カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS

男性のビジネスの戦闘服と言えば、スーツということになる。昨今のビジネスカジュアルの波はあるものの、大切な商談のときなど、ここぞのときはやはりビシッとスーツで決めたいもの。とりわけダークスーツは欠かせない存在だと思う。

そんなダークスーツにピタリとくるペンコレクションがカランダッシュからこの9月に発売される。その名も「ブラックシリーズ 7DAYS」。材質の違うブラックのペンを7本セットにした限定コレクションだ。なぜ、7本かと言えば、1週間毎日、気分にあわせてペンをチョイスできるようにしたからだ。

日々ダークスーツを着替えるのと一緒に、ペンも着替えられるというこれまでにないユニークなペンコレクションなのだ。


毎日着替えるのが楽しくなる7種類の個性的なペン

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
専用コレクションケースに収められた7種類のブラックペン   

カランダッシュでは、近年「メゾン ド オート エクリチュール」というコンセプトのもと、高級筆記具シリーズを発表している。今回のブラックシリーズ 7DAYSもそのひとつ。

今回のブラックシリーズ 7DAYSのベースとなっているペンはバリアスというモデルのボールペン。このバリアスは「バリエーション」という言葉からできたネーミングで、その名のとおりペンのボディに様々な特別素材が使われたシリーズである。

今回はブラックをコンセプトに世界的に貴重な素材なども使いながら魅力的な7本構成になっている。

一口にブラックと言っても素材自体が持つ質感や風合いによって、それぞれが全く違う黒の色をしている。7本ずらりと並べてみると、その違いがよく見てとれる。

その一本一本を見てみよう。

■ チャイニーズラッカー ブリリアントブラック

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
チャイニーズラッカー ブリリアントブラック

チャイニーズラッカーと言っても聞きなれないかもしれない。これは中国産の漆のことだ。ボディ全てにブラックの漆を塗り固めるのではなく、六角軸の角だけシルバーが残されている。これにより鏡面加工されたキラキラしたシルバーの間で漆黒の美しさがいっそう引き立って見える。

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
漆というと、和のイメージがあるが、
これはかなりモダンな印象

漆は見た目の艶やかさだけでなく、手にしたときにしっとりと手に馴染むという効果もある。この漆はスイスのカランダッシュ社の工場で自ら施しているという。さすが職人気質の国だ。


■ カーボンファイバー テクニカルブラック

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
カーボンファイバー テクニカルブラック

繊維状に織り込まれたカーボンファイバーをボディにまとったモデル。その仕上がりの美しさには目を見張るものがある。もともと繊維だったとは到底思えないほどの滑らかさ。表面には艶々としたきれいな光沢がある。

ベースとなっているボールペンがもともとずっしりした重みがあるので、カーボンならではの軽量感が味わえないのがちょっと残念。

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
光の加減で格子模様がキラキラと輝く

カーボンは軽量でしかも頑強という特性をもった高性能素材なので、航空機など様々な分野で使われている。軽快でありながら力強さも併せ持っているというカーボンは現代のビジネスマンのイメージにピッタリだと思う。実に男らしいモデルだ。

>>次のページでは、動物の角を使ったペンをご紹介

■セブホーン アフリカンブラック

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
セブホーン アフリカンブラック

セブホーンとは、コブウシのこと。主にインドなどで多く見かける牛だ。今回のペンでは、南アフリカから輸入したコブウシの角が使われている。生き物の角なので、当然一本一本微妙に色あいが異なっている。見せていただいたのは、全体にはブラックなのだが、所々に白っぽい縞模様が入っていた。

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
所々に白い縞模様がある。

今回の7本の中で、個人的にこのセブホーンが一番気に入ってしまった。角をまとったペンというのはあまり見かけないし、人工的に作られたブラックとは一味違う風合いをもっている。やはり自然が生み出したブラックというのは見ていてとても説得力がある。


■黒檀 ナチュラルブラック

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
黒檀 ナチュラルブラック

黒檀(こくたん)と言うよりも、エボニーと言ったほうが馴染みがあるかもしれない。高級家具などにも使われる素材だ。この素材は大変堅く、重量感もあるという特徴がある。今回のブラックシリーズの中では、どちらかと言うと多少こげ茶っぽさがある。単体で眺めるとブラックに見えるのだが、7本ならべてみるとそのこげ茶っぽさがよくわかる。

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
木製でしかも六角軸ということで、
まるで高級鉛筆のような握り心地

新品の状態からすでにしっかりと磨き上げられていて、いい艶がでているが、木ということでおそらく使い込んでいけばさらに味わい深いものに変わっていくことだろう。そんな経年変化も楽しめそうだ。


■天然ゴム マットブラック

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
天然ゴム マットブラック

いかにも分厚いゴムという感じがひしひしと伝わってくるマットな質感のボディ。それもそのはず、使われているのは天然ゴムというもので、一般のゴムと違って特別な精製プロセスによってできているそうだ。確かに持ってみると程よいやわらかさがある。しかもゴムの最大の欠点であるひび割れなどの劣化もすくないという。

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
ひとたび握りれば手の中で微動だにしないフィット感に包まれる。

仕事のしすぎで頭や体が凝り固まってしまった翌朝なんかには、このラバーがいい感じで解きほぐしてくれるかもしれない。。

>>次のページでは、ワニ革のペンをご紹介


■ワニ革 ワイルドブラック

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
ワニ革 ワイルドブラック

どこから見てもワニということがひと目でわかる凹凸感あふれる素材。ご存知のようにワニ皮はワシントン条約によって輸出入が厳重に管理されている。今回のペンではワシントン条約に基づき正規に出荷されたミシシッピのワニの皮が使われている。

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
デコボコとした革は握りやすさにも一役をかっている

やはり本物のワニ革ということだけあって、見た目にも迫力があるが、手にしたときの感触もまたひと味違う。他の生き物を寄せ付けないような威圧的なデコボコとしたワニ革を手にすると、なにか自分にもものすごい力がみなぎってくる気がしてくる。

実は先日オーストラリアで大きなワニたちをたくさん見てきたのだが、肉を食べるときのワニの凶暴さを目のあたりにして、改めこんなにも怖い生き物だったのかと思い知らされた。

ビジネスの場で、今日の交渉は力強くいこうという時に、このワニ革ペンがいい味方になってくれることだろう。


■鎧かたびら マットブラック

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
鎧かたびら マットブラック

中世の騎士が身につけいた鎧をイメージしたモデル。きれいに編み込まれたメタルのメッシュで胴軸全体を覆いつくしている。カランダッシュにはアイバンホーという同じくメッシュ状の鎧をまとったシルバータイプもあるが、今回のようにブラックになったことで、更に精悍さが増している。実に格好よいモデルだ。

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
このメッシュはぎっしりと編みこまれていて、ちょっと力をいれてねじってみてもびくともしない。さすが鎧だ。

手にした感触は、見た目ほどのザラザラ感はなく、意外にもソフトなさわり心地。

まわりの意見に惑わされずに自分の気持ちをしっかりとガードしたいときにいいかも。。。

カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS
カランダッシュ ブラックシリーズ 7DAYS 7本セット価格 609,000円(日本限定50セット)

以上のように、様々なブラックな素材で構成されている男らしさあふれるコレクションだ。世界限定500セットのうち日本には50セットが販売されるという。ちなみに、あくまでも7本セットでの販売で、ばら売りはしないという。

さて、この7本セットのブラックペンを私が使うとしたら、どのように持ち歩くかを考えてみた。いつもはペンはシャツの胸ポケットという私なりのルールがあるのだが、このペンは前述のとおり一本でも結構な重量感がある。Yシャツの胸ポケットだとペンの重みでダラッとしてしまいかねない。それではせっかくのこのブラックペンも台無しだ。

となると、残るはスーツとなる。ここはスーツの内ポケットに入れてみたい。外側だとちょっとこれ見よがしになってしまう。いざと言うときに内ポケットに手を入れて懐からサッとこのブラックペンを取り出す。さながら武士が懐刀を抜くときのようで、なんとも格好良い。

限定コレクションのペンというと、厳かに飾っておくということがこれまで多かったように思う。しかし、今回のブラックシリーズ 7DAYSでは、あくまでも日々のビジネスシーンの中で使うことが想定されている。

シャツとネクタイそしてスーツを選らんだその後に、その日の気分やTPOにあわせてどのブラックペンとその日を共にするかを決める。そんな1日のスタートというのも愉しいものだと思う。

大きな仕事をやり遂げた後の自分へのご褒美に1セットいかがだろうか。

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