ルーペは常に手元にあると驚くほど便利な道具

エッシェンバッハ
「イージーポケット」6,300円
(税込)

例えば、FAXで送られてきた表の、小さくて印字がはっきりしない文字を読む時、文庫版のコミックスの欄外の書き文字を読みたい時、写真集の細部を詳細に見たい時、ふと入った雑貨屋で気に入ったアンティークを見つけた時、指などに棘がささった時、お気に入りのグッズについた小さな瑕を確認する時、地図の細部を確認したい時、などなど。

日常生活の中には、特に目が悪くなくても、ビジネス、プライベートを問わずルーペが手元にあれば、作業や仕事がスムーズにいくというケースが沢山あります。これが、老眼気味になってくる40歳半ば過ぎの方なら、そのシチュエーションはもっと増えるでしょう。普段の生活にメガネが必要ない人でも、意外に文字などが確認しづらいケースは多いものです。

ただ、そういうシチュエーションでスッと取り出せて、普段は邪魔にならず、しかも高性能で扱いやすく、デザイン的にも持っていてイヤではない、というくらいのものでないと、ルーペを日常的に持ち歩く気にはならないものです。今回、紹介する二つのルーペは、そんな条件を満たしたもの。そして、これまでガイド納富が30歳後半以上の方にプレゼントして、男女問わず喜ばれないことはなかった、鉄板のギフトともいえるものです。

機能のかたまり、エッシェンバッハ「イージーポケット」

厚さ6mmのボディに明るく透明度の高いレンズを搭載

ドイツの老舗光学メーカーにして世界最大のルーペメーカー、エッシェンバッハのルーペは、前に一度、ガイド記事でも紹介しましたが、今回、紹介したいのは、持ち歩いて外出先でスマートに利用する、というシチュエーションに特化したモデルです。名前も、そのコンセプト通りの「イージーポケット」

気軽に持ち歩けて、邪魔にならないように、とにかく薄く(約6ミリ)、軽く(31グラム)作られています。さらに、バッグの中にそのまま入れられるように、プラスチック製の外装が付いています。この外装はさらにグラスファイバー加工が施され、瑕がつきにくく割れにくいので、中のルーペもしっかり守ってくれます。胸ポケットに入れても邪魔にならないサイズなので、本当に、どこにでも持ち歩くことが出来ます。

ガラスより明るく透明な独自開発のデフラクティブ非球面レンズ

写真でも透明度の高さは分かると思う

使用されているレンズは、通常の薄型ルーペに使われているフレネルレンズ(レンズを同心円状に切ることで薄くしたもの)ではなく、光の回折(光の波が細い隙間から出る時に外側に広がっていく現象)を利用したデフラクティブ非球面レンズを使用。このレンズはエッシェンバッハ社が20年の歳月をかけて開発したものだそうです。

フレネルレンズだと、どうしてもレンズの片側に渦状の溝ができるため、そこが瑕付きやすく、また倍率もせいぜい2倍までしか実現できなかったそうです(イージーポケットは三倍です)。またその溝のために透明度や明るさも損なわれてしまいます。それらを解決したのがイージーポケットに使われているデフラクティブ非球面レンズなのだそうです。

実際に使ってみると、レンズに同心円状の渦が見えることは見えるのですが、それがレンズ表面の溝にはなっていません。バームクーヘンのように層が貼合せてある感じです。しかも、何かを見る時には、その渦は全く見えませんし、確かにガラスのルーペと比べても透明度の高さが解ります。またレンズ中央はもちろん、周辺部まで歪みがほとんどないので、文字を読むのがとてもスムーズです。また、三倍という倍率は、確かにこのサイズでは珍しく、使っていて倍率の点で不足になることはありませんでした。見たいものが、きちんと拡大されます。

白色LED搭載で暗いところでもハッキリ見える

見たい位置を明るく照す白色LED

イージーポケットは、外装からルーペを引っ張り出して使うのですが、レンズ部分をさらに引っ張ると白色LEDが点灯します。このLEDの照射方向が抜群で、見たい部分を的確に照らしてくれます。これは実際に使っていて、最も感動した部分。小さな活字の画数が多い漢字のような、通常のルーペでは細部が確認できないものも、明るく照らした上で拡大してくれるので、細かい部分までハッキリ見えます。

LEDは新開発のフラットタイプが採用されています。光源が球形ではないため、光が拡散せず、見易くなっているような感じですね。色も、真っ白なので、白い紙などの電球の明かりでは見辛いものでも、クリアに見ることが出来ました。ルーペ部分の出し入れで点灯消灯が行えるのも便利ですし、何より、このサイズで、ここまで明るい照明も内蔵しているというのは驚きです。電池はボタン電池「CR2025」を2個、連続5時間の点灯が可能。手に入りやすい電池が使われているのも嬉しい配慮です。

次のページは、とにかく薄い、ツァイスのカード型ルーペをご紹介




あのカール・ツァイスが作ったカード型ルーペ

カール・ツァイス「VisuCard」2,415円(税込)

カメラ好きなら誰でも知ってるレンズメーカー、カール・ツァイスのカード型ルーペが「VisuCard」。名刺サイズに厚さ0.8mmの正にカード型ルーペなのだけど、これが2,415円(税込)と、それなりの価格なのも、ツァイス製だと聞けば首肯けます(というかツァイス製品としては、目茶苦茶安いんですけどね・笑)。

とにかく薄いので、写真のように手帳の名刺入れや財布などに入れて持ち歩くことが出来ます。このサイズですから、持っていることも意識せずに、必要な時に「あ、そういえばルーペ、持ってたな」という感じで使う事が出来ます。

手帳の名刺入れにも入る薄さ

屈折型のフレネルレンズなので表には渦状の溝があり、ハードコーティングが施されているとはいえ、そのまま財布などに入れると、場合によっては瑕が付いてしまいます。そのため、この「VisuCard」には収納ケースが付いているのですが、それがまた薄いので、ケースに入れても全体の厚みが1mmを越えることはありません。

ケースごと名刺入れなどに入れておき、そこから本体だけを取り出すことも可能です。また、使用時には、それほど気をつけなくても、指紋も付き難く瑕にも強い構造なので、手軽に扱うことが出来ます。

ツァイスならではの明るく歪みの少ないレンズ

細部までクッキリ見える明るさとクリアさ

名刺サイズのカードの約70%がルーペなので、とても視野が広いのも「VisuCard」の使いやすいところ。カードの端をつまんで見たい場所にかざすだけで、見たい部分が拡大されます(倍率は1.6倍)。レンズは、マイクロ構造の非球面レンズを使用。ツァイスレンズの特徴でもある、視野の明るさは、このルーペにも受け継がれています。

また、中央部から周辺部まで、形の歪みが少ないので、文字を読むのはもちろん、絵画などの細部を見るのにも十分使えます。溝もほとんど目立ちません。使えば使うほど良く出来たルーペで、ガイド納富は、購入以来約3年、ずっと持ち歩いて、有効利用して、途中、父親にプレゼントしたり、お世話になった方に差し上げたりして、今や、手元にあるのが当たり前になっています。


ガイド納富の「こだわりチェック」

ルーペは、デスクの常備品でもあるのですが、今回紹介したような、使いたい時に、いつも手元にあって、すぐに使えるツールとしても、とても便利です。だからこそ、ポケットルーペも色々あるのですが、今回紹介した、二つが、双璧ではないかと思うのです。メーカーも、偶然ですが、エッシェンバッハとカール・ツァイス、ドイツのトップクラスのレンズメーカーですし。

ツァイスの「VisuCard」は、もう3年以上愛用しているガイド納富が自信を持ってオススメできる実用性の高さと携帯性の良さ。思わずルーペが手元にある有り難さが沁みる名作です。また、エッシェンバッハの「イージーポケット」は、そのスタイリッシュなデザインとルーペの性能、特に3倍という高倍率と、白色LEDによる照明の的確さで、シチュエーションを選ばずに、常に最高の視野を与えてくれる名品。どちらも、本当に持っていて損はありません。

また年長者へのギフトとして、この二つのルーペは本当に喜ばれます。少し前に紹介したペットボトルホルダーオリジナルのブックカバーに並ぶ、ガイド納富的鉄板ギフトです。気取らずに渡せるのも良いと思うのです。あと、デジカメと組み合わせて、小さなモノを撮影する時にも便利です。


<関連リンク>

エッシェンバッハのルーペ「イージーポケット」の詳細と購入はアシストオンで

エッシェンバッハのルーペ「viso-flex」の紹介記事はこちら

カール・ツァイスのカード型ルーペ「VisuCard」の詳細と購入はアシストオンで


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