乳幼児には乳幼児用のチャイルドシート、小学生でも身長が140センチ以下の子にはジュニアシート。そして後部座席に座る大人ももちろんシートベルト。妊婦だって当然である。二人分の命をもっているのだから、2本つけてあげたいくらいだ。

クルマに乗ったらひとりに一本、シートベルト。ずーっとそう言い続けてきた。でも、では犬はどうしたらいいだろう? 日本は空前の犬ブーム。小型犬から大型犬までクルマに乗せて移動する人は多い。けれど犬だって生き物。もし載せたまま事故にあえば、傷を受ける。ひどい場合は死んじゃう可能性だってある。助手席で膝の上に乗せていれば前面衝突のとき、そのままフロントウィンドーを突き破って車外放出はまぬがれないだろう。

そこでBMWが世界初、愛犬用シートベルト、その名も「ドッグ・セーフティ・ベルト」を発売した。装着方法はいたって簡単。この上っ張り状態になっている「ドッグ・セーフティ・ベルト」を犬の前足2本を通して装着させ、クルマの3点式シートベルトにつなぐだけ。長さ調整などはするものの、あっと言う間につなぐことができる。

「ドッグ・セーフティ・ベルト」を装着させたまま、お散歩用のハーネスをつけることもできるので、ロングドライブなどの際のトイレタイムも煩わしさはないはずだ。

サイズは3タイプ用意され、7~40キロの犬に対応が可能。素材はクルマ用シートベルトと同じ物を使っているため、強度的にも問題はない。カタチが似ているからといって、ドッグショップで売っている犬用の洋服などで代用しないように。これはあくまでも安全装置なので強度が一番のポイントとなってくる。

犬を車内で固定できれば犬が安全になることはもちろん、人間への加害性も減る。リアシートに載せた状態で前面衝突すれば、犬がすごい質量となって前席の背もたれにぶつかってくる。シートベルトで背もたれに密着させられているドライバーや助手席に座る人にとっては凶器になってしまう。また、高速道路でスピンしたときは、犬がクルマの中でピンポンボール状態だ。こんなに危ないことはない。

クルマに乗ったらひとつの命に一本、シートベルト。これからはこう訴えたい。
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