オッズ・・それは魅惑的な響きだ。いつも「あなたのお金を数分後にこれだけにしてみせましょう」と囁いてくる。そして人々はハイリスクな賭けであることを忘れ、つい心を踊らせる・・

と、ブンガク的なるままに書き出しをしてみたが・・競馬におけるオッズが大きな要素を占めているのは間違いない。トータライザーに現れてくる数字こそが、全国数百万人の競馬ファンの願望を集約するからだ。

それを解明しようというのが“オッズ理論”である。

ちらほらと“オッズ理論”を目にするようになったのは、7~8年くらい前からだろうか。今でこそマイナーな予想法ではなくなったが、初めてそれを見た(たしか秋山忠夫著「奇跡のオッズ理論」だったと思う)時は「目からウロコ」状態。馬とは無関係に人の思惑が動いているのが面白く、証券会社の株式チャートみたいなものかと感心したのである。そして他にも数種類のオッズ解析攻略本を読み漁ってみたりした。

理論というとカタ苦しい感じがするが、簡単に言えば『オッズ分布状況から馬券を絞り込む』という作業である。(もう一つのパターンとして『オッズの動きから軸馬・穴馬をアブりだす』というのもあるが、時系列でオッズ取得をしたりせねばならず、これはメンドくさかったりする)

競馬予想において<血統・過去実績・調教・タイム>などが本道となるのは否定しないが、その必勝法は存在しない。ならばオッズを眺めるだけで的中ゾーンが絞り込めるなら助かるはずだし、出目とかサインよりは信頼性が高いから覚えて損はない。いいことづくしである。PATを使っている人ならば一目瞭然でOKゆえ実践してみてほしい。現場派の方も、基本の部分だけなら暗記できるはずである。

ご存知の方も多いかとは思うが、ちょっとだけ紹介しよう。

いちばんの基本となるのは・・
※馬連オッズ1桁未満が
●3つ以上の場合・・<狙い目>馬連10倍未満
●2つの場合・・・・<狙い目>馬連10~25倍
●1つの場合・・・・<狙い目>馬連25~50倍
●ない場合・・・・・<狙い目>馬連30~100倍以上
~秋山忠夫著「奇跡のオッズ理論」(重賞限定)

と単純なとこから始まる。要するに「そのレースが荒れるか順当か」を馬連の10倍以下のオッズ数で判断するわけだ。

実際には、単勝オッズ人気状況なども含めて解明するのだが、そこまで紹介しだすとキリがないので省略させてもらう。この基本だけでも知っているのと知らないのでは大きな差が出てくるだろう。今までナニゲにしかオッズを見ていなかった方は検証してみてほしい。かなりの高確率でこのような決着になっているはずである。(重賞に限定しているのは、比較的実力の把握がしやすく妥当なオッズとなる場合が多いため)

また、別の本からデータを拾ってみると

※馬連オッズ1桁未満が
     <払戻し> 100円台  1千~2千円台  3千円~
●3つ以上の場合・・  52%    29%     19%
●2つの場合・・・・  25%    38%     27%
●1つの場合・・・・  14%    42%     44%
●ない場合・・・・・  0%    37%     63%

というのもあった。これはある年のレース全てを統計したものを、上と比較しやすいように加工したものである。なんにおいても例外はあるが、かなり近い線で数字が出ているのがわかるだろう。

これをキチンと把握しておけば、かなりの確率でムダな馬券を買い目から排除できる。例えば<馬連オッズ1桁未満が3つ以上の場合>で、30倍以上の馬券を買うと、すでに8割ほどハズれているわけだ。もちろん数字だけで全てが解決するわけではない。ホントに馬券が上手な人は残りの2割を的中させたりするんだろうが、私たちのような一般的馬券購入者にとっては有り難いデータと言えるかもしれない。

単勝人気でも・・●1番人気・2番人気のオッズが拮抗している場合、どちらかは連対するが、その2頭では決着しない●複勝・馬連よりも単勝の人気がない場合は、その馬は連対しない・・なんていうのもある。

そういう目でオッズを眺めてると、けっこー楽しかったりする。バシバシと的中したら、もっと楽しいけど・・。
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