アンチエイジング/アンチエイジング基礎知識

目のアンチエイジング(3ページ目)

目は遠近、明暗に合わせて見たものの情報を正確に伝えてくれる働き者です。しかし老眼、白内障など加齢とともに目の老化も進んでしまい、充血やくまなど見た目にもマイナスになります。そこで目の老化や病気を防ぐ方法について紹介します。

宇山 恵風

執筆者:宇山 恵風

アンチエイジングガイド

白内障の原因

血糖値が高めで糖尿病のリスクが高い人は白内障に要注意

血糖値が高めで糖尿病のリスクが高い人は白内障に要注意

目のレンズの役割を担う水晶体は、無色透明で光の透過性にすぐれていますが、加齢や糖尿病などの影響で水晶体が濁り出すと光が透過しにくくなり、乱反射して見たものの情報を映し出す網膜にきちんと像が映らなくなってしまいます。おもな原因としては、加齢、糖尿病、アトピー性皮膚炎、風疹、ステロイド剤、放射線などの影響があります。

白内障の自覚症状は水晶体の中心部分から濁っている場合、眼鏡が合わなくなったり、一時的に近くが見えやすくなったりします。水晶体の外側から濁ってくると、初期には自覚症状がなく、次第に中心部分に広がるにつれて目がかすんだり、二重、三重に見えるようになることがあります。

白内障の予防と対処法

白内障の予防には、糖尿病など他の病気にならないように生活習慣を見直すこと、そして目の老化を予防するために抗酸化物質のルテイン、アントシアニンなどを含んだ食物やサプリメントをのむことだといわれます。紫外線や目を酷使するのも白内障を引き起こす原因なのでサングラスをかけたり、ときどき目を休ませるようにしましょう。

白内障は早期に見つかれば点眼薬で進行を遅らせれることができます。40歳を過ぎたら年に一度は眼科健診を行い、白内障のチェックもしてもらいましょう。もし白内障が進行してしまっても、最近では濁った水晶体を人工レンズに取り替える手術が日帰りで受けられるようになりました。

加齢黄斑変性症の原因

視力の低下にもつながるので加齢黄斑変性症は早期に発見しよう

視力の低下にもつながるので加齢黄斑変性症は早期に発見しよう

目で見た情報を脳に伝える役割をする網膜の病気も、近年では増加、低年齢化しつつあります。網膜の中心にある「黄斑」の細胞が老化したり、そこに老廃物がたまって機能が低下すると、ものが歪んで見えたり、見ているものの中心が欠けたりします。網膜に何らかの理由で新しい血管ができて、これが破裂したり老廃物が染み出すことが原因になる場合もあります。これが加齢黄斑変性症と呼ばれる症状で、原因についてはまだはっきりせず、放置すると視力の低下や失明につながります。

加齢黄斑変性症の予防と対処法

加齢黄斑変性症は亜鉛不足との関係が指摘されていることや、カロチノイドを含む緑黄色野菜の摂取が少ないこととの関連性も考えられるのでこれらの栄養素を含む緑黄色野菜や貝類、海草類などを摂るように食生活の見直すことも大切です。

また加齢黄斑変性症の対処法は、初期であれば点眼薬の投与ですみますが、進行するとレーザー治療で新しくできた血管の活動性を低下させることもあります。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    (ミーコ)明日きれいになれる!ビューティ特集&コラム

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます