BMWが本気で作ったプレミアムコンパクト

1シリーズは3シリーズの一部だったtiコンパクトの後継モデルともいうべき存在ですが、1シリーズとして独立することで大きく存在感を高めています。BMWがコンパクトカーのセグメントに投入する新しいプレミアムかーと考えたらいいでしょう。まあコンパクトといっても全幅は現在の3シリーズより大きく、全長が短いだけなのですが・・・。

1シリーズはコンパクトセダンとしては唯一のFR車であるのが大きな特徴です。徹底して走りの楽しさにこだわるBMWならではの設計といえるでしょう。世界中の自動車メーカーはどこもこのクラスのセダンはFF車として作っています。BMWはFFのミニを持っていますから、FF車を作ろうとしたらミニのプラットホームを使えば良いワケですが、あえてそうせずに恐らくは次期3シリーズと同じプラットホームを使ってFR車にしたのは、1シリーズがミニブランドではなくBMWブランドのクルマだからです。FR車にすることで、クルマの前後の重量配分はほぼ50:50の理想的なものになり、バランスに優れた軽快な走りを実現しているとのことです。

ただ、FRにしたことのマイナス点もはっきりしていて、全長の短いFR車であるため、後席は乗降性が極めて悪くて室内空間も決して広くはありません。乗降性や居住性を考えたらFFのほうが良いに決まっていますが、それを捨ててでもあえてFRにして軽快な走りにこだわったのがBMWのBMWたるゆえんというところなのでしょう。

最近のBMWデザインははっきり言って好き嫌いがはっきりするというか、嫌いというユーザーも多い相当にクセ納車あるものになっています。これはBMWが意識して確信犯としてやっていることですから、仕方ないといえば仕方ないのですが、1シリーズではZ4や5シリーズに比べるとややおとなしい感じのデザインになりました。

外観のボディカラーは11色も用意されているほか、内装の素材やカラー、さらにはオプションなどまで選んでいくと、BMW1シリーズの選択肢は数万通りに達するといいます。個々のユーザーが自分だけの1台を作ることができるのが、1シリーズの特徴のひとつです。その装備ですが、コンパクトな1シリーズであっても手を抜いていません。オプションのカーナビを装着したモデルでは、5/7シリーズで採用されているi-DRIVEが採用されるなど、最新・最高の仕様が用意されています。パーソナル機能を導入したインテリジェントキーなどもそのひとつです。さらに安全性に関してもエアバッグや横滑り防止装置など、充実した仕様が用意されています。

搭載エンジンは3機種で、ベースとなる1600ccエンジンを搭載した116iが288万8000円からというかなり戦略的な価格が設定されています。2000ccエンジンはチューニングの異なる2機種が搭載され、118iと120iの2グレードとなりますが、最上級の120iでも366万5000円という価格です。輸入車の価格は国産車とは単純には比べられませんが、輸入車の中でみたら十分に納得できる価格といえます。
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