なぜ桜餅は2種類ある?『赤坂塩野』の「花衣」という花びらをかたどったお菓子。桜の季節のお菓子ですが、ひな祭り用に注文してもいいですねひな祭りのお菓子というと何を思い浮かべますか?雛あられに籠やミニチュアのお重、また貝あわせなどに入ったふきよせに菱餅。そして、何といっても忘れてはいけないのが桜餅ですよね。ところで桜餅ってプツプツした道明寺粉がついているものと、ピンクの生地で巻いてあるものと2つあります。みなさんはどちらがお好きでしょうか?この2つの桜餅はプツプツしている方が道明寺餅、生地で巻いてあるほうが長命寺餅と呼ばれていて、道明寺が関西風、長命寺が関東風ということになっています。道明寺(大阪府藤井寺市に現存)というのは、粳米(こうべい=うるち米)を乾燥させて砕いた道明寺粉を使っているところからこの名前が付きました。これは最初は桜の葉ではなく、椿の葉っぱでサンドしてある「椿餅」が原型だといわれています。長命寺は東京・向島にある長命寺の門番、山本さんが隅田川沿いの桜の葉を使って作ったのが始まりだといわれています。今でも『山本や』の「長命寺桜もち」といえば、桜の葉っぱが普通の桜餅よりも多く巻いてあって、お使いものなどによく使われます。「いずれの桜餅が本当の桜餅なのか?」ということに関しては、特に決まりはありません。好みで選ぶのが一番といったところでしょうか。>>あんこにちょっとひと工夫!パーティで大活躍「ミニミニ桜餅」の作り方>>12次のページへ