アンチエイジング/アンチエイジング基礎知識

目のアンチエイジング(2ページ目)

目は遠近、明暗に合わせて見たものの情報を正確に伝えてくれる働き者です。しかし老眼、白内障など加齢とともに目の老化も進んでしまい、充血やくまなど見た目にもマイナスになります。そこで目の老化や病気を防ぐ方法について紹介します。

宇山 恵風

執筆者:宇山 恵風

アンチエイジングガイド

老眼の原因

目の一番表面にある水色部分が水晶体

イラストの左の目の表面近くにある水色部分が水晶体

目の老化で最も一般的なのが老眼。老眼は40代前後から徐々に近くのものや細かい文字が見えにくくなる現象です。目の水晶体が固くなったり、水晶体のまわりで屈折力を調節する筋肉が老化することで、ピントを合わせにくくなるのが老眼の原因。近視の人も老眼になりますが、近くにピントを合わせやすいので、老眼に気づかないことが多いので、近視は老眼になりにくいと思われがちです。

老眼の予防と対処法

目の疲れをためないようにして老眼を先送りしよう

目の疲れをためないようにして老眼を先送りしよう

老眼を予防する方法は残念ながら目の疲れをためないことぐらいしかありません。老眼になると集中力が落ちて本や資料を読む効率が悪くなります。また近くのものを見ると肩こり、頭痛などを起こしたり、目が疲れやすくなったりするので無理をしないで早めに眼科医に相談しましょう。

眼科では老眼を矯正する眼鏡や疲れ目を予防・緩和する薬を処方してくれます。また近視の人はいま使っている眼鏡やコンタクトレンズの度を下げたり、近くを見るときだけ眼鏡を外すことで見えにくさが改善することもあります。最近では老眼を矯正するコンタクトレンズも販売されているので、興味のある人は一度眼科医に相談しましょう。

ドライアイの原因

ドライアイの予防には目薬をこまめに差すこと

ドライアイの予防には目薬をこまめに差すこと

目をうるおいのベールで包む涙の量は加齢とともに減少します。これが原因で目が疲れやすくなったり、物が見えにくくなったり、視界がかすんだり、目が乾いてまばたきしにくくなったり、光がまぶしく感じたりする場合は、ドライアイの可能性があります。

目が乾くと、視界が悪くなって、目が疲れやすいだけでなく、細菌感染や炎症を起こしやすくなり、ドライアイ以外の目の病気の原因にもなります。

ドライアイの予防と対処法

日頃から目の渇きを感じたらこまめに目薬をさして目の水分補給をしましょう。目薬をさすときは、まつ毛や目に容器が当たって汚れないように十分注意してください。目薬には保湿力の高いヒアルロン酸が配合されたものがおすすめです。生活している場所の湿度管理も加湿器などを使って乾燥しすぎないように調節しましょう。

同じ姿勢で読書やデスクワークなどを続けると、肩や首、目の血行が悪くなって、目に必要な酸素や栄養が十分に行き渡らなくなるだけでなく、老廃物も溜まって、目の機能が低下し、老化を早める原因になります。これを防ぐためにも蒸しタオルを目の上に置いて目のまわりを温めて血行を促進しましょう。また首、肩のまわりを温めたり、温めた指で目の周辺をやさしくマッサージするのも血行を促進して目の疲れを解消します。

テレビ、パソコン、携帯電話の画面を見ているとき、目の渇きを感じることがありませんか? 集中して目を使うと、まばたきの回数が半分以下に減ってしまい、目のうるおいが失われやすいもの。またパソコンの画面に向かって、同じ姿勢を取り続けることで、肩こりや腰痛、首の痛みなども起こしやすいので、1時間に1回、5~10分程度の休憩を入れて、肩や腕を回すストレッチ、立ち上がって背伸びをするなどの軽い運動、目薬を差して窓の外を眺めるなどして、目の疲れを取るようにしましょう。

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