NHK BS2で4月6日から新しい韓国ドラマがスタートします。ドラマ名は主人公の女性の名前からつけたれた「クッキ 菊煕」。1940年代から60年代に活躍した菓子職人を描いたストーリーです。これまでにない時代背景に、韓国ドラマのツボをきゅっと押えたハラハラドキドキの展開。韓国では1999年に放送され、最高視聴率53.1パーセントを記録した人気ドラマです。一足早くドラマの見どころをご紹介しましょう。
(c) 1999 MBC

■INDEX
「近現代史を生きた一人の女性の大河ドラマ」
「継母・菓子職人…韓国ドラマのツボを押えた展開!」
「新鮮なキャストにも注目!」
「クッキ」ストーリー

それは、壮大な大河ドラマ…次ページへ!>>

見どころその1「近現代史を生きた一人の女性の大河ドラマ」

様々な人達に囲まれてクッキは成長していく
まず興味深いのは、舞台となっている時代です。メインとなっているのは1940年代~1960年代の朝鮮半島。そう、日本の植民地時代から独立、そして朝鮮戦争を経た激動の時代です。「植民地」「戦争」…というと暗い印象もありますが、「クッキ」は、その時代を生きた庶民の姿をときにユーモラスに明るく描いています。
主人公のクッキは、生まれると同時に母親をなくし、朝鮮解放のために中国に向かった父親と離れて、麺工場を経営する養父ソン・ジュテの元で育った女の子。勤勉で明るい性格の彼女は、やがてソウルに旅立ち、偶然出会った菓子屋のもとで菓子づくりの才能を開花させていきます。
試写会で、一話を見たのですが、なんといっても、主人公のクッキのがんばりぶりがカワイイ。思いっきり感情移入して、応援したくなりました。また、普段あまりドラマで見ることがない50年前の韓国の学校や町の様子がとても新鮮に感じられました。
近現代史という重い時代の要素を絡めながら一人の女性が紆余曲折を経て成長していく物語は、朝の連続ドラマ以上の見ごたえが。壮大なドラマの続きが気になります。

韓国ドラマのツボが続々!次ページへ!>>

見どころその2「継母・菓子職人…韓国ドラマのツボを押えた展開!」

子供時代のクッキ(中央)は「千と千尋…」の千尋に似ている〈!?〉
近現代を舞台にしたドラマではありますが、さすが韓国ドラマ! 定番「韓ドラのツボ」はしっかりと押えています。
その一つが「養父・養母」との関係。『秋の童話』や『天国の階段』に代表されるように、養父・養母にいじめられてしまうのが韓ドラの定番ですが、クッキも預けられた家庭で養母に冷たくされ、不遇の子供時代を送ります。そして成人して製菓業界に進んでからは、同じ業界に進出した養父からの思わぬ妨害も。
二番目の定番は「菓子職人」です。最近はパティシエというおしゃれな表現が定着したお菓子作りのプロ。韓国ドラマでパティシエといえば昨年本国で大ヒットしたドラマ「私の名前はキム・サムスン」の職業ですよね。「クッキ」が韓国で放送されたのは1999年のことですから、こちらが先がけとも言えます。また、「料理」というキーワードでは、現在NHKで放送中の「宮廷女官チャングムの誓い」にも通じるものがあります。
ちなみに主人公の名前の「クッキ」はお菓子のクッキーとかけて名づけられたそうです。ドラマの後半で、お菓子のクッキーが重要な小道具として登場します。韓国ではドラマに登場したクッキーが、放送後商品化されたというエピソードもありました。
実は、この作品を見て感じたことがもう一つ。主人公のクッキが日本の代表的な映画を髣髴させるのです。それは、『千と千尋の神隠し』の千尋。ちょっとおっちょこちょいで、3枚目キャラだけど一生懸命な姿や、表情がどこかしら似ているのです。さらに、苦労しながら成長していく様子は名作ドラマ「おしん」にも重なります。
このドラマを選んだNHKの小川純子プロデューサーは、「現代劇でも時代劇でもないので、最初はどうかなあと思いました。でも、自宅で観たら70代の母と小学校低学年の子供がすっかりはまってしまいました。そこで会社でスタッフに見せたところ、大好評。広い世代に共感してもらえるドラマだと確信しています」と、理由を語ってくれました。また、「後半では、企業や会社のあり方や何を守るべきかというメッセージも出てきます」とのこと。企業の倫理が問われるこのご時勢に問いかける、時代に合ったドラマともいえるでしょう。

主人公の声を演じるのはイメージがピッタリなアノ人!次ページへ!>>

見どころその3「新鮮なキャストにも注目!」

小林綾子が海外ドラマの吹き替えに初挑戦!

大人になったクッキを演じるのは、キム・ヘス。ペ・ヨンジュンと共演した「愛の群像」で知られる演技派女優です。コメディーからホラーまでこなし、さらにはバラエティーの司会などもつとめるマルチな才能の持ち主。2004年の主演映画「顔のない美女」では、数々の映画賞で主演女優賞に輝きました。
 そのクッキの日本語吹き替えを演じるのは、小林綾子。元「おしん」が演じる韓国版「おしん」の物語…。声を聞いただけで、うるうるしそうですね。
 また、クッキの父ヨンジェを師と仰ぐ独立運動の若き闘士、ミングォンには、「ドクターズ」(1997)や織田裕ニ主演の日本映画『T.R.Y トライ』(2003)で知られるソン・チャンミンが。クッキを温かく見守る姿が人気を呼びそうです。
 

「クッキ」ストーリー

主演はヨン様とも共演したキム・ヘス
独立運動に従事する医師のミン・ヨンジェ(チョン・ドンファン)は妻を亡くし、生まれたばかりの娘クッキ(少女時代:パク・チミ 大人時代:キム・ヘス)と全財産を親友のソン・ジュテ(パク・ヨンギュ)に預けて、国の解放を目指し中国東北部の臨時政府に向かう。そして歳月は過ぎて13年後、一向に帰る気配を見せない父を待ちながらクッキは勤勉で明るく、聡明な少女に育っていた。養父ソン・ジュテの麺工場の家業を手伝い、その娘でわがままなシニョン(少女時代:チョン・ソンギョン 大人時代:チョン・ソンギョン)に振り回されながらも、勉学にいそしむ毎日だった。やがてソウルへ旅立ったクッキは、偶然知り合った菓子屋のテファ(チョン・ムソン)のもと、持ち前の明るさと忍耐力で、菓子作りの才能を開花させていく。しかしそこには同じ製菓業界に進出した養父の妨害が…。

NHK BS2で2006年4月6日より毎週木曜夜10時放送!
NHK公式ホームページ:「クッキ」
配給元(株)コリアエンターテインメントによる公式ホームページ:「グッキ」
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