違う曲からフレーズを抜き出して組み合わせてしまう

そこに、まったく新しい考え方の音楽制作ツールが登場してきました。それがSonic FoundryのACIDというソフトです。これがループシーケンサの元祖というべきソフトなのですが、ループデータを利用することで、オーディオデータのエディットの面倒さを解消し、これまでにはなかった音楽作りを提案したのです。


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ループというのは、あるフレーズを切り出したもので、たとえばあるCDの曲のイントロ部分1小節であったり、ドラムソロ4小節であったり、ベースフレーズ2小節といったものです。もちろんループというくらいなので、そのフレーズをグルグル演奏させても音切れしたりせず、自然に演奏できるデータを意味しています。

こうしたループデータをペタペタと並べるだけで曲を作ってしまうというのがACIDであり、こうした考え方のソフトがCakewalk PLASMA、MAKING WAVESなど最近ほかにも登場してきおり、これをループシンケンサと呼んでいるのです。

もう少し具体的にいうと、まずループデータをいくつか用意しておきます。そのデータは音程やテンポなどはバラバラでも構いません。たとえばCのコードでテンポ90のベースフレーズ、Fのコードでテンポ135のピアノフレーズ、テンポ110のドラムフレーズといった具合いに、さまざまな素材を用意しておくのです。

そのデータをトラック上に並べるだけでいいのです。これまでのオーディオの考え方では、それこそデタラメな音になってしまいそうですが、これをすべてEのコードでテンポ120で演奏させるといったことが可能になるのですう。もちろんコードを変更しても、テンポを変更してもOKです。

こうすることによって、もともと関係ない曲からとってきたさまざまなフレーズを手元で組み合わせてまったく新しい音楽を作ることが可能になるわけです。

ループデータはWeb上にあったり、雑誌についていたり、またループデータ集というのも数多く市販されているので、これらを利用することが可能です。こうした素材さえあれば、音楽をまったく知らない人でも3分でオリジナル曲を作ってしまうこともできるのです。



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