「SOLO PANTALONE(パンツ一筋!)」のイタリアブランド

インコテックス
イタリアを代表するパンツブランド。ぜひとも一度はお試しを。他ブランドとの差がはっきりと分かるはずです Photo:石井幸久
スーツ以外にプレスを入れて穿くウールのドレスパンツをお持ちですか? 意外なことに、デニム意外の休日のドレスカジュアル(ドレカジ)にはスーツのパンツを流用するという方がいるようです。スーツの組下パンツは、ジャケット着用前提のシルエットなので単品ではいたらカッコ悪いですよ。

まだ納得のいくドレスパンツをお持ちでないなら、迷わずインコテックスへどうぞ。

インコテックスは1951年、イタリア・ベネチアに創業したパンツ専業ブランドです。いまでは大規模な総合アパレルメーカーとなりましたが、「インコテックス」ブランドはパンツのみに取り付けられます。イタリアのサルトリア(仕立て屋)仕様のベーシックなトラウザーズですが、会社に着て行くのはもちろん、カジュアルに着てもスマートに見える点は明らかに他のパンツとは異なります。他メーカーのドレスパンツを穿いて、まぁ、こんなもんかなと思っていた方なら、ぜひインコにトライを。「俺、こんなに脚長かったっけ?」と、驚くはずです。

40代オーバーの80年代ソフトスーツ世代には、ウェストにプリーツの入ったパンツのほうが、腰回りにゆとりがあって穿きやすいうえお洒落なのでは? と思われる方もいるかもしれませんね。たしかにそういう時代もありましたが、もうすっかり時代遅れです。いまだにミドルエイジには当時と同じシルエットのダボダボシルエットの方も見受けられます。早々に考えを改めてください。同時に腰ばき世代の若いビジネスマンの方、時代はすっかりタイト志向ですよ。都会のイケメンは誰も腰ばきなんかしてませんからね。

今回、インコテックスの代表モデルを3型履き比べてみました、微妙な差が伝わるといいのですが、実際は個々の体形によって着たときの印象は異なります。気になったら、ぜひ試着してみてください。

インコテックスの基本「36」モデル

インコテックス></td></tr><tr><td class=インコテックス36モデル2万6250円(伊勢丹新宿店 TEL:03-3352-1111) Photo:石井幸久
クリース(プレスライン)を入れてはく、ドレススタイルのためのパンツとして、本国で不動の人気を誇るのが、こちらの「36」モデル。インコテックスの基本ともいえるスタイルです。

直立時にフロントが浮かず、太腿のサイド部分が膨らまないようにシェイプされているので下半身がすっきり、脚も長く見えるのが特長です。着丈が長めのクラシックなジャケットには、裾幅20.5?からはじまって丈詰めするとちょうど21?ぐらいに収まる「36」モデルが、バランスよくコーディネートできます。

ノープリーツですっきり見えるフロントに、緩やかなテーパードラインは、ビジネススタイルから大人のためのオフのカジュアルスタイルにまで対応するオールラウンダーです。足元は革靴はもちろん、スニーカーを合わせても様になります。素材はビジネスなどドレスなシーンに相応しいウール素材から、気軽なストレッチピケまで抱負なラインナップがあります。

見た目にはそれほど細く見えないため、スーツの組下パンツのような安定感もあるはずです。「モテスリムとか気恥ずかしいんだよね」と、細すぎる今どきのパンツシルエットには抵抗があるクラシック志向の方にもおすすめです。

ちなみに腰位置が高くて大きい外国人は、逆台形のテーパードラインが美しいボトムズシルエットを描きます。胴長で腰回りが小さく膝下が短い日本人がはくと、逆三角形のシルエットは重心が低く見えるので脚長の視覚効果は薄れます。そのためデニムも昔ながらのテーパードラインより、膝下ストレートやブーツカットのような「セレブデニム」が似合うのです。この事実にいちはやく気付いたインコテックスは「日本人に似合うドレスパンツのシルエットがあるはず」と研究を重ね、日本仕様のモデルを開発しました。それが、次にご紹介する「J35」モデルです。

次のページではJ35と30モデルを紹介します

日本人の体形向け「J35」モデル

インコテックス></td></tr><tr><td class=インコテックスJ35モデル2万6250円(伊勢丹新宿店 TEL:03-3352-1111) Photo:石井幸久
「36」モデルの項でも述べたように、テーパードシルエットは腰位置が高く上半身に比べて脚の長い欧米人体形をベースに作られたものなので、胴長短足の日本人体形にはバランスがイマイチに見える場合があります。特に裾丈を詰めてしまうと、膝位置が低くなり過ぎてやけに裾すぼまりに見えたりします。

これを逆手にとったスタイリングもあるんですが、どうせなら脚長スマートに見せたいのが世界の共通認識。そこでインコテックスが開発したのは、膝から上の部分を細くシェイプすることで膝位置が高いように見せる日本人向けの「J35」モデルです。「J」は「JAPAN」の頭文字ですね。腰が小さく扁平な日本人のために、ヒップトップの高さも削られているので、バックスタイルもすっきり見えるようにパターンがとられています。素材や色のバリエーションはじつに幅広く、ウール、コットン、リネンまで、オンからオフまであらゆるシーンと着こなしに対応します。

写真を見てもお分かりかと思いますが、全体に細身でおしりのたるみもありません。これは同サイズの「36」モデルと比べて実寸上、股上をマイナス1cm、ワタリをマイナス1.5cm、膝をマイナス0.5cm設定にしています。わずかな差ですが、これが大きな差を生むんです。これならヒップが半分見えるような着丈が短い、いまどきの短丈&細身ジャケットにも似合うので、若いビジネスマンのスリムなジャケパンスタイルが完成します。

カジュアルにポロシャツ1枚で着ても、おじさんっぽく見えませんね。キメキメのビジネススタイルではなくとも、ちょっとおしゃれして出かけたいデニムでは入りにくいレストランやラウンジでのスタイルにも適しています。

本国で人気のスリムな「30」モデル

インコテックス></td></tr><tr><td class=インコテックス30モデル参考商品(伊勢丹新宿店 TEL:03-3352-1111) Photo:石井幸久
イタリア本国では前出の「36」モデルより若い人に好まれるモダンパンタローネとして大人気のこちら。「J35」に近い細身シルエットですが、ワタリ部分はプラス0.5cm、裾幅をマイナス1.5cmにして、強めのテーパードをかけています。ちょっとモード風なシルエットになるので、ビジネススタイルに活用もできますが、オフのモダンな着こなしにも似合うはずです。

見た目にはモッズ風というか、ジャズマン風だったりもするので、裾丈を短めに設定してスカパラっぽい細身のスーツスタイルを狙うなら、こちらが似合いそうです。今年はブーツの人気が高いので、ウールパンツをインする着こなしにもこれならいけそうです。「J35」だと真面目すぎるという方、デザインやアート系の業種の方の着こなしにも対応するのではないでしょうか。


「36」「J35」「30」と、今回は3本の代表的なモデルをご紹介しましたが、インコテックスのラインナップはまだまだあります。ワンプリーツ入った伊勢丹メンズ限定の「34」モデルほか、ショーツも多彩にラインナップされていて、最近はデニムをはじめ5ポケットタイプを揃えた「チンクェタスケ(イタリア語で「5ポケット」の意)」ブランドも人気です。

カジュアル優先でも、たまにはきちんとした服装が必要なときもあります。チノパンぐらいで済むうちはいいのでしょうが、いつか必ず大人のパンツをはかなくちゃ、と思う日がくるはずです。20代なら彼女とキメのデートに星付きのレストランへ行くとか、彼女のご両親に初めて会うとか。結婚してお父さんになっても、上司の家に顔を出すとか、子供の参観日とか、スーツじゃちょっと堅苦しいかなというときに組下パンツを単品流用というわけにはいかないですから。

グレイのインコテックス一本持っていれば、どんなスタイルにも着回しが効きます。騙されたと思って、ぜひ。ガイドも最初の一本は、騙されたと思って投資することにしましたが、すっかり元を回収しましたから。

【問い合わせ先】
伊勢丹新宿店
TEL:03-3352-1111(大代表)
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