WILBEEが移転しました!


WILBEE
最近移転したWILBEEの外観。けっこう入りやすい雰囲気ですね。場所は葛飾区立石 8-33-5です。
少し前の話になりますが、テーラーのWILBEE(ウィルビー)がほんの少しだけ移転しました。場所は以前と同じ葛飾区立石です。

この葛飾区をはじめ下町界隈には昔から腕のいいテーラーがけっこうありました。それこそイギリスやイタリアに引けを取らない仕立て職人も大勢いたのでしょう。

残念ながら、そんな老舗テーラーも時代の流れか次々と姿を消しています。

WILBEEは彼らの残した伝統的な仕立て技術を継承しながらも、現在主流のイタリアなどのスタイルを加味して、着心地のよい耐久性のある服をつくっています。


といっても敷居の高い老舗テーラーではないので、けっこう入りやすいです。

マシンメイドのかなりお手頃価格の「レギュラー」のスーツから、一人の職人が全工程を行う「サルトリア」まであります。

WILBEE サルトリア
WILBEEのサルトリアはすべてにこだわっています。ステッチも仕立て職人の手によるハンドステッチです。
とくにこの「サルトリア」は職人のハンドによる工程が多く、超絶技巧を駆使したスーツです。

それでも仕立て代が7万円(生地代は含みません)ですから、絶対にお得です。仮縫いを付ける場合は2万円増しです。

たしかに最近では、イージーオーダーやパターンオーダーのスーツも良くなってきました。10万円も出せば既製のいいスーツが買えます。

しかし工場生産には限界があり、まだフルオーダーとの差は確実にあります。

仕立て職人が時間をかけて行うイセこみなどのアイロンワークや芯据え、袖付けといった作業は、フルオーダーならでは完成度の高いものです。


仕立て方法は3種類から選べる


WILBEE サルトリア
WILBEE サルトリアのスーツです。肩と胸のシルエットが美しいですね。高いゴージラインとチェンジポケットが英国風です。でも玉縁部分の幅が広くて、ちょっと遊んでいます。これはあくまでも参考モデルですから、自分の好みを反映できます。シングルのスーツ 価格7万円(生地代は含みません)、仮縫いはプラス2万円。
WILBEEの仕立てはとうぜんフルオーダーです。その種類を簡単に説明すると、

レギュラー・・・すべてマシンメイド/シングル 3万5000円(生地代は含みません)、仮縫いはプラス1万円。

カスタム・・・マシンメイド+要所手縫い+芯地、付属品にもこだわったスーツ/シングル 5万円(生地代は含みません)、仮縫いはプラス1万円。

サルトリア・・・職人による丸縫い(全工程を一人の職人が担当)、手縫いによる箇所が多くなり、脇刺しハンドステッチなど、手仕事ならでの工程が増えます。すべてにこだわったスーツです/シングル 7万円(生地代は含みません)、仮縫いはプラス2万円。


これを見ると、レギュラーの仕立て代があまりにも安いので、「つくりは大丈夫?」と心配になる人もいるでしょう。

でも大丈夫です。フルオーダーですから、丁寧に採寸してくれて、自分だけの型紙をおこしてくれます。縫製はマシンメイドとはいえ、しっかり縫ってくれます。

靴にたとえると自分のサイズに合った木型を削ってくれて、縫うのはマシンメイドのグッドイヤーウェルテッド製法といった感じです。

WILBEE
WILBEEの店内。スーツの仕立て方法やシルエット、生地、ボタンなど、じっくり時間をかけて選べます。参考になるスーツが載った雑誌を持ち込んでも構いません。いろいろ相談に乗ってくれますから、初めてフルオーダーされる方も気が楽です。
もし少しだけお金に余裕があれば、耐久性のある上質の生地を選んで、さらに仮縫いをつけてもらうのも手です。

既製スーツよりも数段上のスーツになることは間違いありません。

それにゴージラインやラペルの幅、着丈などもアレコレ注文できますから、オーダーするのも楽しくなります。

なんてたって「10万円以内でこだわりのスーツをつくる」がこのテーラーのコンセプトですから。

レギュラー」は初めてスーツをオーダーする人におすすめです。2着目は「カスタム」にしてみるのもいいでしょう。


次のページは、「こだわりのサルトリアとは!? と、お問い合わせ先」です

こだわりのサルトリアとは!?


WILBEE サルトリア 脇刺し
サルトリアならでの脇刺し仕様。他のテーラーではほとんど見ないです。個人的にもけっこう好きなディテールです。
サルトリア」はつくりにこだわっています。たとえば脇刺しは既製ではもちろん、フルオーダーでもあまり見かけないディテールです。

これはたんに汗対策や補強というだけでなく、薄いパッドを入れて刺繍のように縫い付けることで、腕のおさまりが良くなって、フィット感が増します。

ちなみにこの装飾的なステッチは職人によってそれぞれ違うそうです。ちょっとした遊び心ですね。なぜか手編みのアランニットを思い出してしまいました(笑)。


WILBEE サルトリア 後ろ身頃に下がった肩線
肩線が後ろ身頃側に下がっています。ここまでくると、落ちているといったほうがいいかもしれませんね。イセ量を増やすという効果もありますが、正面から見たときの肩のラインは本当にきれいです。
肩線が後ろ身頃側に下がっています。通称バックソーイングと呼ばれる仕立てですが、これは正面から見たときに肩の縫い目が見えないため、すっきりと美しいラインが出ます。

このように肩線を後ろにまわすことでイセ量を増やすことができるわけです。

これほど後ろに下がっているのは他では見かけません。まさにWILLBEEならではのオリジナルデザインです。

また、この肩線に合わせて裁断された毛芯が肩をすっぽりと覆っているため、肩のラインがきれいです。前肩の補正もできています。


WILBEE サルトリア 観音開きの裏地
写真では少しわかりにくいですが、裏地が2枚重なっています。これもあまり見ない仕様です。
裏地は観音開きと呼ばれるつけ方です。これは背中の中心線に4枚の生地が重なるため、背中のラインがきれいに出ます。

強度にも優れ、長期間にわたって美しいラインを保つことができるというわけです。

もちろん表から見えない芯地にもこだわっていて、毛芯には復元力の優れるキャメルヘアを使用。

さらに胸増し部分には本バス芯(馬の尻尾の毛)を使って、胸まわりを構築しています。

とくに本バス芯は厳選した最高級のホワイトホースのものを使っています。こうした贅沢な毛芯を使うことで、軽くしなやかで、美しいシルエットを長い間保つことができます。


WILBEE サルトリア ハンドステッチ
仕立て職人の手による本物のハンドステッチです。ハンド風のAMFミシンステッチだと日産60着ほどできますが、このハンドステッチは2~3着が限界だそうです。手仕事ならではの柔らかさがあり、温もりを感じます。
扱っている生地はエルメネジルド ゼニア、カノニコ、ドラッパーズ、ドーメル・・・など、イタリアやイギリスの生地を豊富に揃えています。

なかにはホーランド&シェリーといった贅沢な生地もあります。

以下、おすすめの生地です。これに前述の仕立て代をプラスすればいいわけです。

カノニコ(ウール&キッドモヘア) スーツ用 生地の価格2万2000円

ホーランド&シェリー シアサッカー ジャケット用 生地の価格2万5000円

ウィリアム・ハルステッド(スーパー120’s&モヘア) スーツ用 生地の価格5万5000円

WILBEE オリジナル スーツ用 生地の価格1万4000円
すべて税込み価格です。

初めてフルオーダーしようという人にぜひ扉を叩いてほしいテーラーです。気軽に相談に乗ってくれますよ。

商品の問い合わせ先
WILBEE
東京都葛飾区立石8‐33‐5
TEL&FAX 03‐3696‐4877
http://www.wilbee.jp
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