安物買いの銭失いしてないでしょうか?

バッグ好きの私は、気付けばいろいろなタイプのバッグを持っています。でも、よく使っているのは気に入っている数個のみ。だったらバッグは、最初から長く使えるものを少数精鋭で愛用するのが賢明ではないでしょうか。「安物買いの銭失い」という諺もある通り、流行りのバッグをたくさん揃えるよりも、一生ものを厳選して手に入れた方が合理的です。そう思った時、自然とイタリアのバッグブランドに目を向けていました。上質なバッグが揃っているからです。

イタリア生まれの良質なバッグに注目

「イタリアは昔から革産業が盛んなので良い革があり、上質なレザーバッグができるのではないかと思います」(フィーゴ MD統括部 加藤由紀子さん)。

「バックの製作に必要なレザー、ファブリック、付属類といった良質な材料がイタリアには多いんです」(アマン 営業 杉本圭さん)。

今回アドバイスを仰いだイタリア通なファッション賢人の方々からも、確証が得られました。イタリアでは現在も数多くのタンナーが存在しており、製品に使えるハイクオリティの素材が非常に豊富。自ずと、長く付き合えるバッグが生まれるのです。また、イタリアブランドのバッグにはセンスの良さも感じられます。パーツのひとつひとつはもちろん、完成品にもリッチな雰囲気が溢れているのです。

「イタリアでは洋服やシューズと同じく、ファッションアイテムのひとつとしてバッグを捉える傾向にあります。そもそもバッグの使いが方が違うのです。どう持ったらカッコ良いか、どういうスタイリングに似合うか……。そういう発想から作られており、良い意味で機能性は二の次です(笑)。だからこそ独特の色気や艶が感じられるアイテムが多く、老舗ブランドが今でも残っているのではないでしょうか」(セルツ プレス 萩原武さん)。

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イタリアブランドのバッグが上質な理由は、その土地ならではの特徴にあるようです


つまりイタリアには、クオリティもデザインもレベルの高い名門バッグブランドが多いということ。一生ものとして重宝したくなるバッグが豊富なのです。ヨーロッパでは、上質な家具や時計、トランクケースなどを代々受け継いでいく文化が根付いています。

それをそのままカジュアルバッグに置き換えるのは難しいかもしれませんが、それに匹敵するような、高い耐久性と時代に左右されないデザインを兼ね備えるバッグを手に入れたいものです。それは、エコの観点からもますます大切な考えからになるはずです。少々前置きが長くなりましたが、そんな視点からおすすめのイタリアブランドをピックアップしました。

ライフスタイルを豊かにするダニエル&ボブ

1976年にフェッラーラで創業されて以来、イタリアらしい高いデザイン性とクラフツマンシップを融合したレザーグッズを提案し続けているDaniel&Bob(ダニエル&ボブ)。デイリーライフを豊かにする上質なレザーバッグが、ヨーロッパを中心とする本物志向の人々から支持されています。

「レザー製品は手に入れた時には未完成品。購入後、使い人の歴史が加わり、味や風合いが変化して初めて出来上がるものだと思っています」(セルツ プレス 萩原武さん)。

つまり、Daniel&Bob(ダニエル&ボブ)にとっては、本当に長く使えるバッグ=レザーバッグなのです。

高い人気を誇る定番バッグ

今回紹介する2点はともに、RODI(ローディー)と呼ばれるエクスクルーシブレザーを使用。タンナーと共同開発したブランドの顔ともいえるべき素材です。大きな特徴はベジタブルタンニンなめし。化学薬品を使わずに仕上げたレザーは、経年変化が美しく現れます。上質なレザーは使う事で風合いが増し、完成度も高まっていくのです。

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Daniel&Bob


上の「CULODORO」は、ハンドルとストラップの2ウェイタイプ。ストラップは肩掛けするのに最適に長さになっています。また、側面のスナップボタンでバッグの容量を変化させられるのも便利。普段使いから旅行まで幅広く使えます。

柔らかいフォルムのショルダーバッグ

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Daniel&Bob


マイルドなシルエットと武骨なパーツとのブレンドが独特の魅力となっている「JASMINE」。荷物の量、ストラップの長さ、持ち方などによっていろいろな表情を見せてくれます。それはつまり、さまざまなスタイルに合わせられるということ。流行り廃りに左右されてないデザインも、一生ものの重要な条件でしょう。

実力派ファクトリーのフランク・ダニエル

FRANK DANIEL(フランク・ダニエル)は、ヴェネチアから数キロのマルゲーラを本拠地とするレザーファクトリー。ユニークでありながら実用性も兼ね備えたバッグが特徴的です。素材や色を探求し続け、その工程や変化をも楽しみながら、そこに職人技術を組み合わせています。

「繊細でありながら耐久性もあるリモンタナイロンを使用するなど、素材にこだわっているので長く愛用できると思います。また、売りでもある『レザー使い』は光沢感などが上品。各所に収納を増やしていて機能面も兼ね備えています」(アマン 営業 杉本圭さん)。

長く使うならやはり、品格や使い勝手の良さも不可欠です。

レザーのラインが効いているトート

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FRANK DANIEL


ナイロン製のトートバッグは軽薄なイメージになりがちですが、ダークトーンならそうはなりません。しかも、キャンバス地にレザーのラインを組み合わせたパーツがリュクス感を演出。さらに、スポーティなスタイリングにも似合うデザインに仕上がっています。トートバッグとは言え、着脱式のストラップも付いているので肩から掛けることもできます。ナイロン製の軽さを生かし、自転車に乗る際などに使っても良いかもしれません。

ブラックの統一感はいつの時代もクール

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FRANK DANIEL


自立できるトートバッグは、外出先での置き場所にも困らず便利です。また、側面のポケットや内ポケットなど、見た目以上に収能力も備えています。モノトーンの着こなしに似合うのはもちろんですが、ラフなコーディネイトの引き締め役も担ってくれるはずです。

親から子へ受け継がれるもの作りを目指すフェリージ

1973年に歴史と芸術の小都市、フェラーラで誕生したFelisi(フェリージ)。革製品を作る工房から始まった質の高さやオリジナリティで瞬く間に評判に。そして、海外からも高い評価を得るブランドへと成長したのです。

「今回のバッグはフェリージが創業の初期から展開しているバッグ。定番中の定番です。それはつまり、いつの時代にも合う不変で普遍なアイテムということですよね」(フィーゴ MD統括部 加藤由紀子さん)。

大きさもカラーも種類豊富なボストン

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Felisi


創業当時、革小物を持ち運ぶために生まれたというボストンバッグは、用途に合わせてサイズが選べます。カラーバリエーションも豊富で、定番カラーに加え、新色がデビューすることも。南京錠がふたつ付属しているので、ヴァカンスのお供にも最適です。

また、シルクのような光沢感を持つナイロンと、昔ながらのナチュラルレザーとのコントラストも特徴的。このコンビ素材のバッグは1992年に発売されて以来、高い人気を博し、Felisi(フェリージ)の象徴的な存在となっています。

使い勝手の良い小ぶりなショルダーバッグ

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Felisi


バッグを手持ちするのが苦手な人は、ショルダーバッグがおすすめ。飽きの来ないデザインと、爽やかな品格を宿すネイビーの組み合わせは、いつまでも色褪せることはないでしょう。小ぶりなサイズや軽さが使いやすいので、ちょっとした外出にも重宝します。フロントの立体ファスナーポケットは、モバイルなどを入れるのに便利です。ほかのカラーも展開されていますので、ショップなどで確認してみてください。

今回はイタリアブランドのバッグをフィーチャしつつ、一生付き合えるバッグを紹介しました。信頼できるバッグ探しに役立てば幸いです。

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