【CONTENTS】
・Page1:“ポスト・ケイト・モス”ではおさまらない!リリー・コール嬢!
・Page2: ヒース・レジャーの形見は、ハートのタトゥー。
・Page3: リリー・コールのレッドカーペットファッション!
“ポスト・ケイト・モス”ではおさまらない!リリー・コール嬢!
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ドール系モデルの筆頭株が、女優に転身!?(C)Kazuko Wakayama |
イギリス出身のスーパーモデル、リリー・コール(Lily Cole)。数年前流行したドール系モデル全盛期に大活躍し、スティーブン・マイゼル(Steven Meisel)、ユルゲン・テラー(Juergen Teller)といった一流クリエイターたちに気に入られ、VOGUEやNUMEROといった各国のファッション誌で華々しくデビュー。その後は、Chanel、Christian Lacroix、Hermes、Longchamp、Cacharel、Marc Jacobs、Anna Sui Cosmeticsなど、多数のブランド広告に登場し、21歳で資産20億とも言われるほどのトップスターに成長しました。
リリーがスカウトされたのは14歳のときで、ケイト・モスと同じスカウト事務所だったことや、その出世街道がケイトに似ていることから、“ポスト・ケイト”といわれることも多いけれど、いやはや、そんな枠ではおさまらないですね…。ケイト・モスは、完全にバッドガールなイメージが染み付いているけれど(その堕落観が魅力でもありますが)、リリーはケンブリッジ大学に合格した才女。ケイトはスリムで中性的だけど、リリーはスリムなのにグラマーという点も異なります。小悪魔的な雰囲気は似ているけどね!
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どこまであるの~っ!?と驚くほどの超長~い美脚を見よ!(C)Kazuko Wakayama |
そして、リリーの持ち味は、ながーーーい脚。身長は、179センチ。人間離れした長くて細い美しい脚を持っています。やっぱ人形?マネキン?マジで人間なの~!?体重は50キロという発表ですが…50キロもないでしょうね。“サイズゼロ”のモデルが普通になった頃、若い女性に拒食症などの悪い影響があるということで、各国のコレクションショーでは、痩せ過ぎモデルの使用禁止を発表しましたが、リリーの名前もリストされ、ほんのひとときファッションショーから姿を消していました。でも、そのことがあったからこそ、女優という道が開いたのかもしれません。
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豊かなバストにご注目!いまどきモデルにしては、珍しい巨乳具合です。 (C)Matt Anker |
顔は物凄く小さい。お人形さんのようにベビーフェイスなのに、ボディは大人っぽいという、リリーの絶妙なコンビネーションは、クリエーターのイマジネーションを描き立てるようです。リリーは、ただたんに縦長のモデルたちとは違います。そう、物凄く“巨乳”なんです!!グラマー。ドーリーで長身で巨乳。可愛いけれど、毒をもっているような、どこか小悪魔的なイメージがあります。向かうところ敵ナシですねぇ…。
いよいよ『Dr.パルナサスの鏡』の中に潜入~!
ヒース・レジャーの形見は、ハートのタトゥー。
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リリーは、ヒースから沢山演技を教わったのだそう。((C) 2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. / 2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved |
今回、リリーは、テリー・ギリアム監督作品『Dr.パルサナスの鏡』で、ヒロイン役に大抜擢されましたが、その人間離れした顔とボディで、テリー監督がいざなうイマジネーションの世界を、神秘的で複雑で美しい空間にまとめあげています。モデルなんだから、演技はどうだろう!?…と思ったのですが、存在そのものが、あまりにも魅力的で、キラキラ光っています。彼女がそこにいるだけで、不思議の世界が広がるのを見越して、テリー・ギリアム監督が配役したのでしょうね。さ・す・が、巨匠!
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『Dr.パルナサスの鏡』では、様々な表情や衣装で、観客を夢の世界へ招き入れるリリー・コール。彼女の変化を追っていくだけでも面白いですよ。(C) 2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. / 2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved |
ファッションやメイクで、ガラリと印象がかわるのが、リリーの良いところです。正直、16歳と言われても、26歳といわれても、ああ、そうですか、と思ってしまう。年齢不詳。ブルーグリーンの眼差しは、どこをみているのか、あまりよくわからないアブナイ雰囲気があります。
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ヒース・レジャーの遺作となった『Dr.パルナサスの鏡』。大物俳優3人が遺志を引き継ぎました!(C) 2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. / 2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved |
『Dr.パルサナスの鏡』は、ヒース・レジャーの遺作。作品を観ていただくとわかるのですが、やはり、彼の演技は際立っています!スバラシイ!最後まで撮影できなかったことは、かえすがえすも残念です…。リリーは、ヒースとのシーンが最も多かったので、当時は、大変ショックだったでしょうね。彼が亡くなってから、この作品はお蔵入りの可能性も十分あったのですが、ヒースの友人であるジョニー・デップ、コリン・ファレル、ジュード・ロウという3人のスター俳優によって、撮影が続行され、奇跡的に完成しました。もともと、不思議の世界が舞台でしたので、3人とも、なんら違和感なくストーリーに溶け込んでいます。それにしても、まぁ、なんとも贅沢な共演ですよ。ジョニデ・コリン・ジュードのオムニバス的出演という、いまだかつてない展開に、ファンならずとも酔いしれるハズ!ところで、スタッフや出演者は、ヒースへの追悼の意味を込めて、生前彼が書き残したハートマークをタトゥーにしているようです。リリー・コールは、右手に描きいれたのだそう。
おまちかね~!リリー・コールのレッドカーペットファッションをチェックします!
リリー・コールのレッドカーペットファッション!
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「不思議の国のアリス」風!?「眠れる美女」風!?それとも、「白雪姫」風!?なにしろ、間違いなく“プリンセス系”。絵本の世界を現実にしたかのようなドレスは、シャネルのものでした。(C) 2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. / 2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved |
カンヌ・プレミアのレッドカーペットファッション。リリーは、「シャネル」のオートクチュール(CHANEL Couture)をセレクト。このドレスは、ペールブルーの不思議の国のアリス系ドレスで、赤毛ドーリーなリリーとのコントラストが華やか。とても良く似合っていましたよ。プリンセス級のビジューとふんわり系が魅力です。
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可愛いカジュアルスタイルですね~!シューズも可愛いですよ。(C) 2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. / 2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved |
カンヌのフォトコールでは、カジュアルスタイルに変身。このスタイル、いますぐ真似できますよ。(リリーのように細くて長い脚がなくとも、それなりにまとまるコーデです。)スキニーデニムとベージュピンクのトップスで、可愛いですね!グラデーションでマットな質感のデニムは、「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」のもの。旬アイテムです!
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リリーは、メイクとファッションで、ガラリと印象が違いますね。こちらもシャネル。(C) 2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. / 2009 Parnassus Productions Inc. All Rights Reserved |
ロンドン・プレミアでは、モダンなロングドレスをセレクト。これまた、「シャネル」のオートクチュールでした。リリーは、やはり、シャネルとの結びつきが強いようですね…。シューズは、何故ホワイトにしたのか不明。ブラックでよかったのでは!?と思わずはいられないコーディネートでした。でも、きっと、何か意味があるのよね…。そうよね、リリー!?
…はてさて、リリー嬢は、どうなっていくのでしょう!これからが、楽しみです!また、おっかけてみたいと思います。
※木村カンナの『ホリスティック美学』では、『Dr.パルナサスの鏡の女優鏡』をプレゼント中です!ご応募くださいね~!
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【取材協力】
ショウゲート
■『Dr.パルサナスの鏡』
2010年1月23日(土)より、TOHOシネマズ 有楽座ほかにて全国ロードショー!
http://www.parnassus.jp/