学資保険・こども保険は貯蓄の一部と位置づけられますが、貯蓄と同じと考えていいのでしょうか? 違うとしたら、どこが違うのでしょう? 
 

学資保険・こども保険ってどんなもの?

学資保険・こども保険って知ってる?

学資保険・こども保険って知ってる?

そもそも学資保険・こども保険は、教育費がたくさんかかる時期に備えるための貯蓄型の保険です。保険料を支払うことで実質的に積立てられ、満期などで戻る「満期金」を教育費に充てることができます。満期は商品によって、15歳、17歳、18歳、20歳、22歳などがあります。

商品によっては、入学の時期に合わせて、「祝い金」が出るタイプもあり、やはり教育費に充てることができます。なお、契約者である親に万一のときには払い込みが免除になり、その後のお祝い金や満期保険金が予定通り受け取れるのも、学資保険・こども保険の特徴です。商品は貯蓄を重視した貯蓄型と、死亡後に毎年、年金のように育英資金が出る保障型とがあります。保障型を選択すべき人は、契約者である親の死亡保障が不足していて、それを学資保険・こども保険でカバーしたい人のみです。

保障が増えればコストも増えるので、親自身の保険が間に合っている場合には、貯蓄型を選択したいものです。

 

学資保険・こども保険も「貯蓄」の一種

学資保険・こども保険は貯蓄と捉えてよいかと聞かれたら、貯蓄は「蓄える、貯める」という意味ですから、「貯蓄の一種です」と答えることができます。商品の種類は保険であっても、貯蓄性があるからです。

しかし、よりイメージを限定して、貯蓄を銀行の「自動積立定期」と置き換えて比較すると、学資保険・こども保険の商品性がわかると思います。

いずれも、毎月所定の日に自動振替で定期預金に積立てられたり、保険料として保険会社に支払われたりします。

「毎月口座から積立てられる」という部分だけを見ていると同様に思えるのですが、実は預貯金と貯蓄型保険では4つ、大きな違いをあげることができます。
 

その1  学資保険・こども保険は長期固定金利

自動積立定期は、例えば1年満期の定期預金に積み立てるなどで行います。定期預金は、満期を過ぎた後も自動更新などにしておけば、同じ金利タイプでまた定期預金として更新されます。一方、学資保険・こども保険は、契約時の利率が最後まで適用される、いわば長期固定金利商品です。利率は「予定利率」といい、保険料のうち保障で消える分を差し引いた積立に回る分に適用されます。
 

その2  契約者に万一の時には払込免除に

学資保険・こども保険は、そもそもが連生保険といって、契約者と被保険者の2人の死亡保障になっています。払込期間中に契約者が亡くなると、それ以降の払い込みが免除になり、お祝い金や満期金は予定通り受け取れます。この点は、預貯金とは大きく異なる点です。
 

その3 中途解約時に解約控除

自動積立定期を満期前に中途解約しても、金利がもらえないか、大きく下げられますが、いずれにしても元金は戻ります。一方、学資保険・こども保険はというと、そもそも前述のように運用に回るのは払い込んだ保険料の一部だというのもありますが、さらには、中途解約をすると、契約から一定の年数以内だと「解約控除」というペナルティが引かれる場合があり、払い込んだ保険料の累計分が戻らない可能性があります。
 

その4 金融機関が破綻した時のリスク

最も大きな違いとして挙げられるのは、金融機関が破綻した時のリスクです。積立定期の場合は、銀行などが破綻しても、「1000万円とその利息」の範囲であれば保護されます。

しかし、貯蓄型保険である学資保険・こども保険は、契約者保護制度があるので、保険会社が破綻しても保険が無効になるようなことはありませんが、貯蓄型の商品で、解約時に戻るお金を計算するベースになる「責任準備金」が、どんなに悪くても9割までは補償されるしくみになっています。

つまり、金融機関の破綻という不幸に見舞われたときに、自動振替定期であれば100%保護されるものの(1000万円とその利息以下の場合)、学資保険・こども保険では破綻により本来戻る予定だった金額よりもさらに減額される可能性があります。

ですから、破綻リスクには慎重になる必要があります。複数の格付け会社の格付けを参考にして、財務格付けが「A」以上の保険会社を選ぶようにしましょう(それでも破たんリスクはゼロではありません)。

以上のように学資保険・こども保険は預貯金とは異なる特徴があります。教育資金を何で貯めるか検討する際にはしっかり頭を整理しましょう。

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