クルマを代替するとき、たいていのユーザーは現在乗っているクルマを下取りに出して、次のクルマと買い替えている。
次のクルマを購入するディーラーに下取りに出すのは、取り敢えず余分な手間がかからない手放し方になるし、新車ディーラーなら名義変更の手続きもしっかりこなしてくれるはずだから、その点でも安心できる。

また新車ディーラーでも、下取り車があるとそのクルマの査定額を上げてを高取りするという形で、実質的な値引き額を拡大させることも可能になる。また下取り車があったほうが値引きが大きくなるケースは多いから、新車ディーラーに下取りに出すのが必ずしも賢い方法とはいえない。

特に年式の古いセダンなど、中古車としての市場性がないクルマなどは、新車ディーラーの下取りに出すのが最も有利ということも多いのだ。
でも、たいていのクルマはそうではない。特に中古車市場で高い人気を集めている車種では、新車ディーラーの下取り価格より、買い取り専門店の買い取り価格のほうが10万円単位で高くなるケースがたくさんある。

最近は買い取り専門店が全国的にチェーン展開する時代になり、アップル、ガリバー、カウカウ、Jボーイ、アセスショップなど、いろいろな買い取りチェーンがある。
こうした買い取り店では、買い取ったクルマをすぐにオークションに出品して回転させている。中古車の業者間市場であるオークションでは、最も高い価格を付けた販売店が落札する仕組みだから、その時点で最も高い相場が出る。

それを反映した買い取り価格を提示してくるので、買い取り店の査定価格はディーラーの下取り査定よりもグンと高くなることが多いのだ。
ただ、どんなクルマでも高く売れるワケではない。高く売れるクルマの条件は、新車登録から3年以内とか5年以内の比較的新しいクルマであること、中古車市場で人気の高いRV系の車種やVIPカーなどであること、同じ車種でも装備の充実した上級グレード車であること、走行距離が1年当たり1万km程度と比較的短いこと、事故を経験していないことなどが上げられる。

これらの条件がそろったクルマなら、たいていの場合に買い取り店のほうが高く買ってくれるはず。単に下取りに出していたのでは大きなチャンスを逃すことになる。
注意したいのは、買い取り店の中には悪質な店もあること。クルマを引き取って行った後で再査定をし、その時点で買い取り価格を引き下げてくる店などはその典型。また買い取ったクルマの名義変更をしないためにユーザーに迷惑がかかることもある。

そんなことにならないよう、信用のおける買い取り店を選び、クルマ&書類を引き換えに代金を受け取るようにすることだ。
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