10月からの連続ドラマ、放送前の下馬評では、今をときめく松嶋菜々子の月9「やまとなでしこ」、田村正和、黒木瞳、水野美紀、広末涼子、岡田准一の全員主演級の家族によるTBS伝統芸的ホームドラマの「オヤジぃ」、それに唐沢寿明・山口智子夫妻を筆頭に現在ドラマにおける芸能プロNo.1の研音が、唐沢・反町隆史・りょうを送り込んだ「ラブ コンプレックス」のベスト3だろう、といわれていました。
 とあるテレビ雑誌の9月末発売号を見ても、新ドラマ紹介記事は「オヤジぃ」「ラブコンプレックス」「やまとなでしこ」の順だから衆目の一致するところだと思います。

 3話までの視聴率(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を見ると、「やまとなでしこ」「オヤジぃ」二つは連続テレビ小説「オードリー」、定番「渡る世間は鬼ばかり」を上回る勢いでトップ争いを展開、これは予想通りです。
 ところが「ラブコンプレックス」は一度も20%を越えないままずるずる下降。いったいこれはどうしたことか?

 それは実際にドラマを見てみればすぐわかります。初回にいきなり「最終回」とテロップされて反町隆史がビルから落ちていくシーンから始めると、いきなりかましてくれる。登場人物は全員まともじゃなく木村佳乃は能面みたいな顔しているし、りょうは新興宗教にはまり、小雪は病的にダイエットしている。反町隆史がマザコンで女性に弱いと比較的まともだが、秘書室長の唐沢寿明がとどめで、その場しのぎのことしかいわず、部下の仕事はすべて自分がやったと報告するし、「あの女をやってしまえ」と反町に命令する。

 すべてがまとももじゃないこのドラマ。最近は「ショムニ」や「ケイゾク」などまともじゃないドラマが人気ですが、「ショムニ」はアウトローによる勧善懲悪、「ケイゾク」は本格ミステリーと基本的なストーリーだけは古典的で、その上で登場人物のキャラクターや演出で遊んでいるわけで、ストーリーまでまともじゃないと普通の視聴者にはついていけません。初回を見てて、視聴率メーターが落ちていく様子が目の前に浮かびました。
 4話まできて、女性秘書のコンプレックスを男二人がほぐしていくという流れが見えてきて、わかりやすくなってきたような気もしますが、どうなることやら。個人的には今のまま突っ走ってほしいんですけどね。あまりのことにゲラゲラ笑いながら見てて大好きです。

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