手帳二冊使いの使い分けについて

ガイド納富の二冊。左が持ち歩く「Plain」、右がデスク用の「ほぼ日手帳」

ガイド納富が、ここ数年使っている手帳は、「ほぼ日手帳」とクオバディスの「プレーン」の二冊です。最近、手帳を二冊以上使う人も増えてきて、特に珍しい事でもなくなりましたが、実際、二冊使いは色んな意味で面白いし、便利で役に立つと思っています。

ほぼ日手帳には、細かい一日の予定と、その日に書いた原稿、読んだ本、観た映画や芝居、聴いたCDなどを書き、プレーンには、外出や取材の予定、備忘録的なメモ、外出時に必要になる連絡先といったことを書いています。つまり、ほぼ日手帳は過去の記録を、プレーンは未来の予定を、というのが、大まかな使い分けになっているのです。

クオバディス「プレーン」各色1,050円(税込)
色は写真の青、黒の他に、赤、緑があります

仕事によって、また生活習慣によって、手帳は様々な使い方があると思うのですが、それでも、大きく分けると、過去の記録と未来の予定のどちらかを書く事になるのではないでしょうか(付け加えれば、現在を書くのがメモやノートです)。様々な手帳術がありますが、それらも、結局は過去の事実と未来の予定を、どのように整理するかという事に集約されると思います。

で、ガイド納富としては、過去は一日の終わりに、ほぼ日手帳に整理して記入、と同時に、ほぼ日手帳に書いておいたTODOリストと次の日の細かい予定をチェックします。場合によっては、更に過去の事実の確認なども行います。そして、プレーンは常に持ち歩いて、外出先で決まった予定を書き込み、人に予定を聞かれた時に、空いてる日がいつかを確認し、連絡先などをメモするといった、アップトゥデイトなスケジューラとして使います。そんな使い方をする時、クオバディスの中でも最も安価なものの一つで作りもチープな「プレーン」は、とても優秀な手帳として機能すると思うのです。

一日一行というフォーマットの使いやすさ

プレーンのフォーマット。フランス語版しかないので曜日の表記は慣れるまで戸惑うかも。祝日は付録のシールを貼れば問題ない

クオバディスの「プレーン」は、何が良いといって、とにかく薄くて軽いのです。表紙を入れても42ページしかないのですから、それも当然ですね。一ヶ月が見開き2ページという構造は、いわゆるマンスリータイプのスケジューラによくあるのですが、通常、そのタイプは、カレンダーのように一日がコマ割りになっていることが多いようです。クオバディスの「ヴィゾプラン」とか「マンスリー4」といった、見開き一ヶ月の手帳はそのタイプです。ところが「プレーン」は、見開き一ヶ月は同じでも、一日が一行の横罫線タイプ。これが、その場で書き込んでいく使い方だと、とても使い勝手が良いのです。

ガイド納富による使用例。思ったより沢山の情報を書き込むことができる

まず、1ページ半使った横長い一行なので、予定、場所、時間のセットを2~3個、余裕で書き込めます。予定以外のメモ的な内容も書きやすいし、日をまたぐ予定も書きやすく確認しやすいのです(週をまたいでも問題ないですから)。また、右側に用意された各種メモ欄も、予定の続きに使えるし、連絡先などを書く備考欄にも使えます。そうやって書き込んでいくと、そこに書き留める事が出来る情報量はかなりの量になって、外出先で書き込んだり、確認したりするには十分過ぎるほどです。

コーティングされたタブで目的の月をスムーズに開ける

手帳としては、12ヶ月×2ページの計24ページ以外は、ほとんど無いも同然で、しかも各月のページには、コーティングで補強されたタブが付いているので、簡単に目的の月を開く事が出来ます。もう、本当に、ただ一日一行の予定を書き込むだけのような手帳なので、色んな使い方をしようと思っても出来ません。それだけに、予定を書く、見る、だけに集中出来るわけです。また、ヴィゾプランのように縦開きしなくても良いのも、使いやすさに繋がっていると思います。

プレーンを中心に持ち歩きセットを構成する

タブの付いた住所録は便利だが持ち歩かないので取り外して使う

ただ、いかに使いやすくても、このプレーンだけを持ち歩くのは、やはり頼りない感じです。そこで、ガイド納富は、このプレーンにオプションを付けて、これさえ持って出かければ大丈夫的なセットにする事を考えました。といっても大した事をする訳ではありません。まずプレーンに付属する住所録を外します。これはこれで便利なのですが、連絡先は携帯電話などに入っているので、わざわざ持ち歩く必要は無いという判断です。

「ほぼ日のメモ帳」は、ほぼ日ストアで三冊セット500円で購入できる

で、まずはメモ帳を入れたいと考えました。前述しましたが、手帳は基本的に過去か未来を記録するものですから、現在を記入するメモ帳が欲しいのです。ロディアを持ち歩くとか、そういうのでも良いのですが、出来ればプレーンのカバーに差込めるサイズの、薄くて軽いものが望ましいところ。とか考えて見つけたのは、ほぼ日手帳のオプションとして発売されている「ほぼ日のメモ帳」でした。これなら、大きさもピッタリだし、48ページと薄く、しかも一枚一枚切り離せるようになっています。手帳と一緒に持ち歩くメモ帳として最適です(って、そのために作られているのですから当たり前ですね)。

やけに詳細でコーティングもされているから丈夫な「ほぼ日の路線図」は、ほぼ日ストアで400円で購入できる


さらに、ほぼ日手帳のオプションにある「ほぼ日の路線図」もプレーンに挟んでおこうと思いました。小さくて軽いプレーンは、旅先に持っていくことも多く、基本的に肌身離さないものなので、路線図を入れておくと必ず役に立つと思ったのです。実際、この10ヶ月程度でも、かなりの頻度で使いました。単なる乗り換え案内なら携帯電話で済むのですが、路線図を見て考えたいことも多いのです。しかも、「ほぼ日の路線図」は、手帳に挟むのに最適化されたサイズで、尋常じゃないほど詳しくて、全国版で、範囲が広いので使いやすいという、路線図としても優れ物なのです。

次のページでは、ペンホルダーと筆記具、カバーを考えます



プレーンに装着するペンホルダーと筆記具を考える

rethink「Lim Bookmark Sleeve」8,925円(税込)

後は、ペンホルダーと筆記具です。ペンホルダーは例えば、デザインフィルのトラベラーズノート用に作られた、クリップタイプのものが良いかと考えたのですが、プレーンに合わせるには、ちょっとゴツい感じでした。色々使ってみて、一番しっくりしたのは、このガイド記事でも紹介した、rethinkの「Lim Bookmark Sleeve」でした。これなら、ペン差しとして使える上に、下敷きとして、またカードやメモのポケットとしても使えます。ゴムで留めるタイプなので、ちょっとカバーが曲がってしまうのですが、それでも、使い心地、機能共に文句なしの使い勝手です。

ロトリングの「4 in 1」は手帳向きのスリムな多機能ペン

筆記具は、Lim Bookmark Sleeveに差せる太さで、手帳やメモ、外出時の筆記用と考えると、やはりマルチペンが望ましいということで、手元にあったロットリングの「4 in 1」を使う事にしました。中のレフィルは手帳に細かい字を書く都合上、油性黒をHi-Tech-Cの0.4mm黒に替えています。この「4 in 1」は、シャープペンシルの機能があるのでメモするにも使いやすく、シンプルなデザインもプレーンに良く似合っていて気に入っているのですが、今は、売っていないようです。現行商品だと、伊東屋の「ヘルベチカ」や、クロスの「テックスリー」あたりがお勧めです。

カバーの問題

プレーンにほぼ日のメモ帳、路線図を挿し込んで、Lim Bookmark Sleeveでペン差しとポケットを追加。このスタイルでガイド納富はこの一年を過ごした

糸井重里さんは、「ほぼ日手帳はカバー込みでほぼ日手帳なんです」と言っていました。だから、本体とカバーではなく、合わせて本体なのだと。実際、手帳とカバーに一体感があると、それはとても使いやすいと思うのです。ほぼ日手帳の使い勝手の良さも、カバーとの一体感や、カバーの持つ機能、質感などに寄る部分が大きいと思っています。

付属のカバーが弱いので、ゴムバンドを支えきれないのがネック

その点、プレーンのカバーは、これはこれで軽くてシンプルで悪くはないと思うのですが、紙の、しかも比較的薄手のプレーンの表紙を支えるには、やはり少し弱いのも事実です。また、Lim Bookmark Sleeveを付けていると、そのゴムバンドのためにカバーが曲がってしまうのも、見た目機能共に減点材料です。しかし、これだけ薄い手帳だと、文庫用のカバーでも大き過ぎて、市販品でピッタリするものは見つかりません。

信頼文具輔「SPRGプレーン用カバー」各色23,500円
色は写真の黒の他にチョコがある。

唯一、多分、世界的にも唯一、このクオバディスの「プレーン」専用に作られたコードバンのカバーがあります。信頼文具輔で売っている「SPRGプレーン用カバー」がそれです。プレーンのスリムさを損なう事なく、高い質感と耐久性を持たせるために企画され、作られたものですから、プレーンとの一体感が素晴らしいのです。1,050円の手帳を入れるカバーとして23,500円は高いので、ガイド納富も購入までに随分悩みましたが、決心して手に入れてみると、そのフィット感は、それこそほぼ日手帳以上のものがありました。

蝋引きされているので最初は白っぽいが、使い込むと艶が出てくる

何より、Lim Bookmark Sleeveとの相性が最高です。ゴムバンドをしっかり受け止めるコードバンの一枚革は、薄くしなやかでいて、とても頼りがいがある質感。コードバンというと、少し厚ぼったいイメージがありますが、このカバーは、そんなこともありません。ただ、このカバー、あまり数は無いようなので、早めの購入をお勧めします。プレーンが好きな人なら、買って後悔はしないと思います。

ガイド納富の「こだわりチェック」

そうやって、出来上がったのは、とりあえず現時点での究極の持ち歩き用手帳です。コードバンのカバーに、クオバディスの「プレーン」「ほぼ日のメモ帳」「ほぼ日の路線図」が収められ、それらを、Lim Boolmark Sleeveがゴムバンドでまとめています。Lim Bookmark Sleeveのスリーブの中には名刺を数枚入れています。ペンホルダーにはロトリングの「4 in 1」、リフィルにHi-Tech-Cが入っています。あと付け足すなら、お好みでフィルム付箋を挟み込んだり、クリップを数個、プレーンのページに差したりしておくのも良いかも知れません。ガイド納富は、軽さを活かすためと、外出先ではあまり付箋を使わないため、それらはほぼ日手帳の方に装備しています。

あくまで、この手帳セットは、デスクワークが多いガイド納富の個人的な便利を追求したものなので、汎用性がどの程度あるのかは分かりません。それこそ分刻みのスケジュールを管理する必要がある方には向かないと思います。それでも、アップトゥデートに変化する未来のためのメモとして、外出先用の手帳が欲しい方には参考になるのではないかと思うのです(願いが叶ったり、自己実現に役立ったりはしませんが)。

最後に、クオバディスさん、プレーンの日本語版出してもらえませんか。慣れれば問題ないとは言え、フランス語の曜日表記とか、祝日表記は、それなりにオシャレではあっても、やはり使いにくいのです。とても、良い感じのレイアウトだけに、日本語というか、英語表記の曜日に、日本語の祝日、くらいでいければなあと思います。この一ヶ月見開き、一日一行というフォーマットは本当に気に入っていて、気に入るあまり、ガイド納富は、このフォーマットの予定表とメモ帳がついた、手帳のような雑誌まで作っているほどです。


<関連リンク>

クオバディス・ジャパンの公式サイトにある「プレーン」の紹介。購入も出来ます。
クオバディス・ジャパンのサイト

ほぼ日のメモ帳セットはこちらから購入出来ます
ほぼ日の路線図はこちらから購入出来ます

rethinkの「Lim Bookmark Sleeve」を紹介しているガイド記事
rethinkの「Lim Bookmark Sleeve」はアシストオンで購入出来ます
rethinkの公式サイトはこちら

マルチペンのリフィルを交換する面白さは、こちらのガイド記事で

伊東屋の「ヘルベチカ」はこちらで購入出来ます
クロスの「テックスリー」はこんなペンです

信頼文具舗でもクオバディス「プレーン」を扱っています

フィルム付箋はこちらがお勧めです

(AllAboutガイドからは相性診断ガイドの工藤さんインテリアショップガイドのくろださんも参加しています)

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