ある日の観劇写真日記



関係ないですが、アテネオリンピックで日本勢がメダル量産! 
でも歌舞伎座でも熱い芝居が繰り広げられています。
8月納涼歌舞伎は、値段も割安で時間も短く、初めて観るという方にはおすすめ月間! 東京銀座の歌舞伎座へ初めて行くという人のために。ある日の筆者の観劇記を写真で追ってみました。歌舞伎座周辺の雰囲気を、シミュレーションしてみてください。



●いざ歌舞伎座は昼の部へ。まずはお弁当。
7月某日。『桜姫東文章』を楽しみに、昼の部へ。何はなくとも双眼鏡。
愛用の双眼鏡


筆者の使う地下鉄を利用し、銀座1丁目で下車。時間は10時40分。昼の部は11時からだから、ちょっとギリギリであせる。ルイ・ヴィトンのショップを横目に松屋(デパート)に入る。ウイークデーのこの時間帯にこのあたりを歩いているのは、広告マンらしき男性、営業マンらしき中年男性、妙に手ぶらの年配の男性(地元民か)、そして劇場へ向かうらしき中高年女性のグループ。意外に若い女性は少ない。
目指すはいわゆるデパ地下のお弁当。でも本日は余裕がないのでゆっくり選んではいられない。バババッと選んでレジへ。ついでにレジ横の販売機で一番小さなサイズのお茶を別に買う。劇場の飲み物は割高なのだ。

松屋はココ

 

松屋の一階を斜めに抜けてデパート裏へ。ついでにここの一階のトイレは個室の数が多く、荷物も置けて便利。
スタバの角を曲がって早足で歩く。牛さん人形が目印のソフトクリームショップが見えてくる。ココは役者の○蔵さんもご贔屓の店だ。牛乳味の広がるなめらかクリームがおいしい。

昭和通りにぶつかる。はす向かいには高層のマンションが建築中。「ブリリオなんたら」というマンション。比較的小ぶりな間取り中心と聞いたような。
「この辺に住めれば歌舞伎座日参できるよなあ」という考えが頭をよぎる。

松屋を抜けてスタバを左


牛の人形はソフトクリーム屋さんの目印


昭和通りを渡り、右手へ向かう。楽屋口が見えてきた。芝居がはねるとここでは「出待ち」の、役者を待つファンがたむろすることも。晴海通りにぶつかって左手の「プロント」を見ればすぐ歌舞伎座が見えてくる。すでに一幕観席には行列が。
銀座方面からおよそ徒歩7~8分の距離だ。

昭和通りにぶつかって右方向へ


このへんの新築マンションに住めれば歌舞伎座日参も夢じゃない!?


●いざ自分の座席へ。
今日はいつもの3階席。歌舞伎会特別会員であっても、予約の初日に満足に電話がかかったためしがない。これは今年初頭くらいからひどくなっている現象。やはり歌舞伎はブームなのか。
チケットを入り口でもぎってもらい、赤じゅうたん、赤階段を上がって、息が切れそうになったころ3階に到着。

歌舞伎座へ到着



一幕観席入り口脇もすでに行列が



絵看板も華やか





自分の席に座り舞台を見るとこんな感じ。
歌舞伎座の座席は最前列から「い、ろ、は」順。3階正面は舞台全体を見渡せるし、なにせリーズナブルなので、頻繁に通う身にとってはちょうど良い席なのだ。大向こうの掛け声もま近で聞こえるし。
今回は東側寄り(舞台正面に向かって右側。いわゆる上手側)なので、花道はやや見えるが、前の人の頭がかぶればもうアウト。ここから花道の「七三」はちらほら、うまくいけば上半身が前の人の頭の間から見えるかな、というところ。揚幕までの役者の引っ込みは、もう見えないと諦めるしかない。
携帯電源をオフしていよいよ開幕。
もちろん舞台撮影は禁止!



本日の座席はココ


場内は赤じゅうたんが敷き詰められている



三階席から舞台を見る

●幕間の楽しみといえばお弁当
それぞれのフロアの場内扉の壁の数箇所に、幕間時間が書かれた表が貼ってある。ここで、一幕の時間や幕間の時間を確認。分からなかったら制服を着た係の人に聞いておこう。食事には、たいてい2つめの幕間が30分と長めなのでここで済ませるのがベスト。

さてお待ちかね、30分の幕間なので、3階の廊下にしつらえられたソファでお弁当。ここは早く座らないと争奪戦が激しい。
今日のメニューは急いでいたのでこんな感じ。うーん、おむすびをもう一つ買うんだった。腹7分目というところ。だが満腹になると、次の幕が眠たくなってもったいないから、こんなものでまずはよしとしよう。2度目の幕間でおやつを食す予定もあるし。

問題はトイレ。どのフロアも幕間になると並ぶ並ぶ。だが比較的幕間すぐの時間帯は空いている。先にトイレを済ませて食事というのが理想的だが、3階席の場合は狙っていたソファの確保をどうするかという問題もある。
そのときに応じて、自分の席に戻って食事するか決めることになる。

今日の昼食


食べ終わったら、エコノミー症候群ならぬ、「3階席症候群」にならないよう、1階や2階を見て回る。毎月来ている歌舞伎座だけど、幕間にはできるだけ動くようにする。長時間の観劇で、肩や腰がバリバリになってしまうからだ。

1階では舞台写真や、グッズ、人形焼などが販売されている。舞台写真が狙いなら、月の上旬は避けた方がいい。まだ販売が始まっていない場合が多い。また、筋書きも同様。巻頭の役者の写真がお目当てなら、上旬は避けたい。
さて、1階のショップ周辺はいつもいつも人だかり。今の季節なら、浴衣地も販売されている。家族へのお土産に、「きんつば」を買うことが多い。
2階には甘味喫茶と和菓子のショップ。ここの豆菓子はおいしい。2種類購入。歌舞伎座でお土産を買うと、どこのショップでもこんな紙袋に入れてくれる。
また、2階にはちょっとしたギャラリーもある。海老蔵襲名のときは、ここに、ご贔屓さんから寄贈された記念の品々が並べられていた。

お土産はこんなかわいい紙袋に


2度目の幕間には、1階の反対側に回り、何種類かのフリーのパンフやチラシを入手。歌舞伎座の公演予定はもちろん、歌舞伎役者の自主公演ものや、新橋演舞場など他の劇場の公演予定が分かる。玉三郎さんのDVDのチラシも。


各種チラシを入手して回る


●終演後・・・。
『桜姫』が終わったとたんに、隣の客が「これで今日はおしまいよね」と連れと帰ってしまった。まだ『三社祭』があったのに・・・。

さて今日も無事終演。そうそう、西側に回って”彼ら”にちょっとご挨拶。
3階西側ロビーには近代から現代までの、鬼籍の人となった名優の顔写真が並んでいる。(個人的趣味ですが、ヨンさまもいいけれど、やっぱり迫力の点でこの並んでおられる方々には全くかなわない。と思う)

劇場を出たら何はなくとも携帯チェック。
帰りは左の築地方向へ。新富町から帰宅しよう。
「YOU」というオムライスのおいしいお店や、中華の「王昧」を通り過ぎ、灼熱の”現実”へと戻る。

幕間にこのあたりのお店でランチするのも手


歌舞伎座周辺のお店情報や、場内食事情報はここもご参考に.




一人観劇デーのときは、いつもたいていこんなペースで移動する。
これが二人やグループとなると、食事のパターンが大きく変わる。
近所にできた新しいカレー屋さんに入ったり、お弁当を場内で予約して座席でいただいたり。
また、筋書きを購入したり、珍しい演目や古い演目の場合、イヤホンガイドを借りたりすることも。

数年前のある楽日に観劇した際、イヤリングを歌舞伎座場内に落とし、芝居がはねた後に気がついてさっそく電話すると「預かっている」との返事。すぐに戻って受付で受取ったら、なんと翌月の公演の舞台稽古が始まっていた。こっそり見学したというラッキーな日もある。

終演後は、楽屋口にファンがたむろすることが多い。海老蔵襲名の月は、人だかりがすごかった。
楽屋口隣にある広いカフェでは週末などに結婚披露パーティが行われることがあり、礼服の人々と終演後の客が交じり、不思議な光景となることがある。

歌舞伎座楽屋口
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