文章 : 佐藤 明男(All About「男のヘアケア」前ガイド)
「薄毛さん応援企画!」も8回目。今回は今井くん(仮名)が、薄毛に似合うファッションをレポートしてくれました。3回目のレポートで「薄毛に似合う髪型」に挑戦し、見事イメチェンした今井くんですが、今回はどんな変化を見せてくれるのでしょうか? 早速、レポートをお届けしましょう。



薄毛応援企画第8弾 今井くんレポート!

こんにちは、今井です。今回のテーマはファッションです。正直なところ、気恥ずかしさもあって、普段は冒険せずに定番の服を選んでしまいがちです。でも、着る服によって人の印象は変わりますし、それによって得することもあるはず。そこで今回は、All About「トレンドファッション」ガイドの久野梨沙さんにご協力をいただき、薄毛に似合うオン(仕事)とオフ(休日)のファッションに挑戦してみました。

スポーティにまとめ、
Vゾーンに明るい色が鉄則

久野さんはパーソナルスタイリストといって、個々のお客様に対し、似合うファッションをアドバイスするお仕事をされている方です。その久野さんに服を見立てていただけるとあって、前日には、以前「薄毛に似合う髪型」のレポートの際にお世話になったサロンに赴き、髪をカットしてもらいました。

そして当日。はじめに僕のファッションチェックから。「ジャケットとパンツの色は黒ですが、コットン素材なのでカジュアルな雰囲気が出ていますね。悪くはないですよ」と久野さん。まずは一安心です。

自前の服を着る今井くん
「前日にヘアカットをしてきた」という今井くん。自前の服はカジュアルな素材のおかげで年相応に見えるものの、これといったポイントもないため、頭部に目がいきやすいかもしれません。

改善点をうかがったところ、薄毛の人に似合うファッションのポイントを2つ教えていただきました。

~薄毛の人に似合うファッションの2大ポイント~

【1】スポーティにまとめる
薄毛の人はとかく老けて見えがち。クラシックな装いは余計に老けて見える可能性があります。だからといって、モード系やちょいワル系に走ると、いやらしいオヤジに見えてしまうので、こちらも要注意。薄毛なら、さわやかさを強調するスポーティな雰囲気がおすすめです。
【2】Vゾーンを明るい色でまとめる
Vゾーン(襟もと~胸元にかけて)に明るい色をもってくることで、目線がそこにいきやすくなります。つまり、薄毛に目がいきにくくなるのです。

僕もさわやかさを心がけたつもりですが、Vゾーンをもう少し明るくすればよかったかもしれません。とはいえ、明るい色というと奇抜な感じがして、なかなか取り入れにくいもの。この後、その辺りのコツも伺っていきます。

イタリア製スーツで
さわやか&知的に変身!

続いては、いよいよ久野さんが選んでくれた服を着てみるコーナーです。まずは、オンのファッションであるスーツから。僕もそうですが、薄毛の人でスーツが苦手な方は多いのではないでしょうか。理由は、オジサンくさく見えるから。しかし、社会人にとってスーツはマストアイテム。そこで、スーツ選びのポイントを久野さんに伺うと、チャコールグレーやエンジといった地味で暗い色を避け、青に近いネイビーやライトグレーなど明るめの色で細身のシルエットのものを選ぶと若々しく見えるというアドバイスをいただきました。今回、選んでくれたスーツも、ネイビー地に白の細いストライプが入ったイタリア製のもの。スタイリッシュなスーツは、着るだけで背筋がピンと伸びる感じがしますね!

おしゃれなスーツを着る今井くん
ネイビー地に白のピンストライプのスーツにクレリック?ャツ、ピーコックグリーンのストライプのネクタイ、ミントグリーンのチーフというコーディネート。視線が自然とVゾーンにいくように計算されています。

また、先ほど紹介した2大ポイントにのっとり、Vゾーンを明るい色でまとめることも大切です。今回は、クレリックシャツ(襟と袖が白生地で切り替えになっているシャツ)で襟元を明るくし、シャツのライトブルー地と同じ寒色のピーコックグリーンのストライプのネクタイでメリハリをつけつつ、さわやかさを演出しています。さらに胸ポケットにはミントグリーンのチーフを! こうしてVゾーンから胸にかけて明るい色でまとめることで、視線が自然とVゾーンに集まり、若々しい印象を与えているのですね。

なお、今年の流行色はライトな色。スーツを新調するなら、青に近いネイビーやライトグレーがおすすめです。とはいえ、高価なスーツは家計を圧迫しそう。その場合、明るい色のネクタイやチーフを1つ買って手持ちのスーツに合わせるだけでもずいぶんと印象が変わるもの。ぜひ、挑戦してみてください。

さて、ここからがちょっとした小技です。

まずはネクタイですが、幅が細めのときには小剣(ネクタイの細い部分のこと。通常は大剣の裏に隠れる)をわずかにずらす“小剣ずらし”というテクニックを使えば粋にみえるそうです。また、白地にピーコックグリーンのストライプのネクタイは、一見すると明る過ぎて合わせにくそうに思えるのですが、ライトブルー地のクレリックシャツと合わせることですんなりと馴染みます。ミントグリーンのチーフもネクタイの色と同系色なので違和感がないですね。

スーツ着こなしの小技
写真上:ネクタイは“小剣ずらし”でこなれた雰囲気に。Vゾーンは、男性も抵抗なく取り入れやすいブルー系で統一。
写真左下:“段返り3つボタン”のジャケットは、2つめのボタンだけをとめましょう。
写真右下:パンツ丈は“ワンクッション”がビジネスマナー的にベスト。

ジャケットは、“段返り3つボタン”と呼ばれる一番上のボタンが襟の裏に隠れているタイプ。この場合は、2つめ(真ん中)のボタンだけとめるのがルールです。普通の3つボタンなら、一番上と2つ目をとめます。一番下のボタンは常に開けておくのがビジネススーツのマナーだそうです。

難しいのがパンツ丈です。ストレートパンツなら、まっすぐ立ったときに少したわむ程度の“ワンクッション”という長さがベスト。若い人の中にはパンツ丈が短すぎる人も多く見られますが、短めの丈はカジュアルではいいけれど、ビジネススーツとしてはカッコ悪いので注意しましょう。

次ページでは、薄毛に似合うオフのファッションを紹介!