文章 : 佐藤 明男(All About「男のヘアケア」前ガイド)
image色黒から美白へ――美に対する意識の変化なのか、肌を焼くことがもたらす悪影響を恐れてか、もはや昔ほど“ガングロ”といわれる若い女性を見かけなくなりました(肌を焼いて黒くなる人もいれば、ファンデーションなどで対処する人もいます。もともと黒い人も、いるのかな?)。美意識は人それぞれ。どんな格好、メイクをしようとも、決して口を挟むつもりはありません。

しかし紫外線に関しては、ひとこと言いたい。過度に浴びるのは、体の敵。当然、頭皮や髪の毛にも悪さをします。オシャレのためとはいえ、日焼け等はできれば控えて欲しいものです。

そこで今回は、紫外線とヘアケアの関係を考えてみましょう。実は男のヘアケアも、紫外線対策抜きでは語れないものなのです。

敵か味方か!意外と知らない、紫外線

まず、紫外線とは何かを、理解しましょう。
紫外線とは、地球に届く太陽の光の中で、もっとも強いエネルギーをもった波長の短い光(単位はnm:ナノメートル。1ナノは10億分の1。380nm以下の部分が紫外線)。波長の長い順にA波、B波、C波に分かれています。
化粧品の広告などで、UVという言葉を耳にしたことがあるでしょ? UVとはultravioletの略で、紫外線のこと。それをカットする化粧品に、女性は大注目です。

 
【紫外線の種類】
A波【320nm~400nm】
シミやそばかすの原因になるとともに、皮膚の弾力を奪いシワやたるみの原因となる。
B波【280nm~320nm】
日焼けによる火傷の原因になる。皮膚がんの要因の一つとも言われる。ただ、この波長の紫外線が 、人体に必要なビタミンD(※)をつくる。
※ビタミンDは、紫外線を浴びることにより体内で合成。カルシウムやリンの吸収を促し、骨や歯に沈着させる。
C波【280nm以下】
自然界には存在しない、人工的なもの。殺菌や腐敗防止などに利用される

 

紫外線の悪戯「乾燥+破壊+はがし+変色」

この紫外線に、髪の毛は大きな影響を受けます。肌が日焼けするのと同じように頭皮や髪の毛も日焼けするわけで、その作用により、大きなダメージを受けるのです。

■強い紫外線は、髪や頭皮をどうするの?

髪や頭皮を乾燥させる  
+  
髪の強さを保つ“シスチン結合”という構造を破壊し、
キューティクルをはがれやすくする  

タンパク質を中にとどめておく力を弱め、髪内部のタンパク質を壊す

メラニン色素を変色させる

■その結果、髪はどうなる?

ツヤがなくなる
ハリがなくなる
パサつく
ゴワゴワになる
茶色く変色する
抜ける

男性は「紫外線なんてヘッチャラさ!」などという人がほとんどですが、実はあなたが無関心だった紫外線は、髪の将来を大きく左右する要因の一つ。
シミやそばかすばかりでなく、皮膚がんを引き起こす原因の一つともされるものが、頭皮や髪の毛に良い訳はありません。
C波を除いては毎日のように太陽から燦燦と降り注がれる紫外線対策を、真剣に考えたいですね。