ビックアーティストも使うMainStage

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AppleのMusic Creation Applications製品マーケティングディレクター、Xander Soren氏
藤本:昨年発売されたLogic Studio 8、とにかくいろいろなツールてんこ盛りで驚きました。

Soren:いろいろな機能を同梱しましたが、やはりインパクトが大きかったのはMain Stageでしょう。


藤本:そうですね、DAWを起動させず、ソフトシンセをリアルタイム演奏できる環境はなかなか便利です。
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Macをリアルタイム演奏可能な音源に変身させるMain Stage


Soren:実際、多くのLogicユーザーから、スタジオだけでなくステージ上でもソフトシンセやエフェクトを活用したいという要望があったため、それに答えたのがMain Stageです。ライブ利用に最適化させ、必要なもののみに機能を絞っています。すでにMadonnaやPrince、EarthWind&FireといったビックアーティストがMain Stageを使ったライブを展開させています。まだ1.0という初期バージョンでこれだけ使われているのですから、いかにニーズにマッチしていたかがお分かりいただけるでしょう

Emagic時代のハードウェアは……

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Emagic時代、非常に評判のよかったオーディオインターフェイス、Audiowerk8
藤本:ところで、Emagic時代はAudiowerkやUnitorなどオーディオインターフェイス、MIDIインターフェイスのハードウェアを扱っていましたが、Appleとしてこうした機材は扱わないのですか?


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Appleとの協力関係で開発されたApogeeのSympony
Soren:我々Appleでは音楽のためのプラットフォーム作りをさまざまな観点から行なっています。CoreAudio、AudioUnitsを完成させてきたのとともに、ハードウェアとのエコシステム作りにも取り組んでいます。たとえばApogeeはLogicに最適化したSymphonyというシステムをリリースしており、Appleとしてもそれをバックアップしてきました。またEuphonixのSystem 5 MCというハイエンドのコントロールサーフェイスはLogicとのインテグレーションを実現させているといった具合いです。そのため、現状、AppleとしてオーディオインターフェイスやMIDIインターフェイスを持たないものの、サードパーティーをバックアップする形で、よりよい環境を提供できるよう取り組んでいます。

常識破りの低価格、ドングルなしを実現したLogic8

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ドングルもなくなり、常識破りともいえる低価格を実現したLogic Studio 8
藤本:現在のLogic Studio 8は、従来バージョン、さらに他社製品と比較して安すぎる設定ですが、Macのプラットフォームに製品を提供しているProToolsやCubase、DigitalPerformerとの関係で問題にならないのでしょうか?

Soren:我々はいかにユーザーに満足してもらえる製品を提供するかを考えて価格も決めています。もちろん、Mac用に製品を開発しているディベロッパーは我々にとっても大切なパートナーですが、Logicの価格が安くなったことで、ユーザーの手元にあまる資金をほかの製品購入に当てることができ、結果としてうまく回るのではないでしょうか?

藤本:Logic 8でドングルがなくなったのはユーザーとしては嬉しいところですが、これまでEmagic時代からずっとドングルを採用してきたLogicが、なぜ廃止したのですか?

Soren:その答えは明確ですよ。なぜなら100万人のユーザーがいるFinal Cut Studioでドングルをなくして、シリアル番号にしたことが成功したからです。ですからLogicでも必ず成功するはずだと確信して、ドングルをやめたのです。

藤本:最後にLogicの最新状況について教えてください。

Soren:つい先日Logicのアップデータである8.0.2をリリースしました。12月の8.0.1と加えると、この2回のリリースでユーザーから寄せられた1000件もの要望にこたえています。Web上を見ていただけると主な100項目について紹介されていますが、インプットとしてバスをレコーディングできるようになったり、デュアルチャンネル・ストリップを実現させたり、ReWireのコンテンツの合理化が可能になるなど、多くの点が改良されています。ぜひ、最新版にアップデートの上、活用してください。

藤本:ありがとうございました。

【前編】
Logic,GaregeBandの開発の裏側(1)

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