政府からも具体的な子育て指南

教育再生会議が保護者に対し、「保護者は子守唄を歌い、おっぱいをあげ…」と提言。賛否両論あるものの……
GW連休中のニュースによると、政府の教育再生会議は子どもの保護者に対し、子育ての留意点や教えるべき徳目などを盛り込んだ緊急提言「『子育てを思う』保護者そして皆さんへ」を近く公表するということです。その内容は、「保護者は子守唄を歌い、おっぱいをあげ、赤ちゃんの瞳をのぞく。母乳が十分でなくても抱きしめるだけでもいい」「授乳中や食事中はテレビをつけない。幼児期はテレビ・ビデオを1人で見せない」といったような具体的な子育て指南がなされているということです。

これを受けて、テレビなどのマスコミでは「家庭生活の細かい部分までに口を挟む必要があるのだろうか?」「母乳が出ない人がかわいそう」といった論調も出てきているようです。こうした提言が、政府が家庭内のことに口を出すことになるか否かはひとまず置いておいて、提言の全体に関しての意見は正式発表を待ちたいと思いますが、上記の内容に関しては肯定できますし、当サイトをご愛読いただいている方にとってはすでに「当たり前のこと」でもありますよね。「出ない人」はケアが行き届いてないから!

「できるだけ母乳で育てよう」と言えば、すぐに「母乳が出ない人がかわいそう」「ミルクで育った人がかわいそう」という言葉が出てきてしまいます。しかし、「母乳が出ない女性」がそんなに多いとは、私は思いません。出産後に適切なケアがあれば、特別な病気の方でない限り、ほとんどの方が母乳で育てることは可能なのです。なのに「でない人」がいると思われるのは、母乳ケアが行き届いてないからに他なりません。

世界的にも母乳育児が見直されている

現在、世界的に母乳育児を推進する傾向にあります。先進国の中でも出生率が1.71と高水準のスウェーデンは、母乳志向の強い国としても有名です。アクティブバースが浸透しているオーストラリアも母乳率は産後3ヶ月で98%に達しています。オーストラリアには「ラクテーション・コンサルタント」と呼ばれる母乳のコンサルタントが数多くいて母親をサポートしていますし、粉ミルクを買う場合は、医師の処方箋がないと買えないそうです。何らかの病気で母乳があげられない、出ないという場合の「お薬」という扱いなのですね。

日本でも、今回の提言に盛り込まれるように、母乳育児のメリットが見直されてきて、多くの産科医が母乳をすすめています。「母乳で育てたい」と考えている母親も増え続けていることは喜ばしいことです。