRONICBODY-HOUSEMUSIC』(2002年)。CD1は、HELL曰く「ディスコ・ミニマルでヴォーカル主体だけれどラジオではかからない新しいハウスの方向」であるエレクトロニック・ハウス系。CD2は、新旧取り混ぜたEMB(エレクトリック・ボディー・ミュージック)系です。

では、ジゴロからのリリースを通し番号に従って紹介しましょう。

通し番号gig 10としてリリースされたジゴロからの最初のレーベル・オムニバス『International DeeJay Gigolos CD ONE』(1997年)です。ジゴロのリリースの8割ぐらいは12インチですが、これが初めてのCD。ジャケは後に問題を起こすシュワちゃんです。エレクトロ・リヴァイヴァルの初期代表曲ともいえるクリストファー・ジャストの「I'm A Disco Dancer」(gig 04)やクラフトワークのカヴァー「Boing Bum Tschag」を収録。

01. DJ Naughty: Gigolo Style
02. DJ Naughty: Rock Das Haus
03. David Carretta: Les Coloquinetes
04. Chris Korda: Save The Planet, Kill Yourself
05. Christopher Just: I'm A Disco Dancer
06. Rok Jonzon: Sequential Polka
07. Jeff Mills: Theme From 2000
08. Jeff Mills: The Sun
09. DJ Naughty: Boing Bum Tschag
10. David Carretta: Innerwood

gig 20の『International Deejay Gigolos CD TWO』(1998年)では、『エレクトロクラッシュ・ギャルズ』でも紹介したMiss Kittin And The Hackerの『Champagne E.P.』(gig 11)からの収録がされています。他にもクリストファー・ジャストと並んでエレクトロ・リヴァイヴァルを早くからやっていたDMX Krewのクラフトワークのカヴァー「Manekin(Showroom Dammies)」も収録。「僕らはマネキン」と日本語で歌っています。DMX Krewは電気グルーヴの「Pocket Cowboy」のリミックスなんかもしていましたね。全ての12インチ・リリース曲ではありませんが、主要な曲はこのシリーズCDで押さえておけるのが嬉しいですね。

01. Miss Kittin And The Hacker: Uno
02. David Carretta: Neuropolitiks
03. DJ Naughty: All The Boys Look Superchic
04. Dynamic Bass System: Arabian Dreams
05. Dynamic Bass System: Omega Platinum
06. Chris Korda: Sex Is Good (fresh out of dog mix)
07. Chris Korda: Steal Pees
08. DMX Krew: Manekin
09. Miss Kittin And The Hacker: 1982
10. Miss Kittin And The Hacker: Frank Sinatra
11. Anthony 'Shake' Shakir: Soundblaster
12. Christopher Just: I'm A Disco Dancer (DJ Hell Remix)


gig 25は、Chris Korda & The Church Of Euthanasiaのアルバム『Six Billion Humans Can't Be Wrong』(1999年)。Chris Kordaはジャケからも判るような女装趣味の人です。この人は安楽死の教会という組織において人類と残りの生物のバランスを唱えています。本当に狂気の人なのか、逸脱したユーモアなのか? これがジゴロからの最初のアーティスト・アルバムCDとは、ジゴロらしい。

Chris Kordaは、1993年に『Demons In My Head』というアルバムをKevorkian Recordsからリリースしています。な、なんと...1曲入りアルバム。電車の音とかが入っているのですが、アヴァンギャルドな環境音楽として製作したのだろうか? 「SAVE THE PLANET! KILL YOURSELF!」とこの当時から主張しています。

gig 28は、Zombie Nationのアルバム『Leichenschmaus』(1999年)。やはり際立っていいのは、彼らのテーマ曲とも言える「Kernkraft 400」(リミックスも豊富)です。エレクトロクラッシュなレーベル、Erkrankungでヴィデオ・クリップがダウンロードできます。石野卓球、Ladytronなどのリミックス仕事もやっています。WIRE00にも招かれ来日もしてます。

なんか見覚えありますね、彼らのジャケ。そうです、アメリカン・グランジ界大御所として知られるニルヴァーナの超ヒット・アルバム『Never Mind』(1991年)をパロディーしています。エレクトロなニルヴァーナを目指したんでしょうか?

gig 30の『International Deejay Gigolos CD THREE』(1999年)には、もちろんZombie Nationの『Kernkraft 400』が収録されています。よく見ると、ジャケはシュワちゃんらしき人に目隠しが...

01. Ozone Layer: Planetary Deteriotion
02. David Carretta: Futurama
03. Hell & Richard Bartz: 1/2/3/4
04. Trike: Talk Back
05. Chris Korda: Fleshdance
06. Miss kittin And The Hacker: Flexibility
07. Tampopo: Obanimal
08. K Lakklz: Ein Geist gab mir Feuer
09. Elbee Bad: New Age House (Berlin Mix)
10. Terence Fixmer: Electrostatic
11. Zombie Nation: Kernkraft 400
12. Foremost Poets: Moonraker
13. Der Zyklus: Die dammerung von Nanotech

gig 32は、Dopplereffektの『Gesamtkunstwerk』(1999年)です。ジャケは黒いソビエトと表現すべき構成主義的なもの。クラフトワークをルーツしたエレクトロ・ファンクの発展系。

Dopplereffektは、デトロイト出身の覆面ユニットなんですが、Warpからクラフトワークなアルバム『Electroworld』(1995年)をリリースしたElecktroidsのメンバーらしいです。次回、紹介するJapanese TelecomやArpanetも彼らの変名ユニットのようです。まるで、MuteのI Start Counting(Fortran 5及びKomputer)みたいですね。

gig 35は、David Carretaの『Le Catalogue Electronique』(1999年)です。タイトルからも推測できるようにフランス人のようで、もろエレクトロ・ディスコです。6曲目の『Le Cauchemar』ではChicks On Speedをフィーチャリング。

gig 40の『International Deejay Gigolos CD FOUR』(2000年)では、2枚組に増量されました。お気づきの方も多いと思いますが、このオムニバスのシリーズはすべて10の倍数なんです。

Disk 1:
01. Terence Fixmer: Electric Vision
02. Hell: Passionate (Dj Traxx Remix)
03. Sylivie Marx: Wonderful
04. Station Rose: Dave
05. Milch: Es glbt kein gergeltes Leben
06. Atwill: Erotic Pain
07. David Carretta feat. Electric Indogo: Automat
08. Dopplereffekt: Pornoactress
09. Dopplereffekt: Pornoviewer
10. Elbee Bad: I know you want some more
11. Valium: Waterworld
12. Valium: Deepfrozen Technology

Disk 2:
01. Plastique de Reve: ?Syntax Error
02. Trike: Country 3000
03. The Trinity: Insanity
04. Tampopo: Add Boiling Water
05. Miss Kittin And The Hacker: Walk on by
06. Filippo Naughty Moscatello: California
07. Zombie Nation: Cars
08. Foremost Poets: Pressin on
09. Gabe Cantanzaro: Come back home
10. Johnzon presents Veinmelter: Hypnotized
11. Bostich: Polaris
12. Tuxedomoon: No Tears (Overdub)


gig 42は、ベルギー出身のDJ Valium(Filip Vandendriessche)の『Art Of Misdirection』(2000年)。

第2回も予定しておりますんで、ヨロシク。

【関連リンク】
『エレクトロクラッシュ・ギャルズ』
『マドンナとノートン皇帝』
『エレクトロクラッシュとは?』
エレクトロクラッシュ系リンク集
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。