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代役って大変だぁ~!Part2





どれほど健康に気を使っていても、病気やケガには勝てません。まして連日の舞台で体が疲れていると、なおさらのこと。また舞台という危険なスペースで踊ったりしているわけだから、骨折や捻挫なども起きやすい。

それでもみんなギリギリのところまで頑張っちゃう。肋骨にヒビが入っていても、熱が40度近くあっても舞台に出てる人、たくさんいます。“ナゼそこまでして?”と思うでしょう?

休演する=舞台に穴を開けることだけは、絶対に避けたい——
タカラジェンヌに限らず、これは役者のプロ根性でしょうね。

でもタカラジェンヌだって人間。どーしても舞台に立てない場合は、休演をしなくてはなりません。そのために代役がちゃんといるのです。

休演者が出た場合、TVドラマや映画なら撮影の日時を延ばし、その間に代役の人はセリフを覚える……ということが出来るけど、舞台はナマ物。たとえ開演10分前に誰かが休演することになったとしても、舞台の幕は無情にも開きます。

宝塚の場合、全場面・全役の代役があらかじめ決まっていて、生徒は自分がどの代役がついているかを把握しているけれど、この代役表が発表されるのは初日近くなってから。初日に向けて、自分の役で精一杯の時期。
初日が開いてしばらくすると“代役”の存在が気になってきます。「もし○○さんが休演してしまったら?」そんなこと想像したくないけれど、“もし”が“うっそ~大変!”になるかもしれない。だから、付いている代役のセリフや歌、ダンス、動きを覚えておこうと思ってしまうのです。

舞台の袖や花道の揚幕からこっそり(堂々とでは失礼でしょ?)見るのですが、これがなかなか覚えられない。だって自分も舞台に出ているから。

この場面を覚えたいと思っても、その時早替りをしていたら見れない。同じ場面に出ていたら見れない。上級生のお手伝いをしていても見れない。

つまり、いざ代役になった時、自分のやるべきことを完璧に把握している人って、あまりいないということ。“新人公演で同じ役をやった”という運のいい人を除いては。
こんな悪条件の中、いざ代役となるとそれなりにこなしてしまうタカラジェンヌって……結構スゴイぞ! と思いません?

また、たったひとりの生徒が休演しても、とても大勢の生徒が代役をすることになります。
例えばAさんが休演するとしましょう。

まず芝居編。Aさんの代役をBさんがします。じゃあBさんの役が抜けてしまいますね。だからBさんの役をCさん、Cさんの役を……となっていくわけ。

ショー編。ショーではいろんな人が分担することになってます。この場面のAさんの代役はBさん、この場面の代役はCさん……となり、それぞれ代役をする人の代役もどんどん増えていく。まるでネズミ算!
カンの良い方ならおわかりと思いますが、出番の多い生徒が休演するほど、代役やそのまた代役、そのまた代役の代役……の数も多くなります。

代役をするのは本役である休演者よりも主に下の学年。だから代役をするということは、チャンスを与えられたという見方があります。“普段なら二列目で踊っていたのが一列目で踊る”“セリフがなかったのにセリフを言う”など。

代役=チャンスの場。だから「頑張るぞ~! ワタシを見て~!」と思いたいところだけどとんでもない! 緊張の方が先に出てしまう。
楽屋入りした時「本日〇〇さん休演します」というニュースを聞いた瞬間、サーっと血の気が引く感じ。心臓バクバク。そしてここからが大変………

Part2は——いざ代役になったら、こ~んなに大変物語。乞うご期待!


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