ポツンとできたニキビや吹出物。顔の中で悪目立ちしてしまいますよね。決して不潔にしているわけではないのに、できてしまう。そして治りにくい大人になってからのニキビは困りものです。そこで今回はニキビに新しいアプローチで治療を行うドクターに取材してきました。

脱!対症療法 根治を目指す機能性医学

A・クリニック院長の斎藤糧三先生。日本機能性医学協会会長としても活動
ニキビができて皮膚科に行くと、大概はサリチル酸入りの軟膏と抗生剤やビタミン剤などの飲み薬が処方されるはずです。もちろんそれで治る人もいるのですが、治らない人もいます。治らないと「自律神経失調やストレスなどが原因」と言われ、万策尽きてしまうなんて人もいるのでは。そんな人に朗報です! 新しいアプローチで難治性のニキビを治療してくれるドクターがいます。A・クリニック院長の斎藤糧三先生がその人。先生は日本ではまだ数少ない“機能性医学”を提唱しているドクターです。

斎藤先生のもとにはニキビに悩む患者さんが多く訪れており、早ければ2~3日、遅くても1週間で何らかの改善傾向が見られるとか。その方法はなんとサプリメント。もちろんドクターが処方するドクターズサプリメントです。

「ニキビ治療で一般に処方されるビタミンB6は1日に60mgくらいです。でも、私は最もひどい患者さんの場合、最高で200mg投与したことがあります」と斎藤先生。

でも、そんなにたくさん摂取しても大丈夫なのでしょうか?

「もちろん200mg使う人はめったにいませんけどね。患者さんによって、適量を処方します。そもそもビタミンの摂取の目安となっている数値は“所要量”といって、これくらいとっておけば欠乏しない(=死なない)という最低限の量です。患者さんにとって最適な必要量である“至適量”はまたべつなんです。治療目的で使うときは所要量では足りません」とのこと。
その量の見極めをするのがドクターの仕事であるという斎藤先生。では、どんなサプリメントを処方されているのでしょうか?


ビタミンA、B、C、D、E、Hと亜鉛とレスベラトロールを至適量を含有。「newBASIC」90粒 1万円
「このサプリは先程のB6を含むB群をはじめ、肌の正常な分化を促すビタミンAや亜鉛などを総合的に盛り込みました。機能性医学ではニキビは主にビタミンB群の欠乏が起こると肝臓の解毒が遅延し、排泄されない老廃物が皮脂から出ようとして皮脂腺にたまることで起こると考えます。また、ビタミンや亜鉛などが欠乏すると、正常な皮膚の分化やターンオーバーが起こらなくなり、皮脂腺がつまってニキビになります。さらにビタミンB群の欠乏は皮脂腺での皮脂分解も遅延します」と、体の中での反応が肌に表出したのがニキビと捉えるのが、機能性医学ということでしょう。

これから年末年始を迎えて外食が増えます時期。飲み過ぎた翌日にニキビができていることがありますが、あれは肝臓に関係するのでしょうか?

「お酒飲む時は脂っこいものを食べがちです。すると皮脂の生成が増え、ニキビの原因となります。しかし、最大の原因はアルコールの分解に肝臓の解毒機能が優先されるからです。さらにアルコールを摂るとビタミンB群の消費も増えるので、肝臓解毒のキャパシティーを超えてしまい、ニキビができてしまいます」と。

咳が出たから“咳止め”を、熱が出るから“解熱剤”を処方するのではなく、咳や熱の原因を調べ、それを治療することで咳や熱を出なくするというのが斎藤先生の方式です。

そして斎藤先生はこうも続けます。

「実は肝臓だけではなく、他の臓器も大いに関係しているんですよ。それは体内でも最大級の免疫器官。この臓器をベストな状態に保てば、ニキビだけでなくアトピー性皮膚炎など皮膚の疾患から、アレルギー性の疾患、果てはうつなど神経系の疾患まで改善できるんです」と気になる言葉が。


次のページではもうひとつ注目するべき臓器とそれを助けるサプリメントについてご紹介します。

そもそも日本人は栄養が不足している!

先程のもうひとつの重要な臓器とはいったいなんなのでしょうか? 引き続き斎藤先生に伺ってみました。「それは腸です。肝臓が毒素を分解しても、腸がきちんと排出してくれないと、吸収されて血液に乗って毒素は体にまわるばかり。腸や肝臓が元気でないと、いろいろな症状が出てくるのです」

さらに斎藤先生はこうも続けます。「ニキビ治療で抗生剤を飲んでしまうと、大事な善玉腸内細菌も殺してしまいます。抗生剤を飲むと下痢をしたり、便秘したりするのはそのせい。毒素を排出する腸の機能を弱らせてしまうのは本末転倒だと思いませんか?」

では、一体、どうしたらよいのでしょうか?

「栄養を摂取して腸や肝臓がきちんと機能するように整えることが大切です。そのエネルギー源となるのがたんぱく質(アミノ酸)なのです。今の日本人、とくに若い人はたんぱく質、ビタミン不足の人が多いですね。ファストフードなど脂肪や炭水化物でカロリーは摂っていますが、最も必要なたんぱく質が摂取できていません

たんぱく質はドリンクで摂るのが効率的

ただ、たんぱく質というと真っ先に思い浮かぶのが肉。成人男性で一日に50~60gのたんぱく質を摂るのが理想といわれますが、それには牛肉500g食べなければならないという試算もあります。毎日、それだけの量を食べるのは難しいでしょう。しかも、ステーキや焼肉で食べたとしても、どうしても脂肪も一緒に摂ることになってしまうのが困ります。

たんぱく質とビタミンを効率的に摂取できる「mdFood(エム・ディフード)」780g 1万5000円
そこで、プロテインドリンクがお勧めです。たとえば、この“mdFood”は腸内細菌のバランスを改善し、腸内環境を整えるために作られたもの。米国では“メディカルフード”として治療に用いられているとか。たしかに水や牛乳、豆乳などに溶かして飲むというのは手軽で便利です。

「消化の負担が少ないから夜、寝る前に飲むのがお勧め。低アレルギー性の大豆ペプタイドを豊富に含むので、アミノ酸を必要とする臓器へ効率よく供給することが可能です。肝臓の解毒もスムーズでニキビや疲労に有効ですし、神経伝達物質の原料供給にもなるので、睡眠の改善やうつの原因となる精神疲労の改善にも有効です」と同斎藤先生。

日本初の機能性医学外来がある銀座にあるクリニック。
たんぱく質やビタミン類を食べ物だけで供給しようとすると、難しいものです。脂肪や塩分をコントロールしながら肉や魚を大量に摂取しなくてはいけませんし、また、ビタミンなどを野菜から摂ろうとすると、農薬の危険性が少ないオーガニックなどを厳選しなくてはなりません。もし農薬が残っていれば、それが毒素となり肝臓にさらに負担をかけてしまいます。

そう考えるとたしかに良質なたんぱく質とビタミン類を効率よく摂るのにサプリメントは非常に便利。ニキビに悩んでいる人は、肌の状態だけではなく生活や栄養、内臓の状態などを見直してみるのも一つの手段でしょう。


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