つくづく紙モノが好きだと思う2009年の暮れ

毎年、秋が過ぎる頃から12月の初めまで、手帳についての記事を大量に書きます。そして、毎年、様々な手帳やノートに出会います。出会ってしまうと、何と言うか、その多くを好きになってしまいます。中でも、何冊かは、これを1年間使ってみたいと思うのですが、手帳は、そんなに何冊も平行して使えるものではありません。

2010年のガイド納富は、いつもの持ち歩き用にクオバディスの「プレーン」、仕事の管理にハイタイドの「B6 BLOCK NY TYPE」、あとバックアップ的に「ほぼ日手帳」の三冊使いで行く予定で、しかも、それらの手帳は既にガイド記事でも取り上げるほど気に入っているのですが、それでも、使ってみたいと思う手帳や手帳カバーはいくつもあります。

ノートも、基本的にはThinking Power NotebookのA5横のタイプと、マルマン「ニーモシネ・イマジネーション」、メモ用にThinking Power Notebookの「ディンブル・ナイトアンドデイ」を常用しているのですが、やはり手帳同様、次々と使ってみたいものが出てきます。それらの中から、特にお勧めしたい手帳とノートをまとめて紹介します。

旅には必ず持っていきたい
吉川弘文館「歴史手帳」900円(税込)

吉川弘文館「歴史手帳」900円(税込)
帯は坂本龍馬だ。

実は毎年購入している「歴史手帳」は、ほんとお勧めです。ルックスは昔ながらの、会社で配られていたようなデザインですが、このルックスも今見ると意外に新鮮です。小口が紺に塗られているのも、何となく懐かしい感じです。手帳の機能としては、一週間見開きのレフト型。左側に一週間の予定を書く欄があって、右側はメモ欄になっています。

左がスケジューラ、右はその週に行われる年中行事付きのメモ欄

しかし、普通の手帳と違うのはここから。そのメモ欄には、その週に行われる全国の年中行事やお祭りがギッシリ書き込まれているのです。壬生大念仏狂言のような有名なものから、佐賀松原神社祭(ガイド納富の地元のお祭りです)のような、小さなものまで、いつ何処で行われるかが一目で分かります。旅の予定などを組んでいる時に、思わぬ祭りを発見することもあります。

仏像や、建造物の名称も図入りで解説されている

さらに、世界年表を始めとする、あらゆる歴史資料や、仏像、建築物の名称、年代表、国宝・史跡・名勝一覧に文化施設一覧などなど、旅のお供には最高の資料満載。紙は薄いけれど、万年筆でも裏抜けしないし価格も手頃。かなりの名作手帳だと思うのです。

仕事ややりたいことを長期スパンで管理
モレスキン「プロジェクト・プランナー」1575円(税込)

既に完売の「カラーダイアリーボックス」は、1ケ月1冊という独特なセット

実は、今年のモレスキンの新作手帳の中で、最も気に入っているのは、1ヶ月に1冊、1日1ページの手帳が12冊セットになっている「カラーダイアリーボックス」なのですが、この手帳、既に品切れだそうで、紹介しづらい感じになってしまいました。1日1ページの手帳は、どうしても厚くなってしまうため、ならばいっそ分冊にしてしまえという潔さが面白くも使いやすい、そんな手帳です。

自由度の高いレイアウトが魅力的。2~3冊持ち歩いても軽量で場所をとらない

品切れといっても、店頭在庫が残っている場合もあるので、探せば、まだ見つかるかも知れません(ガイド納富も都内の文具店で発見しました)。

モレスキン「プロジェクト・プランナー」1575円(税込)

それで、次点といっては何ですが、もう一冊、これは既に使い始めているのですが、長いスパンの仕事やプロジェクトを管理できる「プロジェクト・プランナー」を紹介します。この手帳、蛇腹式で1年分が繋がっているタイプなのですが、このタイプの手帳で、ここまでコンパクトなのは珍しいと思うのです。

一年間が一枚の紙になっているが、蛇腹に折られていてコンパクトに持ち歩ける

しかも、紙がちょっと厚手で、太い水性ボールペンでも全く裏抜けしないため、プロジェクトの進行状況をマーカーで色分けしたりすることも可能。それがポケットに入るわけで、一年という長い時間をスッキリと見通せる手帳になっています。

1日1行の1ページ1ケ月の月間ダイアリーも付いていて、細かい予定の管理も可能

裏側には、1ヶ月1ページの月間スケジューラも搭載。1行1日というフォーマットは、とても使いやすく(ガイド納富愛用のクオバディス「プレーン」懐中雑誌ぱなしと同じ仕様ですね)、紙が厚くて丈夫なので、何千回と見返すことになってもへたりません。使ってると、つくづく良さが分かる手帳です。

次のページではハイタイドのポケット手帳Thinking Power Notebookの新作などを紹介します


ポケットに頼もしいツール
ハイタイド「ポケットマンスリー NG」504円(税込)

ハイタイド「ポケットマンスリー NG」504円(税込)
他に色やデザインが違うものも豊富に用意されている

昔、こんな形の電話帳や住所録がありましたが、このハイタイドの「ポケットマンスリー NG」は、その名の通り、見開き1ヶ月のダイアリーです。1日1行のマンスリーですが、名刺サイズを縦に開いた紙面一杯を使っているので、意外に1行に書ける容量は多いのです。備忘録的なスケジューラとして、ポケットに常備しておくと、かなり役立ちます。

一行一日のレイアウトだが、一行の幅が広くて記入しやすい

縦に開くタイプなので、ページがめくり難いのですが、この手帳では、終わった月のページは上側の透明なスリーブに挟み込むようになっていて、常に現在の月が開きます。ちょっとした工夫ですが、これがかなり便利です。

背面はカードスリーブ付き。SUICAを入れると、ちょうどペンギンが顔を出す

また、裏表紙にはカードスリーブが用意されていて、SUICAなどのICカードや名刺を入れられるようになっています。中に入っているカードの種類が一目で分かる上に、カードの出し入れもスムーズに行える、丸い切れ込みが秀逸なアイディアです。

ペンと一緒に持ち歩くと、備忘録兼メモとして、とても重宝する

スケジューラと同じページ数のメモ帳も内蔵しているので、予定の備忘録兼メモ帳として使えます。背広の胸ポケットに入れても膨らまないスリムさで、肌身離さずに使う事が出来るわけです。ガイド納富は、サンスター文具の「バインダーボール」と組み合わせて使ってみたのですが、これがデザイン的にもピッタリで、とても満足が行くものでした。

名刺入れがそのままケースになる
Thinking Power Project「ライモン」5冊セット500円(税込)

Thinking Power Project「ライモン」5冊セット500円(税込)

Thinking Power Notebookの新作「ライモン」は、名刺サイズの大学ノート。Thinking Power Notebookも随分ラインアップが増えましたが、この「ライモン」は、中でもかなり優れたノートだと思います。細かい仕様は、従来通りの素晴らしさなので省略しますが、このサイズだけでも、とても魅力的です。何せ、全ての名刺入れが専用ケースになるんですから。「名刺と一緒に入れておいて、名刺が切れたら、これに書いて渡せばいいんですよ」と五十音の宇井野さんも絶賛です。

ハイタイドのポケットマンスリーがジョッター代わりに使える

前述のハイタイドのポケットマンスリーの裏表紙に差込めば、ジョッターの様にも使えます。いつものイラストレーターYOUCHANさんによる表紙も、ガイド納富的には今まででベストの出来だと思っています。名刺サイズというのが、こんなに融通が利く便利なサイズだったとは、という感じです。

次のページでは、ガイド納富も係わったグレンロイヤルのクオバディスカバーとNAVAのシステム手帳を紹介します。


ビソプランを大人の手帳にするカバー
グレンロイヤル「スリムアジェンダカバー」11,550円(税込)

グレンロイヤル「スリムアジェンダカバー」11,550円(税込)
色は左のランプブラック×ローズレッド、右のオーシャンブルー×ハイランドグリーンの2色。どちらもガイド納富監修による店舗限定色だ

クオバディスの手帳の中でも、出荷数が最も多いのが、見開き1ヶ月ブロック型の「ビソプラン」。カレンダーを小さくしたような、1ヶ月ブロック型は、安価だし、それほど詳細に予定を記入する必要が無い学生などを中心に利用されているのだけれど、予定を一覧しやすく、薄く、シンプルな構造は、実は大人にもユーザーが多い手帳なのです。実際、ブロック型の中ではデザインもシックで使いやすいのです。

シックなブロック型手帳「ビソプラン」のレイアウトは、こんな感じ

ただ、どうしても薄く、カバーも安っぽいので、大人としては使い難い面もあります。そういう意味では、ビソプランは、手帳カバーを付ける意味がある手帳の一つと言えるでしょう。グレンロイヤルの「スリムアジェンダカバー」は、元々、シンプルなデザインながら、革の良さと、筆記時にしっかりと支えてくれる丈夫さで、中々使いやすい逸品。そこに、スタイルストアとガイド納富がいくつか注文を付けて、より大人の手帳カバーとしてグレードアップしてもらったのが、このカバーです。

ペンのクリップを表紙のスリーブに挿し込むと、しっかりとペンがホールドされる

といっても、色やステッチの組合せを考えて、栞を革紐にしてもらったくらいで、特に何をしたという程ではないのですが、それでも、アクセントになっているペン差し部分の革の色を、地の色とは違うものにしてもらったりして、中々よいモノが出来たのではないかと思っています。元々、シンプルでビソプランのスッキリした薄さを損なわないように作られたものなので、特に機能面で凄いことが出来るわけではありません。ただ、ビソプランを愛着持って使い続けるためのカバーにはなっていると思うのです。

また、最近は、ビソプランと同じ判型の手帳やノートも他メーカーからいくつか発売されています。例えば、ダイゴーの「Handy pick」シリーズは、ビソプランと同じ判型で方眼ノートや、見開き1週間バーチカル型、横罫タイプの月間予定表、キャッシュブックなど、様々なリフィルが用意されています。コーテッドの「スリムB6」も同じ判型ですね。また、クオバディスからは、ビソプランサイズのノートも発売されています。このカバーを、それらと組み合わせるのも面白そうです。

ざっくりと包み込むシステム手帳
NAVA「システム手帳 ソフト2/フラップ A5サイズ」16,800円(税込)

NAVA「システム手帳 ソフト2/フラップ A5サイズ」16,800円(税込)

イタリアのデザイン事務所が、自社の社員のためのカバンなどを作り始めたのがNAVAブランドの始まり。というだけあって、NAVAの製品は使い勝手とデザインがきちんと両立しているのが特徴です。それでいて、使い勝手もデザインも共に、突出した何かを持っているというか、どこか過剰なのもNAVAの製品の面白さだし、ガイド納富が気に入っている部分でもあります。

ポストモダンなムードさえ漂うシンプルな内装

そんなNAVAのシステム手帳は、昨今のコンパクトの流行に背を向けるように、A5サイズのシステム手帳の中でもかなり大きく作られています。ただ、もう一つの流行であるシンプルなデザインという点では、これ以上ないほどシンプルなルックスです。ただ、リングが表に露出するというデザインは、シンプルな中に迫力を生んで、とてもカッコ良いです。この「少しの過剰」が、便利と機能美だけでは出せない味わいというものです。

カードスリーブとペンループ以外は何もないが、リフィルに様々な機能を持たせることが出来る

内装もまたカードスリーブとペンループのみのシンプルなものですが、そのシンプルさが手帳というよりも、まるでコンクリート打ちっ放しの建造物のような趣なのがまたNAVAらしいですね。大きなファスナーポケット(裏はオープンポケットを装備)が目立ちますが、これも、ポストモダンなシンプルさで、しかもカバーではなくリフィルの機能なのが、とても面白いと思うのです。

上辺と側面の両方にタブ付きのインデックスを装着できるのは、紙面が広いA5サイズならでは

このカバーは、バイブルサイズもあるのですが、ガイド納富はA5サイズをお勧めします。それは、この迫力あるデザインは大きい方が魅力的だということが最大の理由ですが、それ以外にも、A5サイズを大きめにカバーしているため、写真のように、上部と側面の両方にタブを付けて使えるのが、とても便利だからでもあります。そして、大量の資料を挟み込んだA5サイズのシステム手帳は、さらに迫力を増します。このNAVAのシステム手帳のデザインには、そんな「ガッツリ働くカッコ良さ」みたいなものが込められていると思うのです。

ガイド納富の「こだわりチェック」

あと、もう一つ、活版印刷を文房具に活かそうという、ハイタイドとパピエラボのコラボレーションブランド、PHのノートとメモ帳も紹介したかったのですが、これはまた特殊な製品なので、別の記事で紹介することにしました。ただ、このPHのノートをはじめ、今回紹介した製品にも、手触りや味わい、遊び心などを重視しようという方向性を感じました。考えてみれば、「書き心地」というのも、手触りの一つですね。


<関連リンク>

・吉川弘文館の「歴史手帳」はスタイルストアで購入できます

モレスキンの「プロジェクト・プランナー」の購入はこちら

ハイタイドの「ポケットマンスリー NG」の購入はこちら

Thinking Power Project「ライモン」の購入は信頼文具舗で

・グレンロイヤルのガイド納富も協力した「スリムアジェンダカバー ランプブラック×ローズレッド」の購入はスタイルストアで

・グレンロイヤルのガイド納富も協力した「スリムアジェンダカバー オーシャンブルー×ハイランドグリーン」の購入はスタイルストアで

・NAVAの「システム手帳 ソフト2/フラップ A5サイズ」はスタイルストアで購入できます

PHのホームページはこちら


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