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人生を台無しにする不平不満の法則(1)

数多くの成功者と呼ばれる人と会う機会が増え、会い、数多くの成功予備軍の人たちの相談に乗る機会が増えてきた昨今、人から応援される人と、されない人には、ある共通点があることがわかりました。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

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人生を台無しにする不平不満の法則

グチを言うべきではない理由とは

グチを言うべきではない理由とは

数多くの成功者と呼ばれる人と会う機会が増え、会い、数多くの成功予備軍の人たちの相談に乗る機会が増えてきた昨今、人から応援される人と、されない人には、ある共通点があることがわかりました。

そのひとつには、不平不満や陰口を言うか言わないか、です。多くの人が指摘するとおり、不満を言う人からは成功が遠ざかってしまうようです。改めてその理由を考えてみましょう。

度胸がない

会社や社長の不満や文句を言う人がいます。もちろん面と向かってではなく、陰で言う人です。彼らには、上司や社長に直接言う勇気がありません。怒られるのが怖い、反論されて何もいえなくなってしまうのが怖いのです。

どんな仕事であれ、プライベートであれ、度胸の無い人は大きなことを成し遂げられません。つまり陰口を言う人は、大成しない人である、ということを自分でさらけだしている恥ずかしい人、ということになります。

ですから、文句があるなら直接言いましょう。言えないなら、その不満は自分の中で消化して、決して外には出さないようにしましょう。

大いなる矛盾点を抱えている

「ウチの社長はバカだ」という人がいますが、そのバカ社長に使われているその人は、いったい何なんでしょうか。自分の上司や社長を無能呼ばわりすることは、自分はバカのさらに下の、もっとバカである、ということになります。そして、そのバカの下で何年も働いている、どうしようもないバカである、ということを証明しています。

「ウチの会社はダメだね」という人がいますが、ダメ会社からもらった給料で生計を立てているその人の人生って、いったい何なんでしょうか。

ネズミでさえ、沈みかけた船からは脱出します。しかしダメな会社だとわかっているにもかかわらず、その会社にいるわけですから、その人の判断力とは結局その程度なのです。

不平不満や陰口を言う人は、自分で自分の居場所を失ってしまう

会社や上司に不満がある人は多いでしょう。いつの時代も転職理由のトップは「人間関係」ですから。社長や上司のグチを言うようになると、だんだん職場で自分の居場所がなくなり、転職するしかなくなります。なぜかというと、グチは巡り巡って必ず本人の耳に届くからです。

そのメカニズムはまず、複数の人の口から同じようなフレーズが出るので、陰でウワサになっていることがわかります。それを言う人が、Aさん、Bさんだとします。

AさんとBさんの両方と仲の良い人がCさんだとすると、Cさんの交友関係から、「ああ、Cが言っているんだな」と、なんとなく目星がつくのです。

そうすると、上司も社長も人間ですから、おもしろくない。
その社員の成長のために何かしてあげたいと思えなくなるし、どんなに業績が悪化しても、その社員の雇用を命がけで守りたいとも思えなくなる。
その人に対して笑っても、作り笑顔になる。声をかけても表面的になる。だんだんと声もかけなくなる。

その社員はそもそもあまり話しかけないですから、さらに関係をこじらせます。
上司や社長の心証の変化を敏感に感じ取って、ギクシャクするようになる。すると、なんとなく会社での居心地が悪くなる。

そして割り切ろうとするあまり仕事に打ち込めなくなり、成果も出ないので、ますます立場が悪くなる。やがて会社との距離を広げていき、最後は転職を考えるようになります。

不平不満や陰口を言う人は、一事が万事、会社に居づらくなり、転職するしかなくなります。こういう人は、どこの職場に行っても同じパターンなので、結局転職を繰り返す生活を送ることになります。

つまり、不平不満や陰口は、自分で自分を追い詰める自殺行為なのです。

不平不満は自己中心的な証拠

不平不満とは、他人の行動に対する自分の感じ方です。幸せな気分のときは、相手や状況が、自分の思い通りに運んだときです。

反対に、不満や悩みの感情は、相手や状況が、自分の思い通りに運ばないときに起こります。つまり、相手が自分の希望通りに動いてくれないから、「あいつはダメだ」という感情につながるのです。

そして、そういう人はだいたい、自分は正しいと思っています。「自分は変わる必要はない。間違っているのは社長や会社だ。だから相手が変わるべき。」という思考パターンなのです。

それに、エスパーではないですから、本来はまず、相手に自分の希望を伝えなければなりませんが、そういうことをせずして、頭の中で勝手に期待して、期待通りではないからといって不満の感情だけを抱く。こういう人を自己中心的と言わずして、なんと言うのでしょうか。

生産性がない

不平不満を言う人は、一流のビジネスパーソンからは声をかけてもらえなくなります。その理由は、彼らは生産性のない話をすることに時間を費やしたくないからです。彼らからすれば、「じゃあ、直接言えば?」「じゃあ、辞めれば?」ということになります。

それに、彼らは後ろ向きの人と一緒に仕事をしたくないし、一緒にいたくもないと考えます。なぜなら、ネガティブ発想の人と何かをやっても、「失敗したらどうするんだ?」「自分の責任じゃない」と言うか、途中で投げ出すか、中途半端な人が多いことを知っているからです。

さらに、陰口を言う人のことは信用できないと思いますから、重要な情報からは遠ざけられてしまいます。つまり、不平不満は人付き合いの幅も狭めてしまうという、恐ろしい結果になるのです。

人間の器の大きさが出る

会社に不満を感じる人と感じない人との違いは、視点が高いか低いかによる、ということです。

部長ならどう考えるか、社長ならどう考えるか、一段高い視座で物事を見ようとする人は、様々な利害関係者の想いを客観的に理解できるので、単純に反発したり不平不満を感じたりはしないで、代替案を出します。
彼らは発想の器が大きく、許容する度量が大きい。

しかし、一般従業員レベルの受け身の視点しか持っていない人は、会社の方針や指示がどういう意図で出されているかを理解できず、自分のモノサシでしか判断できないので、すぐに不満を感じる。
つまり発想の器が小さく、自分の考えと異なるものにガマンができないのです。
もちろん、会社が全て正しいわけではなく、昨今の不祥事事件を見るにつけ、会社が間違っていることも多々あります。しかし、往々にして、会社の間違った指示に従うのは後者だったりします。なぜなら、考えていないからです。

さらに不満のタネを引き寄せる

不平不満を言っていると、もっと恐ろしいことが起こります。
思考が電気信号であるということは、聞いたことがあるでしょう。その電気は電磁波を発生させ、周波数となって自分の脳から外へ伝播します。

不平不満を考え、口にしていると、不平不満の周波数が自分の周りにあふれ出て、それが電波のように広がり、ますます不平不満を感じるような出来事を引き寄せてしまうのです。

脳は善悪を区別できないですから、自分にとって楽しいことを考えていれば、楽しいことを引き寄せるし、嫌なことを考えていれば、嫌なことを引き寄せるわけです。

これはスピリチュアルなことでもなんでもなく、考えていることがそのまま実現してしまうということは、心理学的にも、脳科学的にも実証されていることです。

つまり、不平不満やグチを言う人は、ますます不平不満のループにはまって抜け出せない、という恐ろしい無限回廊に陥ってしまう危険性があるのです。

だからこそ、マイナスなことを考えてはいけないし、不平不満やグチを言ってはいけないのです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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