メモの原点回帰としての75周年記念「No.10」


今年、2009年、ロディアがブランド生誕75周年を迎えるのだそうです。機能とデザイン、紙質などが高い次元でバランス良くまとまっているブロックメモの使い勝手の良さや、モノとしての魅力は、その人気が証明しています。今では色んな製品を用意しているロディアですが、やはり、その中心になる製品は、メモ帳、ノートパッドとしてのブロックメモのシリーズでしょう。

ロディア「ブロックメモ No10」各色164円(税込)

そんなロディアが75周年記念モデルとして限定販売するのは「ブロックメモ No10」。本社ではnanopadと呼んでいるという、小さなメモパッドです。その大きさは、今まで最も小さかったロディアNo11の半分。5.2×7.5cmの手のひらにスッポリ収まる小ささです。このサイズならポケットに入れても邪魔にならず、歩行中にでも気がついたことをサッと記入出来ます。連絡先などを書いて相手に渡すのにもちょうど良い大きさでしょう。

「No10」のサイズはポケットサイズの「No11」のちょうど半分

ガイド納富は、ロディアのメモの一番の魅力は、同じ機能、同じ紙質、同じフォーマット、同じデザインのメモ帳が、あらゆるサイズで揃っていることだと思っています。最近、使いやすいと思って注目している、マルマンの「ニーモシネ」シリーズや、ツバメノートの「Thinking Power Notebook」シリーズも、同一フォーマットで様々な大きさを揃えることで、同じ感覚で、アイディアの規模を変えていけたり、メモのような情報の断片を、最終的にまとめあげるという思考を支援してくれたりするのですが、その発想を早くから実現しているのがロディアだったと思うのです。

半分、四分の一のサイズで作られているロディアブロックメモのラインナップ

そんなロディアで、今、身に着ける感覚のメモ帳が注目を集めている。個人の小さなアイディアがビジネスを変えていく時代に、身に着けられるような小さなメモパッドを発売するのですから、流石、ロディアはメモのメーカーなのだなあと思うのです。実際、今回の「No10」について、ロディア側も、メモの原点に立ち返ったモデルという位置付けをしているのだそうです。

ナノパッド「No10」の使い勝手を検証する

手のひらにすっぽり収まるコンパクトサイズ

使ってみると、今まで、このサイズが無かったのが不思議に感じるくらい、本来のロディアとしての使い方が出来ます。常に書ける紙が露出しているメモ帳であること、書いたメモは簡単に切り離せること、立ったままでもスムーズに書けること、といったロディアのメリットは、メモ全体をしっかりとホールディング出来て、ちょっとしたメモくらいしか入らないサイズの紙面の、この小さなサイズでこそ活きるように思いました。

トライアングルクリップで表紙を留めると、より使いやすくなる

ただ、あまりに小さいため、後に折り返した表紙が上手く落ち着いてくれません。そこでガイド納富は、表紙の紙を裏表紙に留めるために、ヤマザキ・デザインワークスの「トライアングルクリップ」を使ってみました。この一見、ちょっと形が変わったクリップにしか見えない製品は、50枚以上の紙を留める事が出来る優れ物。未使用のロディアNo10も簡単に留める事が出来ます。

トライアングルクリップを使えば、書いたメモの収納場所もできる

このクリップで留めておくと、いつでもすぐに取り出して書けるようになりますし、書いたメモを、一時的な退避場所として裏側に差込んでおくことも出来て一石二鳥でした。クリップを付けた状態でも、メモを切り離すことが出来るので、機能を損なうこともありません。

「No10」の専用什器。コンパクトさが強調された良いデザインだ

一部、既に先行販売していた所もありますが、正式な発売は4月中旬からだそうです。また、一応限定販売なのですが、評判が良ければレギュラーの商品になる可能性もあるということですので、皆でガンガン買ってレギュラー商品にしちゃいましょう。価格的には一冊164円と、No11(189円)とあまり変わらない値段ですが、小さいからこそのメリットも多いので、それほど高くは感じられないと思います。サイズバランスが良いので、実物を見ると、そのモノとしての魅力にやられてしまう、という事もありそうです(ガイド納富はそうでした)。



ポール・スミスとのコラボで生まれた「イラストレーテッド・ロディア」

デザイナー、ポール・スミス氏の作品と新しいコラボレーション

もう1つの75周年限定版は、デザイナーのポール・スミス氏とのコラボレーション。元々、ロディアの愛用者であるポール・スミス氏とのコラボレーション・モデルはあったのですが、今回、ポール・スミス氏自らが書き下ろしたイラスト四種類を表紙にした限定エディションが登場しました。サイズは、これもポール・スミス氏が愛用しているという、No11、No12、No16の三種類、カラーはいつものオレンジと黒の二色。つまり三サイズ、四種類、二色の24冊が限定エディションとして登場したわけです。

従来のロディアのデザインとポール・スミス氏のイラストが自然に一つになったデザインの「ポール・スミス75周年限定エディション」

価格は各色とも、No11が399円、No12が483円、No16が840円(全て税込)


デザインは上の写真の通り。元々あるロディアのロゴはそのままに、そこにイラストを書き加えたデザインになっています。下部の色の帯は、ポール・スミス・エディションではお馴染の模様ですね。デザインにはそれぞれに、ポール・スミス氏とロディアを繋ぐ意味があって、例えば、カメラとロディアは同じように肌身離さず持ち歩いているとか、デジタルだけでなく、コーヒーを飲みながら読む新聞からも情報を得ているとか、そういったメッセージが込められているのだそうです。

これは、Thinking Power Notebookを使っていても感じることなのですが、常に使うメモ帳やノートの表紙に、うるさくない程度の、センスのよい絵が描かれているのは、とても気持ちが良いものです。特に、このポール・スミス氏の描くようなシンプルな線によるイラストは、それが趣味に合えば、日常的に使うツールをとても魅力的なアイテムに変えてくれます。ロディアのシンプル過ぎるほどシンプルなロゴとデザインも好きなのですが、今回のポール・スミス・エディションを見ていると、何とも味わい深いものを感じるのでした。

クレールフォンティーヌからは蜷川実花コレクション登場

クレールフォンティーヌの新作は蜷川実花さんとの鮮やかなコラボレーション

ロディア75周年モデルの発表展示会で、ロディアと並んで力が入っていたのが、フランスの老舗ノートメーカーのクレールフォンティーヌと、日本のカメラマン、蜷川実花さんとのコラボレーション。パリで行われた蜷川さんの個展に行ったクレールフォンティーヌのクリエイティブディレクターが、彼女の作品に惚れ込んだことで実現したコラボレーションだそうです。

製品は、各種ノートに限らず、二穴アーチファイルや封筒など、クレールフォンティーヌの定番の製品の多くの表紙を蜷川作品が飾る、という感じで展開。元々、鮮やかな色合いを表紙に使うことが多いクレールフォンティーヌの製品の中でも、一際、そのビビッドなカラーが目立つ製品群になっていました。それ以上に、文房具と蜷川作品がとても合う事に驚かされました。とても鮮やかだけれど、どこか不思議な落ち着きがあるのです。

ガイド納富の「こだわりチェック」


最初にも書きましたが、ガイド納富はロディアの最も大きな魅力を、様々なサイズが揃うことだと思っています。だから、出来るだけ売り場にも全サイズが揃っているといいなと思うのです。また、新しいサイズのロディアが登場するのも、とても嬉しいのです。その時その時に、必要なサイズを選んで、書いては切って、それを使い切るというのが好きなのです。

75周年という長い時間を経てこられたのも、そんなファンが沢山いるからなのでしょう。今回の限定モデル、No10を使っていると、自分は、こんなにロディアが好きだったのかと驚くくらい、その小さなメモを使っていることが嬉しく感じられます。この小ささは、何故か、持っているだけで心が弾むのです。このサイズで、きちんと製本されたメモ帳というのは、ありそうで無かったのでしょう。嬉々として使っている自分が面白いと思いました。
<関連リンク>

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ニーモシネ・シリーズの公式サイト
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