SONAR6の顔をした低価格バージョン


SONAR Home Studio 6
SONAR 6のユーザーインターフェイスで低価格を実現したSONAR Home Studio 6
いま非常に人気のあるWindows用のDAWソフト、CakewalkのSONAR。オーディオもMIDIも扱え、あらゆるニーズに対応する高機能ソフトですが、最新のSONAR 6 Producer Editionが実売で85,000円程度、その下のSONAR 6 Studio Editionでも50,000前後と結構高価。

とくに初めてDAWを使ってみようという人にとって、ソフトだけでこの価格というのはなかなか厳しいかもしれない。本当に自分に向いているのか、自分で使いこなすことができるのか、と不安に思っている人にとって、いきなりこの金額を出費するのはなかなか大きな決断がいるでしょう。

そんな中、基本的にSONAR6と同じオーディオエンジンを搭載し、SONAR6と同じユーザーインターフェイスでありながら、実売価格が15,000円と、非常に手ごろなソフト
   SONAR Home Studio 6
が登場するのです。初心者は、まず使わないだろうという機能を削ってこの価格に設定しているので、なかなかうれしい製品といえそうです。


SONAR Home Studioが4から6へ


SONAR Home Studio 6
SONAR Home Studio 4から6へのバージョンアップにより非常に高機能、高性能になっている
なかには、バージョンアップしたのか、と思う方もいるでしょう。そう、以前からこの価格帯の同じコンセプトのソフトとしてSONAR Home Studio 4というソフトはありました。しかし、その名前を見ればわかるとおり、これはSONAR 4をベースにしたもので、現在の主力は、そこから2世代先のSONAR 6。やはり買うならSONAR 6がいいな、と思っている人も多いはずです。

そんな期待に応えてくれるのが、今回登場したSONAR Home Studio 6というわけです。もちろんオーディオエンジンとユーザーインターフェイスが変わったというだけではありません。非常にさまざまな機能が追加され、上位版のSONAR 6 Studio Editionとかなり近い位置づけになっているのです。

フリーズ機能やACT機能などが追加


では具体的にSONAR Home Studio 4からの機能追加点の主なところを見ていきましょう。

まずはフリーズ機能。そう、多くのソフトシンセやエフェクトをリアルタイムで動かすとかなりのCPUがかかりますが、あらかじめソフトシンセやエフェクトを通した音をオーディオデータへ変換しておくこと、つまりフリーズしてくことでCPU負荷を軽くする機能が搭載されています。

またSONAR 6で追加されたACT(Active Controller Technology)に対応したのも大きなポイント。この機能を利用すると、ミキサーでも、ソフトシンセでもエフェクトでも、現在アクティブになっているウィンドウのパラメータに合わせて、フィジカルコントローラのアサインが自動的に切り替わるため、非常に効率のいい操作を可能にしてくれます。

Sonitus:fx EQやTTS-1、GrooveSynthも搭載


SONAR Home Studio 6
高機能で強力なEQとして評価の高い、Sonitus:fx EQ
さらにSONAR搭載のEQとして非常に高い評価のあるパラメトリック・イコライザ、Sonitus:fx EQがSONAR Home Studio 6に搭載されました。これがあれば、音作りが自在になるといっても過言ではありません。これが全トラックに装備されているのですから、非常に強力な武器といえるでしょう。


SONAR Home Studio 6
GM2音源としてオールマイティーに使えるTTS-1
また、RolandとCakewalkの共同開発によって生まれたGM2ソフトシンセであり、高音質で幅広い利用ができるTTS-1も搭載されました。とりあえず、この音源があれば、オールマイティーに使うことができそうです。

そのほか、Project5で登場したハウス系、テクノ系を得意とする音源、GrooveSynthも標準搭載されています。

本家にもないプラグインを多数搭載


しかもSONAR Home Studio 6は、4に比べて機能が向上したというだけではないのです。このソフトのベースとなっているSONAR 6 Studio Editionにもない機能がいろいろと搭載されているのです。

SONAR Home Studio 6
Project5搭載のコンプレッサを移植したCompressor/Gate
まずはプラグインエフェクトとして、Project5に搭載されているさまざまなエフェクト類。具体的には
   Project5 Studioverb2
   Project5 Modfilter
   Project5 Compressor/Gate
   Project5 Multi-voice chorus/flanger

SONAR Home Studio 6
SONAR 6 Studio EditionやProducerEditionにはないCakewalk Classic Phaser
の5つ。さらに、
   Cakewalk HF Exciter
   Cakewalk Tempo Delay
   Cakewalk Alias Factor
   Cakewalk Classic Phaser
   Cakewalk Pitch Shifter
の5つも、Studio Editionにはない機能です。


VST、VSTiにネイティブ対応


また、多くのユーザーにとってうれしいのはVSTプラグインおよびVSTインストゥルメントにネイティブ対応したことです。これまでもアダプタソフトを介してVSTプラグインおよびVSTインストゥルメントを使うことはできましたが、直接でなかったため、互換性が低かったり、トラブルが生じることもありました。

しかし、今回はVST、VSTiにネイティブ対応したため、そうしたもろもろの問題がほとんど解消し、便利に使えます。もちろん市販のプラグインを利用してもいいし、フリーウェアやシェアウェアなどとして流通しているソフトも自由に使えます。

プレミアム・プラグインを追加したXLも同時に登場


SONAR Home Studio 6
強力なプレイバックサンプラーD-Pro LEには、Garritan Pocket Orchestraのライブラリも入っている
このように、まさにSONAR 6のいいとこ取りといった感じのSONAR Home Studio 6ですが、これに、さらに強力なプラグインを追加した
   SONAR Home Studio 6 XL
という実売20,000円前後のソフトも同時に登場します。

これには、SONAR 6 Producer EditionやSONAR 6 Studio Editionにも搭載されていないソフトシンセとして
   D-Pro LE
がバンドルされます。D-Pro LEはプレイバックサンプラー、D-Proとソフト的には同じもので、そのライブラリの中から軽いサンプリングデータだけに絞ったバージョンです。しかし、ここにD-Proそのものにも入っていない、
   Garritan Pocket Orchestra
をライブラリとして追加。これにより、オーケストラの主要サウンドを再現してくれます。


SONAR Home Studio 6
パワフルな音圧に仕立て上げられるマキシマイザ、Boost 11 ピークリ・リミッター
さらに、エフェクトとして強力なマキシマイザ
   Boost 11 ピークリ・リミッター
も搭載。これにより、手軽にパワフルな音圧の曲に仕立て上げることが可能になります。
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