最近DTM関連の製品に関しては、どうも勢いを感じられなかったヤマハ。先日、記者発表会の案内が届いたのですが、それを読むとキーボードタイプのシンセサイザとエレクトリックドラム、そしてAW4416やAW2816に続くAWシリーズとありました。まあ、AWシリーズに関しては一応チェックはしておかなくては、と思い、あまり期待はせずに発表会に行ったのです。
 ところが行ってみると、ビックリ。まずそのシンセサイザにはUSB端子が搭載されているとともに、オリジナルのシーケンスソフトもバンドル。またWindows用Mac用それぞれに音色エディタが用意され、従来のDTM音源モジュールであるMU1000/2000などで使われていたプラグインボードも利用できるというのです。
 さらに、新製品としてUSBオーディオインターフェイスであるUW10およびUW500plusという製品も新たに登場となっていたのです。
 そこで、今回はこれら3製品について、取り上げたいと思います。
 まず最初はやはり、今回の発表会の目玉でもあったミュージック・シンセサイザ、S90。248,000円と、かなり高価な価格設定となったS90はヤマハのMOTIFシリーズ直系のシンセエンジンを搭載し、最大の売りはピアノ音色専用に26MBの新波形を追加したということです。これを加え合計110MBのウェーブテーブルROMを搭載したことで、プロクォリティーサウンドを実現しているモデルなのです。
 このことからも分かるとおり、S90はAWM2というPCM音源のシンセサイザです。しかし、背面に拡張スロットが3つ用意されており、ここにプラグインボードを入れることにより、FM音源やフィジカルモデリング音源などを追加することも可能となっているのです。
さて、ここで気になるのがコンピュータとの関係です。S90にはUSB端子が搭載されており、WindowsおよびMacとの接続が可能です。双方に対応したVoice Editor for S90という音色エディタもCD-ROMでバンドルされているので、これを使えばS90の音色をコンピュータ側で自由にコントロールすることができます。
 さらに、特筆すべきはSQ01というWindows用のシーケンスソフトがバンドルされていることです。従来のXGworksシリーズやSOLとは別のソフトで、新たに登場したもの。スペック的にはトラック数無制限、MIDIの分解能960。オーディオレコーディング機能も搭載しており、8チャンネルのオーディオミキサーも搭載、ソフトエフェクトも30種類用意されているというものです。見た目的にはSOLに近いので、SOLの機能縮小版となっているのかもしれません。私自身、まだ、このSQ01をきちんと触っていないので、詳しいことは分かりませんが、近いうちに手に入れて試してみたいと思います。
 さて、このSQ01を利用して、新たに登場した製品がUW500plusです。ご存知の方も多いと思いますがUW500は約2年前に発売されたUSBオーディオインターフェイスで、AD/DA変換が20bitでサンプリングレートは32kHz/44.1kHz/48kHzに対応したもの。MIDI音源機能などは装備していませんが、ソフトシンセを利用することで、その音をオーディオとしてレコーディング可能になっているなど、ちょっとユニークな機能を装備した機材でした。そのUW500がUW500plusとして再登場したのです。
 といっても、ハードウェア的には特に変わりはありません。バンドルソフトとして先ほどのSQ01が搭載されたのです。またMac用にはXGworks lite V3.0Aが搭載されています。さらに双方用のウェーブエディタとしてTWEplusが搭載されるなど、ソフト面で強化されているのです。

 そしてもうひとつ登場したのが、UW500plusよりもシンプルなUSBオーディオインターフェイスのUW10。こちらは、とくにシーケンスソフトなどはバンドルされていませんが、ソフトシンセのS-YXG50とウェーブエディタのTWEplusがバンドルされて店頭価格が12,800円程度。スペック的にはアナログの入出力のほかS/PDIFオプティカルの入出力も装備されながら、非常にコンパクトなボディーとなっています。

 以上、USB関連の3製品について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?印象的だったのはS90。もはや、DTM製品と一般の楽器との差がなくなったことを証明した機材のように感じたのですが、どのように思われますか?
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