EDIROLの19製品にSONAR LEのバンドルがスタート


SONAR LE
EDIROL製品に貼られている、SONAR LE同梱を示すシール
2005年5月27日より、EDIROLの多くのハード製品にSONAR LEというソフトがバンドルされるようになりました。パッケージにSONAR LE Includedというシールが貼られているので気づくと思いますが、入っているのはCD-ROMだけでマニュアルなどは一切なし。実際に購入した人でも、「また広告用の体験版でも付いてきたんだろう」程度に考えている人が多いのではないでしょうか?


現時点でSONAR LEがバンドルされているのは以下の19製品です。
   ・UA-101
   ・UA-1000
   ・UA-25
   ・UA-20
   ・UA-700
   ・PCR-M80
   ・PCR-M50
   ・PCR-M30
   ・PCR-M1
   ・PC-50
   ・UR-80
   ・PCR-A30
   ・PC-80
   ・PCR-1
   ・SD-90
   ・SD-20
   ・SD-80
   ・UM-550
   ・UM-880

UA-101
UA-101をはじめ、多くのEDIROL製品にSONAR LEがバンドルされている
主流製品のほとんどにバンドルされている格好ですが、お気づきの人もいるとおり、いま人気のFireWireオーディオインターフェイス、FA-66およびFA-101にはバンドルされていないのです。その理由はSONAR LEがWindows専用ソフトであるのに対し、FA-66とFA-101は主にMac用として出している製品だから。「Windowsユーザーなら、FA-101よりもUA-101を買ってください」というメッセージなのかもしれません。

十分実用に耐えるホンモノのDAW


気になるのは、その機能、性能ですが、結論から言ってしまうと、オマケソフトといったニュアンスのものではなく、ホンモノのSONAR、ホンモノのDAWであり、十分実用に耐えるソフトとなっています。

SONAR LE
見た目はSONAR3に近い、SONAR LEは、DAWとして十分実用可能な機能、スペックとなっている
スペックを見れば、SONAR LEがどんなものかの概要が見えてくるはずですが、オーディオ機能は最大192kHz/24ビット、内部演算32ビット浮動小数点処理。最大オーディオ・トラック数64、最大MIDIトラック数256、また同時使用可能なエフェクト数は24、同時使用可能なシンセ数は8といった具合いです。見た目的にはSONAR 3に近い感じであり、かなりカッコイイ、ユーザーインターフェイスとなっています。


SONAR LE
オーディオ編集機能やMIDI編集機能も非常に充実している
オーディオ編集機能、MIDI編集機能とも非常に充実しているものの、現行のSONAR4 Studio Edition、SONAR4 Producer Editionと比較すればスペック的に見劣りするのは事実。相違点に関する詳細はCakewalkのサイトに掲載されているので、そちらを参照していただきたいのですが、たとえば、SONAR4ではオーディオトラック、MIDIトラックともに無制限になっているのに対し、SONAR LEには制限があります。ただ多くのユーザーの場合、オーディオトラックが64もあれば十分すぎるほどではないでしょうか?


もし、レコーディング時間は30秒までとか、保存ができない、といった制限があったとしたら、それはあくまでも体験版ソフトであり、実際に活用するのは不可能ですが、SONAR LEの場合、そうした実用上でのスペック制限はないのです。SONAR LE自体は非売品で、あくまでも各製品にバンドルされるだけなのですが、もし単品で販売すれば1万円以上の価格がついてもおかしくない内容になっているのです。

搭載のプラグインは少ないけれど……


Dreamstation DXi
SONAR LEに搭載されているソフトシンセ、Dreamstation DXi
トラック数がそれなりにあるとは言え、ちょっと不満に思えるのは搭載されているソフトシンセおよびエフェクトのプラグインが物足りないこと。ソフトシンセで入っているのはCyclone DXiとDreamstation DXiの2つ、エフェクトは、FX1 Dynamics Processor、SpectraFXなど6つのみだから、これだけで曲を完成させるのは難しい。


でも、だからといってSONAR LEが使えないソフトと決め付けるのは早計。そう、考えればすぐに分かるように、プラグインが少ないということは、プラグインを追加すれば使えるソフトになるということです。ほかのSONARシリーズと同様、基本的にはDirectXとDXiをサポートしているので、フリーウェア、シェアウェアを含め、さまざまなソフトをインストールしてしまえばいいのです。

VSTアダプタ
VST/VSTiのプラグインをSONAR LEで利用可能にするためのツール、VSTアダプタ
さらに、SONAR4の製品版と同様、VSTアダプタを搭載しているのも大きなポイントです。そう、VSTアダプタを用いれば、ソフトシンセであるVSTi、エフェクトであるVSTプラグインを利用することが可能になるので、利用可能なプラグインの数はグンと増えるはずです。


ちょっぴり宣伝!


そんなSONAR LEですが、ネックはマニュアルがまったくないこと。確かにオンラインヘルプが付いているので、それを熟読すれば、ある程度分かるでしょう。また元々SONARを使ってきたユーザーであれば、すぐに使い方は分かるはずです。

でも、製品を買ったらたまたまSONAR LEが付いていたという人など、とくに初心者にとっては、セッティングの仕方から、レコーディングの仕方、MIDIの扱い、編集方法に至る前、高機能であるだけに分からないことだらけで、使いこなすのが難しいのが実情です。

そこで、そんな困っている人のために、SONAR LEのマニュアルに変わるものともいえる解説書を執筆しました。Basic Master of SONAR LEという本で、7月下旬にBNN新社から発売される予定です。近所の書店に置いてあるかはわかりませんが、使い方、設定方法に困ったときなどに、こっそり立ち読みしてみてください。もちろん買っていただければ嬉しいですが、まずはみなさんがせっかく手にいれたソフトをムダにすることなく、活用していただき、デジタルレコーディングの世界に興味を持っていただけたらと思っています。
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