文章 : 佐藤 明男(All About「男のヘアケア」前ガイド)
シャンプーは、ヘアケアの第一歩。自分に合ったもので、髪の毛だけでなく、地肌と毛穴を清潔に保つことが薄毛対策には重要です。しかし、シャンプーは星の数ほど出回っていて、どれを選んだら良いのかが分かりませんね。そこで今回は、薄毛に悩む人のために、自分に合ったシャンプー、髪の健康に良いシャンプーの選び方を考えてみましょう。

シャンプーの基本7要素を見てみよう!

まず、シャンプーとしては何が大切か、7つの基本要素を考えてみましょう。

髪と頭皮に影響するシャンプーに求められるものは少なくありません。
1. 洗浄力
どれだけ汚れが落とせるかが大切です。ただし強すぎる洗浄力は、髪や頭皮を傷めます。汚れをしっかりと落とし、油分を取りすぎないものが理想です。

2. pH(ペーハー)
酸性かアルカリ性か、です。髪や皮膚と同じpH値5~6の弱酸性のものが良いでしょう。

3. 安全性
無添加に近いほど、安全です。表示指定成分(※)などが少なければ、無添加に近いことになります。
※:昭和40年代に厚生省がアレルギー等を引き起こす恐れのある成分として指定した成分。それらを配合している製品は容器に表示する義務があります。シャンプーなどの容器の裏に「プロピレングリコール」「パラベン」「安息香酸」などと書かれているのがそれにあたり、これらが入ってない物を無添加製品と呼びます。

4. 泡立ち
泡立ちが良ければ髪を摩擦から守ることができ、健やかな髪のためにはプラスになります。

5. 殺菌力
汚れを落とすだけでなく、頭皮に巣くう細菌を殺す力があればより良いでしょう。

6. 品質持続性
暖かく湿った浴室にシャンプーを置いていても微生物が繁殖しないなど、品質を長く保持できることが望まれます。現代の技術レベルでは使用期間中に微生物が繁殖することはまずありませんが、どんな状況でどんなに長時間放置しても不都合が発生しないよう配慮されます。

7. 感覚的な「プラスα」
リラックスできる香りなど、使う人に対してプラスαがあるものが理想です。

上記が一般的にシャンプーに望まれるもので、メーカーはこれらを踏まえながら様々な商品を開発して、世に送り出しているわけです。

石けん系? 高級アルコール系? アミノ酸系?

次に、シャンプーの種類を見てみましょう。シャンプーは原材料によって「石けん系」、「高級アルコール系」、「アミノ酸系」に分けられ、次のような特徴を持っています。
※「石油系」のものもありますが、環境問題などの影響もあり、最近はあまり見かけなくなりましたね。

石けん系 アルカリ性で高洗浄力。脂性の方向きですが、刺激が高めなので肌の弱い人には向きません。場合によっては、洗い上がりが硬い感触となることもあります。
高級アルコール系(合成) 洗浄力、刺激性ともに一般的なシャンプー。普通のタイプあるいは脂性っぽいタイプの頭皮向きです。
※高級といっても、"高価"というものではありません。難しい言葉ですが、「炭素数が多い」という意味。炭素は自然の中にある元素で、それが多いものは泡も適宜に立ち、洗浄力もちょうど良くなります。
高級アルコール系(天然) 天然オイルをもとに作られ、ナチュラルです。合成のものと同様に、普通あるいは脂性っぽいタイプの方向きです。
アミノ酸系(合成) 弱酸性で、肌に優しいシャンプーです。洗浄力が弱めで、普通のタイプの頭皮で頻繁にシャンプーする方向きです。
アミノ酸系(天然) 天然資源を主成分にしています。皮脂を取り過ぎず、高い安全性を誇ります。アレルギー体質など、トラブル頭皮向きです。

次では、「薄毛の人はどんなシャンプー?」をご披露!


 

薄毛の人はどんなシャンプーを選べばよいか?

では、どのようなシャンプーを選べば良いのでしょうか? 薄毛の人の頭皮は、外部からの刺激に弱くなっているものです。ですから基本的には、刺激の少ないものを選ぶのがベストです。

【刺激が少ないシャンプー選びのポイント】
1. 表示指定成分が少ないものを選ぶ
2. 髪や頭皮と同じpH値の、「弱酸性」のものを選ぶ
3. マイルドな洗浄力のものを選ぶ

優しいシャンプーが、薄毛には味方!?
ただし、薄毛の人は頭皮が脂ぎっていることが多いようです。そしてその脂分を適度に落とすことが、健やかな髪の毛にプラスとなります。刺激が少ないシャンプーは比較的洗浄力が低いのが普通です。そこで、脂分を取り除くための方法としては、「刺激の少ないシャンプーで、こまめに正しくシャンプーする」のが良いでしょう。
皮脂を取りすぎても、生体の抗体作用によって、逆に皮脂の分泌を促してしまうこともあります。ですから、超強力なシャンプーでガシガシ洗うことだけは、避けてくださいね。

また、リンスインなどの、特殊なシャンプーを避けることも大切。リンスは基本的に皮脂を脂っぽくするものですし、シャンプー素材の粗悪さをカバーするためにリンス成分が入っている場合もあります。
同様に、スタイリング系やリセット系のシャンプー(※)は、地肌に余分な成分が残留したり、洗浄力が強すぎたりするために、頭皮に悪影響を与える可能性があります。
※:スタイリング系シャンプー/「ストレートにする」だとか、「癖毛がのびる」といったことをしやすくするシャンプー。髪に吸着・浸透して作用する成分を多く含んでいます。
※:リセット系シャンプー/ヘアーワックスなどを洗い流すためのシャンプー。油性スタイリング剤を使わない場合は、洗浄力が強すぎます。

薄毛のシャンプー選び4カ条!

最後に、あなたにベストマッチのシャンプーを選ぶためのちょっとしたアイデアをご紹介いたしましょう。

実際に使ってみて、判断しましょう!
●頭以外を洗ってみる
顔を洗ってみて、ベタついたりカサついたり、または刺激や痒みを感じるものは、あなたには合わないシャンプーです。

●広告に惑わされない
テレビCMなどの雰囲気に惑わされないようにしましょう。特に女性用シャンプーに多い"うるおい重視"のものは、頭皮に油分を補給することになるので、広告でどんなに素晴らしく見えても、薄毛の男性には不向きなものが少なくありません。

●「天然」の二文字に惑わされない
自然界の中にも、健康を脅かすものはたくさんあります。ですから「天然素材」至上主義はやめましょう。「天然」の二文字だけで、その商品が優れているということにはなりません。

●高額商品を過信しない
市販品(化粧品)(※)は値段と商品の質は必ずしも比例しません。その原価はほとんど同じ。「高いから良い」という考えはすてましょう。
※:市販シャンプーのほとんどをしめる“化粧品”とされるものは、薬事法で「人の身体を清潔にしたり、美化するために用いられるもの」と定義されています。また、専門のサロンなどが扱っている“医薬部外品”シャンプーは、「脱毛の防止、育毛などを目的とするもの」と定義されています。

いかがでしたか、シャンプーの話。自分に合った商品に巡り会うためには、それなりのトライが必要だと思います。「何でもイイや!」とお考えの方はいないと思いますが、よりセンシティブにシャンプーと取り組み、床屋さんや美容院、サロンなどとよく相談しながら、自分にベストマッチのシャンプーを見つけていただきたいと思います。

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